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パナソニック新卒採用計画 26年度の新卒採用1300人 前年比200人減 理由は?

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パナソニック プレスリリース
パナソニック プレスリリースより

パナソニックホールディングスが2026年度の新卒採用人数を約1300人にすると発表した。これは前年度計画に比べて200人の減少にあたる。国内屈指の大手企業であるパナソニックの採用計画に何が起きたのか。その背景や、就活生が意識すべきポイントについて詳しく解説する。

 

パナソニックの新卒採用計画とは?

パナソニックホールディングスは2026年度の新卒採用計画として、約1300人を予定している。
これは前年の2025年度計画に比べて約200人の減少となる。

採用人数の内訳は以下のとおりだ。

大学・大学院卒: 約900人(前年比100人減)
高校・高専卒: 約400人(前年比100人減)

採用減少の理由は?

採用減少の背景には、パナソニックオートモーティブシステムズの完全子会社化が関係している。これにより、同社の採用計画がパナソニックHDの全体採用人数に含まれなくなった。

パナソニックオートモーティブシステムズは、車載機器事業を展開するパナソニックグループの中でも重要な位置づけにある。同社はこれまでパナソニックHDの採用計画に含まれていたが、完全子会社化に伴い2026年度の新卒採用人数から除外された。

「パナオートの影響を除けば、25年度計画とほぼ同水準」(パナソニックHD)と説明しており、全体としては大幅な採用縮小ではないと強調している。

パナソニックの採用活動の新たなポイント

 

採用人数が減少する一方で、パナソニックの採用活動は質の向上を目指している。
以下の新たな取り組みが就活生にとって重要なポイントとなる。

AIを活用したキャリア支援

パナソニックは生成AIを活用し、以下の支援を強化する。

  • 学生の専攻や志向に応じたインターンシップのテーマ提案
  • 学生からのキャリア相談の対応
  • 面談の日程調整の自動化

生成AIの導入により、パナソニックはより効率的かつ柔軟な採用活動を実現する見込みだ。特にキャリア相談においては、AIが個々の学生の志向や適性に合った情報を提示するため、より的確なアドバイスが期待できる。

「初期配属確約型」の採用継続

内定時に配属先が確約される「初期配属確約型」の採用も継続される。これにより、学生は自分のキャリアビジョンを具体的に描きやすくなる。職種や事業会社ごとに仕事内容や求める人材像が公開されており、学生は事前に自分の強みをアピールする準備が可能だ。

大学低学年からのキャリア支援プログラム

パナソニックは、大学低学年向けのキャリアデザインプログラムを拡充している。インターンシップや社員登壇イベントを積極的に開催し、学生が自らの将来像を描くための支援を行っている。これらのプログラムには約1600人の学生が参加し、93%が「継続利用したい」と回答した。

中途採用はどう変わる?

パナソニックHDは、2025年度の中途採用計画を約600人と発表した。これは前年度の約2000人に比べて3分の1以下に縮小する。この背景には、2024年度までの中途採用により「十分な人員を確保できた」ことがある。今後は注力事業にリソースを集中させる方針であり、必要最小限の中途採用へと切り替える考えだ。

採用減少の背景と狙い

採用人数の減少は、単なる人員削減ではなく「人材の最適配置」を目指した取り組みの一環である。パナソニックHDは2025年度までに早期退職制度の実施を発表しており、事業構造の改革を進めている。

特に、生成AIの活用により、社内異動やキャリア相談の効率化が図られ、多様な人材が活躍できる仕組みが整備されつつある。こうした動きは、長期的な視点で人材を育成し、事業の持続的な成長を目指すものだ。

まとめ

パナソニックの2026年度新卒採用は前年比200人減の約1300人となるが、その背景には事業再編の影響がある。採用人数が減少する一方で、AIを活用したキャリア支援の強化や配属確約型の継続など、就活生にとって有益な情報が多い。インターンシップやキャリア支援プログラムを活用し、効果的な就職活動に備えてほしい。

【参考】
パナソニックグループの2026年度の新卒採用計画、および2025年度入社のキャリア採用計画について(パナソニックグループ)

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ライター:

新聞社で記者としてのキャリアをスタートし、政治、経済、社会問題を中心に取材・執筆を担当。その後、フリーランスとして独立し、政治、経済、社会に加え、トレンドやカルチャーなど多岐にわたるテーマで記事を執筆

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