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株式会社茂呂製作所

https://moross.co.jp/

〒407-0001 山梨県韮崎市藤井町駒井3169

0551-23-3366

茂呂製作所の技術力を50年以上支えてきた大ベテラン|矢崎徳雄さんから見た茂呂製作所とSDGsへの取り組み

ステークホルダーVOICE 社員・家族
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世界最先端のロボット製造業のライン製作から、あらゆるメーカーの機械修理・メンテナンスまで手がける株式会社茂呂製作所。グローバル企業から山梨県内の中小メーカーまで、世界のモノづくりを支える当社が最も大切にするステークホルダーが「社員」です。今回は、50年以上にわたり茂呂製作所の技術力を支えてきた大ベテランの矢崎徳雄さんに「茂呂製作所とはどのような会社か」についてお話を伺い、SDGsの取り組み状況をレポートします。

茂呂製作所 代表取締役社長 茂呂哲也さんから矢崎徳雄さんへのメッセージ

――茂呂社長から、矢崎さんにメッセージがありますので代読させていただきます。

矢崎徳雄さんへ

「技術の承継については多くの先人、年配の社員の方々に深い感謝の思いがあります。まずは何をもっても矢崎徳雄さんです。矢崎さんは私が入社する前、先代社長の時代から弊社で働いてくれていた大先輩です。彼は本物のモノづくりをしてくれる人です。

 

私が社長に就任した 2 年後に定年退職されたのですが、今も工場で後進の指導に当たってくれています。

 

実は私が社長をやってもいいな、と思ったのは矢崎さんがいたからなのです。父の後を継いで社長になる時、最後まで心に引っかかっていたのは『定年退職という名の肩たたき』を人生の諸先輩方にしなければならないことでした。

 

技術者は仕事を離れると急速に衰えてしまう、という話を聞いたことがあります。私は実際に以前、高齢の社員が入院して仕事を離れたら、バリバリ働いていたのが嘘のように急激に衰えてしまった姿を目の当たりにしたことがあります。会社の功労者をそちら側に行かせることを、私は絶対にしたくなかった。

 

ならば自分が社長になって技術を継承するやり方を先輩方に考えていただくことで、先輩方の生きる道を作ろうと考えたのです。その考えこそ私が社長になってもいいなと思えた直接的な理由でしたし、私のビジネスの考え方の全ての基礎にあります。

 

引退された方も工場に来てもらって、若者にモノづくりを教えられるようにできたらいいな、と考えています。教えるだけなら座ってでもできるし、年配の方に好きなモノづくりに携わる場を用意できる。それができれば、私も継いで良かったと心から思えるのではないかと。それで矢崎さんに退職後も好きな時に工場に来ていただけるようにしました。

 

矢崎さんは今でも工場に来てくれています。頑張ってくれているのは嬉しいのですが、仕事が好きだからつい手が出てしまう。もう 70 歳を過ぎているのに夜 9 時、10 時まで働いてしまう。若手が帰ってからも仕事をしてしまう方なので、頼られるし、頼られたいのは分かるのですが、区切りは付けてもらったほうが健康上はいいのかなと。だから今は有限会社ホワイトオールという別会社の所属にして、そこから出向してもらう形にしています。

 

いずれにせよ、矢崎さんが居たから茂呂製作所はここまでこられたと考えていますし、本当に感謝を伝えても伝え足りない存在です。ありがとうございます!」

という感謝のメッセージをいただきました。

茂呂製作所 茂呂哲也社長がステークホルダーへの思いを語る
茂呂製作所の記事はこちらから読むこともできます!

茂呂製作所は、好きなことに挑戦できる、働き遂げたい会社

――茂呂製作所に入社された頃からの経緯を教えてください。

「18歳で入社しているので、もう入社して50年を超えましたね。入社して以来フライス盤という旋盤を使って加工を行っていました。毎日真っ黒になりながら、それこそ毛穴まで黒くなるくらい働いていました。私が入社したころは、以前の社屋のさらに前。普通の家屋の壁を取り払い、機械を2~3台入れただけの小さな工場でした。会社と共に私も成長して、そんな人生を歩んできましたね」

――矢崎さんにとっての茂呂製作所とは、どういった存在ですか?

「好きなもの、好きなことをやらせてもらっているという、ありがたい存在ですね。先代の社長が世話好きで、私が両親を早くに亡くしていることもあっていろいろと相談にのってくださって、年代もそこまで離れていなかったので、親代わりというか兄弟のような関係でした。私は、この仕事が好きだから、他に選択肢がなかった(笑)。もし何かあって茂呂製作所を辞めていたとしても、きっと同じ仕事をしていたでしょうね。だから会社が続く限りは一緒に働き遂げようと思って働いてきました」

――それだけモノづくりの仕事を楽しいと思える。その一番楽しいと感じる瞬間というのは、どういう時なのでしょうか。

「やっぱり完成して、お客様の手元に行く前の一番きれいになった時ですね。自分が思い通りの仕事ができた時。それが一番楽しい時ですね。やりがいもあるし。また、緊急で修理を頼まれて、直接機械をお持ちいただくこともあるのですが、そういった時はお客様も機械が直るまで待っていらっしゃることも多いのです。そんな時、お客様に直ったものをお持ちすると、目の前で、『助かった!ありがとう!』と喜んでもらえるので、やりがいを感じますね」

――50年以上そのようなさまざまなモノを修理されてこられたということは、相当な技術力があられるのだと思います。

「いやぁ、実は私自身はそうは思っていないのです。私ができることをやってきただけなのです。確かに長年やっていると、モノを作る時、直す時のさまざまなやり方を考え出すための引き出しは増えていきます。ただ、外に視野を向ければ、世の中には私以上にすごい人というのはたくさんいますよね。そういう人たちを見ていると、私はまだまだだなと思います。そう言ってくださるのは嬉しいのですが、私はそうは思っていないですね」

――現在は若手の社員に技術を承継していくというミッションがあられますが、それはイメージ通りに進捗していますか?

「できている事と、まだまだできていない事が半々ですね。最近の機械はプログラムを使用するので、私たちがやってきた時代とはどうしても異なる部分が出てきます。モノづくりの基本や方法論としての知識を身に付けてもらえることはできますが、ツールなどに関しては若い人たちの方が扱いに慣れている面があります。ですので、そこは切り離して考えて、若い人たちの機械を扱う知識はそのまま使ってもらい、それにプラスアルファとして、問題解決の考え方を教えています。それによって結果的によりいいモノができればいいわけですので。何か相談を受けたときに方法論を教え、いいところを見つけてもらえばと考えています。むしろ、最近では若い人たちに最新のツールについて教えてもらったりして勉強させてもらっています(笑)」

――技術者として常に勉強をされているのですね。今後、いつまでお仕事をされていたいですか?

「年齢もありますし、ずっと通い詰めということはできなくなると思いますので、そういった部分を考慮していきたいですね。『技術者は仕事を離れると急速に衰えてしまう』という話もあって、社長は好きなときに来てくれればいいとは仰っていますが、そうなってしまうと仕事全体の『流れ』に支障をきたしてしまいます。ですので、フルで働くのはあと1~2年かな、と考えています」

――茂呂哲也社長が、「事業を継承した際、初めて僕のことを社長と呼んでくれたのは矢崎さんだ。それがとても救いになった」とおっしゃっていました。

「私は技術者ですから、社長になる人とは発想や考え方などが違います。私たちが知らない苦労を社長はしていると思いますし、そういう苦労があるからこそ私たちが働くことができる。だから、私たちは社長になった人を社長と認めてあげたいし、周りにとってもそれがいいという想いがありました。それこそ社長とは社長が生まれた時からの縁ですからね(笑)」

――矢崎さんにとって、茂呂製作所のいいところを教えてください。

「ある程度自由にできるところですね。私たちが作っているのは量産品ではないので、毎日新しいことに挑戦できる環境にあります。昨日より今日、今日より明日と日々挑戦できるという点が、技術者としては非常に素晴らしい環境だと思いますね」

――ちなみに、休日はどういうことをされているのですか?

「もう20年になりますが、地域のボランティア団体の理事をしています。年度末ということもあって計画策定や資料の作成で忙しくしています。あとは女房が車の運転ができないので買い物にも出かけることも多いですね(笑)。技術者としての仕事は、もうほとんど継承できましたので、たまには旅行にもでかけてゆっくりできればと思います」

――本日はありがとうございました。

 

株式会社茂呂製作所のSDGsへの取り組み状況

株式会社茂呂製作所は、製造業界向け総合サービス業として自動化・機械修理・治具製造・部品製造・各種工事の事業活動が地球環境へ影響を与えていることを社員一人ひとりが認識し、環境保全に努めると共にSDGsの継続的な改善に取り組んでいます。

株式会社茂呂製作所のホームページ「環境方針とSDGsの取り組みについて」において、同社は以下のように宣言しています。

SDGs8:働きがいも経済成長も

まずは「日本一楽しい、成⻑し続けられる会社」を目指します。
そして挑戦できる会社=遣り甲斐の多い会社であり続けます。

株式会社茂呂製作所は、SDGsの達成に向けて、現場の社員一人ひとりが取り組んでいます。

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ライター:

東京都出身の音楽家。こちらはライターとしての世を忍ぶ仮のペンネーム。平易な言葉で情緒的な文章を書く。対象の思いを汲み取り、寄り添うことを重視。少年期より難病を持ち、弱者への眼差しが裏テーマ。自分の頭や心を使って、形のない美しさや優しさを世の中にひとつずつ増やしたい。書きもののほか、BGM、テーマソング、賑やかし、癒やしなど、音楽全般も承り〼。

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