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品川区が全小中学校でオーガニック野菜を導入 都内発の試みにSNSでの反応は?

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品川区 学校給食をオーガニックに
DALL-Eで生成

朝日新聞の報道によると、東京都品川区は2025年10月から、区立小中学校の給食で使用するすべての野菜をオーガニック(有機農産物)にする方針を発表したとわかった。都内では初の試みとなり、子どもたちの健康促進や給食の質向上が期待されている。しかし、SNS上では賛否の声が上がっており、今後の課題も浮かび上がる。

取り組みの詳細

対象となる学校:区立小学校31校、中学校9校、義務教育学校6校の計46校。
導入時期:2025年10月から。
対象食材:給食のすべての野菜(特別メニューを除く)。
導入される農産物:有機農産物(化学肥料・農薬を使用しないもの)、または特別栽培農産物(使用を抑えたもの)。
財源:オーガニック化にかかる費用として約2800万円を計上。

取り組みの背景と目的

品川区では2023年4月から学校給食を無償化しており、今回のオーガニック化はさらなる給食の質向上を図る施策の一環となる。区によると、これまでに区民から「給食の質が落ちた」「おいしい給食を食べたい」といった声が寄せられており、安全で健康的な食材を提供するために今回の取り組みを決定したという。
品川区の森澤恭子区長は、「安心・安全な給食を提供し、子どもたちの健康を守りたい」とコメントしている。

SNSの反応とそこから見る課題

今回の取り組みに対し、SNSではさまざまな意見が飛び交っている。

賛成の声

  • 「子どもたちが安全な食材を食べられるのはいいこと」
  • 「給食の質が向上するのは歓迎。」

懸念の声

  • 「オーガニック=安全ではないし、普通の国産野菜でも十分安全。税金の使い道として適切なのか?」
  • 「費用が増加すると、ほかの施策にしわ寄せがいくのでは?」
  • 「供給が不安定にならないか? 調達先の確保はどうするのか?」
  • 「オーガニック以外は美味しくないとでも?全国の農家さんは一生懸命つくっているのに」

特に「コスト増加」については、「1食あたり12円の増額」という区の試算を踏まえ、財政面の持続可能性を懸念する声が多い。また、「オーガニックでなければ安全ではない」といった認識が広がることへの違和感を示す意見も少なくない。

まとめ

品川区のオーガニック給食導入は、子どもたちの健康促進と給食の質向上を目指した先進的な試みだ。しかし、コスト増加や調達の安定性といった課題もあり、今後の運用が注目される。

給食の質を向上させることは重要だが、それが本当に子どもたちのためになるのか、また税金の使い道として適切なのか、さらなる議論が求められるだろう。

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ライター:

新聞社で記者としてのキャリアをスタートし、政治、経済、社会問題を中心に取材・執筆を担当。その後、フリーランスとして独立し、政治、経済、社会に加え、トレンドやカルチャーなど多岐にわたるテーマで記事を執筆

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