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特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会

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特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会|フェアトレードやステナイ生活で寄付や社会貢献

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特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会
本来、全ての人々は等しく豊かな可能性を持って生まれてきますが、さまざま制約を受け、その可能性の芽を摘まれてしまう人々がいます。日本の国際NGO(Non-Governmental-Organization)である特定非営利活動法人(NPO法人)シャプラニール=市民による海外協力の会では、その状態を「貧困」と捉え、1972年より、特に南アジアで貧困問題の解決に取り組んでいます。近年は、フェアトレードをはじめ、古本・はがき・切手などの回収プログラム「ステナイ生活」を展開。不要品を捨てずに国際協力へ活かす新しいライフスタイルの実現に向けて取り組んでいます。今回は事務局長を務める小松豊明さんに、団体発足から現在に至るまでの経緯や、ステークホルダーへの想いを伺いました。

シャプラニールという名前の由来

──貴法人発足の経緯を教えてください。

われわれの団体がスタートしたのは1972年です。きっかけはバングラデシュの独立でした。それまで搾取を受ける立場だったベンガル人がパキスタンからの独立運動を起こし、戦争を経て、前年の1971年にバングラデシュという新しい国ができました。

独立当時は極度の貧困状態にあったので、世界中でバングラデシュを救おうということで、元ビートルズのリンゴ・スターなどが呼び掛けて、チャリティーが行われるなど、いろいろなムーブメントが起きました。

日本も支援に動き出しましたが、日本の企業から寄付されたトラクターがバングラデシュの港に山積みにされて、倉庫に眠っていたのです。これを何とか活用しようということで、日本で50人ほどのボランティアを募って、1972年にバングラデシュ復興農業奉仕団として若者が送り込まれ、この会が始まりました。最初はヘルプ・バングラデシュ・コミティという名前でした。これが80年代に入って、現在のシャプラニールという名前に変わりました。

シャプラニールという名前は、70年代に活動を始めた当初、バングラデシュで初代の通信員(現在でいう駐在員)を務めた吉田ユリノさんという女性の名前「ユリ」に由来しています。シャプラとは、ベンガル語で睡蓮(スイレン)という意味です。バングラデシュの国花にもなっています。英語でユリはLily、スイレンはWater Lilyと似ているので、彼女は現地でシャプラと呼ばれるようになりました。ニールは家という意味です。シャプラが住んでいる家ということで、彼女の家兼事務所がシャプラニールと呼ばれるようになって、それが80年代に入って会全体の名前になりました。

──現地の人にとって親しみやすい名称なのですね。

そうですね。バングラデシュでは、ベンガル語で誰もが知っている言葉なので、とても通りのよい名前です。ただし、日本をはじめ他の国では通じないので、説明には苦労しています。もっと分かりやすい名前にしようという話もあるのですが、われわれは由来も含めてこの名前に思い入れを持って数十年間活動してきているので、今も使い続けています。

南アジア地域の貧困をなくすというミッション

──貴法人の活動の社会的意義は何でしょうか。

バングラデシュをはじめとした南アジア地域を対象として貧困をなくしていくということを、会の変わらないミッションとして掲げています。もう少し具体的な言葉で言うと、全ての人々が持つ豊かな可能性を開花させる社会をつくりたいということです。

われわれが考える貧困とは、全ての人々は等しくさまざまな可能性を持って生まれてきますが、何らかの制約によってそれが実現できない状態のことを指します。例えば経済的な状況、出自や身分や性別、あるいは地理的な格差や身体的・精神的障害を抱えていることなど、さまざまな制約によってその人が持っている可能性を実現できないことを貧困の状態と捉えています。われわれは、さまざま制約を少しでも取り除くことによって貧困をなくしていくという取り組みをしています。

──特徴はどのような点にあるのでしょうか。

シャプラニールという名前の後ろに「市民による海外協力の会」というサブタイトルが付いています。この意味は文字通り、われわれは特定の宗教団体や企業などに属しているわけではなくて、広く一般市民によって成り立っているということです。これが会の基本的な思想です。

市民による海外協力ということにこだわっています。参加する皆さんのコミットメント度合いや参加しているという感覚は、国際協力活動を行っている団体の中でも強いのではないかと思っています。

2014年には「第3回エクセレントNPO大賞」をいただきました。この賞の趣旨は、NPOの活動が広く市民に開かれているというところに重きが置かれていて、われわれの会員やボランティアの参加度合いなどが評価されました。

また、助成金や寄付をいただいて報告書を提出したときに、「シャプラニールさんはきちんと報告してくれますね」という声はよく聞きます。

われわれは、助成金や寄付金をいただくという行為を通じて、海外協力について、あるいはバングラデシュやネパールなどの現地の状況・課題について広く知っていただくということが重要だと思っています。

その企業で働く社員の皆さんが、個人の社会貢献活動としてボランティアに参加してくださることもありますし、個々人の意思で少しずつ寄付をしてくださることもあります。いろいろな形での参加がありますので、国際協力への参加の間口をできるだけ広げたいということで活動しています。

事務所への脅迫に対し、声を上げて反対してくれた地元住民

──小松さんがシャプラニールの活動に参画した経緯をお聞かせください。

大学は水産学部だったのですが、学生の頃から日本だけにいるのではなく国際協力・国際交流に関心を持っていたため、卒業後は地元・北海道の交流団体で仕事をしていました。5年ほど担当した仕事は、日本の中での外国人との交流ということがメインでしたが、海外に行って貧困削減などの貢献活動がしたいという想いが強くなってきました。

水産学部出身で、国際協力や開発という分野は全く畑違いで基本的な知識がなかったので、仕事を辞めて大学院に入り直して、国際開発に関する勉強をして、2001年1月にシャプラニールに入会しました。2014年には、事務局を統括する事務局長になりました。

2016年のネパール大地震復興・防災支援

2016年のネパール大地震復興・防災支援_小松事務局長がネパールの支援地で現地の方の話を聞いている(画像提供:特定非営利活動法人シャプラニール)

──シャプラニールに入って、特に印象に残っている活動は何ですか。

自分にとって大きな出来事は幾つかあります。一つは、入って間もなく駐在員として、4年ほどネパールにいたことです。ネパールで活動した4年間は、私にとっては初めてとなる海外での長期間の活動でした。市民の力で海外協力・貧困削減をするというシャプラニールの考えをどのように実現していくのかということについて、チャレンジする期間でもありました。

当時のネパールは、約10年間、政府側とゲリラ側の内戦状態が続いていました。私も自分たちのプロジェクトのモニタリングのために地方へ行く場合、山を2日間歩いてようやくプロジェクト地にたどり着くという状態でした。

地方に行くと、必ずゲリラ側のグループが寄ってきて、「どこから来たのだ」と質問攻めに遭い、長いときは半日ぐらい拘束されたこともありました。

10年間の内戦で数万人が命を落としているので、厳しい状況ではあったのですが、脅迫に遭い、事務所を一時閉めなければならないこともありました。しかし地元の人たちは「この人たちは自分たちの村の発展や生活改善のために、何年もかけて一生懸命活動を続けてくれているのにもかかわらず、脅迫をして事務所を閉めろとは何事だ」と声を上げてくれました。

そういう住民たちの声が上がったことは、とてもうれしかったです。われわれがやってきたことは間違いではなかったということを実感しました。

現場には現場のリアリティーがある

もう一つ印象に残っていることは、東日本大震災のときに福島に拠点を置いて、復興支援活動をしたことです。2011年3月11日に地震が発生してから、シャプラニールでは19日に現地入りして、緊急救援から始まって復興支援活動を5年間行いました。私も最初の1年半、現地に駐在して活動をする中で、海外での活動とは違った気付きや経験がありました。

ネパールやバングラデシュでは、どちらかというとわれわれはドナーの立場です。日本で資金を調達して、現地でプロジェクトを実施するという形で活動をしています。一方、福島での活動、私たちは現場での調整、根回しなど、現場には現場のリアリティーがあるということを、自分たちの手を動かすことであらためて感じました。資金を出す側、受ける側の関係性ということを、あらためて考えさせられる経験でした。

東日本大震災緊急救援

2011年5月東日本大震災緊急救援_福島県いわき市で小松が調理器具セットを届けたところ(画像提供:特定非営利活動法人シャプラニール)

 

──小松さんにとってシャプラニールとはどのような存在ですか。

私個人にとっては、学校のような存在です。いろいろなことを学ばせていただきました。私が今、社会情勢を見るときや、地元で地域の活動をしている中での物の見方や考え方の基礎をつくってもらったのが、シャプラニールだと思います。

「市民による」という考え方もそうです。それはイコール、民主主義を体現している団体ということです。海外協力や国際問題に限らず、あらゆることの見方や考え方のベースになっています。今の自分の考え方や在り方を形づくってくれたのがシャプラニールだと思います。

シャプラニールのステークホルダー

お客様との向き合い方
会員・マンスリーサポーターの皆さん

会員は1,328名、マンスリーサポーターは1,067名(2021年3月時点)となっています。シャプラニールの活動を継続的に支える、組織の基盤となる個人・団体です。事務局職員および役員は全て正会員(約800名)の中から選ばれます。

 

毎年1回開かれる総会が、会の最高意思決定機関です。正会員は総会での議決権を持っています。総会では運営や活動の内容に対して活発な議論が行われて、会の方向性を確認しています。ときには時間が足りなくなるほど、議論が白熱することもあります。熱い想いを持って参加している人が多いです。

 

われわれの財源構成はいろいろありますが、会員・マンスリーサポーターの皆さんから継続的に一定額を払っていただいているものは、非常に大きな資金源となっています。

 

財界・企業・省庁からの助成金・補助金は、特定のプロジェクトに対するものなので、われわれがやりたいこととの折り合いを付けなければなりません。しかも助成金の多くは単年度、長くても3年と期間も決まっており、それが過ぎると活動も続けられなくなることもあります。

 

そういった助成金・補助金だけに頼ってしまうと、われわれが本当にやりたいこと、あるいは継続しなくてはならないことが実現できません。そうならないために、できる限り自己資金を集めることに重きを置いています。昨年度では約5割が会費・寄付金となっています。会員・マンスリーサポーターの皆さんからの会費・サポーター費には大変助かっています。

 

この1年間、コロナ禍で事務所の一時閉鎖などもあり十分な活動ができない中で、会員・マンスリーサポーターあるいは普段から寄付してくださる方からの支援がとても大きく、過去最高の寄付額を記録しました。われわれの支援者の底力をあらためて感じる1年でした。本当に感謝しています。

ボランティアの皆さん

われわれの活動に関わってくださるボランティアの方々はとても幅広く、平日は退職された方や主婦の方が多く、土曜日は、若い会社員も来られます。

 

その他、海外協力について各地域で広める活動を行う「地域連絡会」、中高生・大学生向けの海外協力に関する勉強会を主催する「ユース・チーム」、イベントの企画やフェアトレード商品の販売等に関わる社会人ボランティア「クシクシ倶楽部」などがあります。また、バングラデシュの村芝居にヒントを得て、劇でシャプラニールの活動紹介や現地の課題について考える取り組みを行う「シャプラニール劇団」もあります。

 

ボランティアの皆さまがいないと、われわれの活動は成り立ちません。例えば、東京事務所を手伝ってくださる人たちがいなければ、物品を寄付していただいても仕分け作業や換金にまでつなげることできません。非常にたくさんの人手が必要なので、それを全て有給のスタッフでやろうとすると、大変なコストが掛かってしまいます。

 

多くの人が関わることでシャプラニールのファンが増えていくことにもつながります。ボランティアの方々が友達や家族に話をしてくれるので、協力してくれる人たちの輪が広がっていきます。とても重要で、なくてはならない存在です。

クラフトリンクパートナーの皆さん

フェアトレード商品の販売協力者のことを指します。手工芸品(クラフト)の販売活動を通じて、作る側と使う側がつながり(リンクして)、皆が笑顔で暮らすことができる社会をつくりたいという想いが込められた名前です。フェアトレードショップ、学校の部活動やサークルなどで販売に協力してくれています。物を売るだけではなく、日本の社会にフェアトレードを広めていくことにも貢献しています。

 

フェアトレードはビジネス活動であると同時に、市民運動だと思っています。途上国の生産者が作った商品を、適正な賃金を払って買い取り、日本の皆さまに買っていただくというビジネスの側面がある一方、一人ひとりの消費者の行動を変えていく、あるいは自分たちの生活を見直すという側面もあります。

 

例えば、われわれが販売している竹で編まれたかごが1,000円だとして、100円ショップでも同じような商品があるかもしれません。10分の1の価格で売られている背景には何があるのか。どういう人たちが作って、どのくらいの賃金を得ているのか。労働環境はどうなのか。そういうところまで想いを馳せることで、安い値段で買って飽きたら捨てるという行動を見直すことにつながります。

 

クラフトリンクパートナーの皆さまは、単に商品を販売するだけではなく、その活動を通じてフェアトレードの意義、現地の生産者が置かれている状況について伝えていく役割がありますので、彼らの存在は非常に大きな意味を持っています。フェアトレードの普及に協力したいという想いで参加してくださる皆さまに大変感謝しています。より多くの人たちに参加してほしいと思います。

バングラデシュでのフェアトレード活動_シャプラニールの現地パートナー生産団体の生産者たち(画像提供:特定非営利活動法人シャプラニール)

 

社員・家族との向き合い方
職員の皆さん

企業出身、青年海外協力隊出身など、さまざまなバックグラウンドを持ちつつ、国際協力に携わりたいという熱い想いを持って集まった職員によって、活動が成り立っています。企業出身者の中には、給料が3分の2や半分になった人もいますが、熱い想いを持ってこの活動に取り組んでくれていることに感謝を申し上げます。

役員(理事・監事)の皆さん

今はオンラインでの理事会になりましたが、それまでは地方の理事は飛行機や新幹線で毎月来てくれていました。かなりハードな理事の役割を無償で引き受けてくれていることについて、感謝しています。皆、積極的に関わろうという強い意志を持って、忙しい中、それぞれ分担された役割を担ってくださっているので、そういう意味では大変ありがたく感じています。


 

取引先との向き合い方
ブックオフコーポレーション株式会社さん

2006~2007年ぐらいからお付き合いがあります。古本やCD・DVDの回収プログラムでは、われわれのファンドレイジングに長期間にわたり貢献してくださいました。特に昨年から始まった「キモチと。」プログラムでは、これまでよりも積極的な関わりによってさらにインパクトを強めています。

 

これはブックオフさんが始めた社会貢献活動で、古本やCD・DVDなどの買い取り金額をわれわれのような社会貢献活動をしている団体へ寄付いただくプログラムです。現在シャプラニールでは「ホンノ、キモチです。」キャンペーンを実施しており、市民の皆さまに古本・CD・DVDの寄付の呼び掛けを強化しています。このキャンペーン期間中は通常換金する金額に10%上乗せして寄付いただいています。

 

ブックオフさんがこの社会貢献プログラムを作って、幾つかの団体に声を掛けてくださり、複数の団体が対象になっており、シャプラニールもその1つに含まれています。

 

われわれは「ステナイ生活」というタイトルで、古本、CD、DVDだけでなく、未使用・使用済み切手や書き損じはがきなど、家庭で不要になったものを送っていただき、換金して活動資金にすることを、2000年に入った頃から本格的に取り組んできました。現在は年間6,000万円ほどの収入になります。年間の収入が2~3億円ですから、かなり大きな割合を占めています。

 

この「ステナイ生活」を伸ばしていく中で、ブックオフさんとの共同プログラムは、非常に大きな取り組みとなっています。われわれにとっても、寄付してくださる方たちにとっても、とてもうれしいプログラムです。われわれはPRに力を入れることに専念し、集荷は宅配業者が無料で行ってくださいます。寄付する側も段ボールに入れて待っていればよく、送料も無料です。送られてきたものを仕分けする手間は必要なく、ブックオフさんから換金額が寄付される仕組みです。

 

長い間、こういうプログラムをしてくださっていることには、非常に感謝をしています。

 

〜「ホンノ、キモチです。」キャンペーン〜

期間:2021年6月12日(土)~ 8月31日(火)

ステナイ生活「ホンノ、キモチです。」キャンペーン

集まった古本などの物品寄付をブックオフが買い取り、その金額が寄付となって、バングラデシュで家事使用人として児童労働に従事する少女への支援など、シャプラニールが南アジアの途上国で取り組む活動に役立てられます。なお、今回のキャンペーンはブックオフの協力により、期間中の買い取り額が10%上乗せされ、より多くの支援につながります。

 

キャンペーン終了後も通年物品寄付を受け付けています。詳しくは公式サイトをご覧ください。

全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟(UAゼンセン)さん

1990年代からのお付き合いです。日本最大の産業別労働組合です。3年に1度、「家庭に眠る小さなお宝キャンペーン」として、全加盟組合からの「ステナイ生活」での寄付をいただいています。ネパールでのチャイルド・ヘルプライン事業への資金提供の他、バングラデシュの農村でのプロジェクトも支援していただき、毎年一定額の寄付をいただいています。

 

社会貢献プログラムでは、継続して一つの課題に取り組みます。1度支援したら、その問題が全て解決するまで続けるという強い意識をお持ちです。一緒に現地へ行って、現地の様子を見て、また支援を続けるということを基本としています。毎年、組合員の中から希望者を募って、スタディツアーも実施しています。

 

残念ながらコロナ禍の影響や現地の治安悪化などで、現在はスタディツアーが行われていませんが、継続して支援してくださっていることに感謝しています。

情報産業労働組合連合会(情報労連)さん

情報通信関連などが加盟する労働組合で、一昨年からのお付き合いです。毎年、「ステナイ生活」の多くの物品を寄付していただき、感謝しています。

 

また、児童労働に反対する、児童労働ネットワーク(CL-Net)にも、共にメンバーとして加盟しています。同じメンバーとして、児童労働をなくすための取り組みを行っています。

バングラデシュでの児童労働削減の取り組み_シャプラニールが運営する支援センターで学ぶ家事使用人の少女たち(画像提供:特定非営利活動法人シャプラニール)

 

パルシステムさん
コープ自然派(おおさか、京都、兵庫、奈良)さん
グリーンコープ生協(さが、かごしま)さん
 
 

パルシステムさんとのお付き合いは2000年に入ってからです。特に東京ではフェアトレードに力を入れていただいています。インターネットのカタログに掲載してくださったときには、非常に多くの売上がありました。

 

上記の生協の全てが、「ステナイ生活」(物品寄付)の大規模回収にも協力してくださっています。組合員へ商品とカタログを届けるときに、シャプラニール行きの封筒(受取人払い)を同封してくれています。「ステナイ生活」の大きな柱の一つになっています。

 

パルシステムさんには、災害時の緊急救援活動への協力もしていただいています。東日本大震災後の福島での活動でも、パルシステム福島の皆さんに車や倉庫を貸していただくなど、非常に多くの協力がありました。それ以外の海外での災害の緊急救援活動でも資金協力をしていただきました。

 

生協の活動は生活を良くしていくという発想が基本にあるので、われわれの活動との親和性が高いと思います。いろいろな面で会の活動を支えてくださっている皆さまに感謝しています。

2011年5月東日本大震災緊急救援_福島県いわき市で新たに入居が始まった仮設住宅とパルシステムからお借りした車両(画像提供:特定非営利活動法人シャプラニール)

 

日本ユニシス株式会社さん

活発に社会貢献活動をされているIT企業のひとつです。「ステナイ生活」への寄付や、社内での社会貢献ポイント寄付先として選定していただき、社員からの寄付もいただいています。過去には社内で古本のチャリティバザーも実施してくださいました。東日本大震災後の福島での活動でも、わざわざ現地まで見にきてくださいました。非常に近いところで、担当者の方も常に顔を合わせながら、われわれの活動についての理解を深めようという姿勢を持っていただき、感謝をしています。

川和保育園父母の会の皆さん

とても特徴的な保育園で、施設も立派なのですが、保護者の活動も大変活発です。広い園庭でプールやツリーハウスがあります。それを全部、保護者たちがつくりました。

 

数十年にわたり、バザーの売上の寄付や、イベントでのフェアトレード商品の販売の推進に協力をいただいています。先日も私が伺って、勉強会で話をしてきたのですが、保護者が集って真剣に話を聞いてくださり、熱心に質問をしてくださいました。皆さん、働いていて忙しいはずなのですが、一生懸命積極的にわれわれの活動を盛り上げるための支援をしてくださっています。本当に頭が下がります。

全国友の会さん

主に主婦を読者とする雑誌『婦人之友』の愛読者が自発的に集まって日本各地につくられた組織です。恐らく、サプライヤーの中でも最も長く継続して支援をしていただいていると思います。

 

全国友の会の皆さんは、もともとバングラデシュで「台所からの海外協力」と言って、大豆を普及させて栄養改善をする取り組みを独自にされていました。われわれとはバングラデシュの活動を通じて知り合い、同じ地で活動する仲間としての関係を築いてきました。

 

市民の皆さまからの支援としては、われわれにとって最大のドナーではないかと思います。「ステナイ生活」、フェアトレードなど、いろいろな面で支援してくださり、毎年大きな額の会費を支払ってくださっています。全国友の会の組織は各地にありますので、全国でフェアトレード商品の販売協力をしてくださっています。

 

全国友の会さんがなければ、われわれの活動はこれまで続けてこられなかったというぐらい貢献してくださいました。「ありがとうございます。感謝しています」という言葉だけでは全く足りません。

三菱商事さん

1980年代からのお付き合いです。もともとバングラデシュに事務所を置いていたので、われわれの歴代駐在員は、現地事務所の所長さんに大変お世話になっています。

 

東京でも、毎年クリスマスシーズンにわれわれのような団体を招いていただき、販売イベントを開いてくださいます。そこにもわざわざ所長さんがご挨拶においでくださり、社員の皆さんにもフェアトレードを買っていただきました。

 

世界中の支社からの提案で社会貢献事業を行うというプログラムがあるので、バングラデシュ支社から提案していただいて、われわれと一緒にいろいろな事業をやっています。現在は、バングラデシュの若者たちが気候変動危機を学び、行動する取り組みを始めていますが、そこに資金を拠出していただいています。

 

物心両面、さまざまな形で支援を継続していただいていることに、心から感謝しています。

 

地域社会・地球環境との向き合い方
アトム通貨に関わる皆さん

アトム通貨とは、われわれの事務所がある高田馬場・早稲田地域の商店等を中心として流通している地域通貨です。シャプラニールも長く参加し、ボランティア活動に参加した人へ通貨を渡してきました。また、事務所のショールームでは、アトム通貨によるフェアトレード商品の購入も可能となっています。

 

アトム通貨に関わる皆さまは、一緒に活動している仲間だと思っています。われわれの商品を販売してくれるお店や、募金箱を置いてくださっているお店もあります。「国際的な活動も応援しようよ」という形で協力していただいています。感謝しています。

特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)さん

日本最大のNGOのネットワーク組織です。われわれも中心になってこの組織を立ち上げ、1980年代に立ち上がった当初からのメンバーでした。私も先日まで理事をしていました。

 

NGOセクターの発信、組織評価などの活動を続けてきました。一つのNGOだけではできないことも、JANICがあることで可能になります。海外協力、市民活動を盛り上げていく上で重要な役割を果たしています。

 

一般社団法人SDGs市民社会ネットワークさん

SDGs達成のために市民社会組織の取り組みを促進し、他セクターとの連携を目指すネットワークです。われわれも会員として参加しています。

 

われわれもNGOとしてSDGs達成のために何ができるのか、何をするべきなのかということを強く意識して活動しています。やはりNGO単体ではできないこと、情報発信や、政府・企業に対するアドボカシーなど、いろいろなことをやっていかなければならない中で、SDGsに特化した市民社会のネットワークはとても大きな役割を担っていると思います。

 

NGOに限らず、日本国内で参加している人たちも数多く参加しています。市民社会組織の声を集めて、SDGs達成に向かって機運を盛り上げていこうと、先頭を切って走ってくれていることに感謝しています。

 

SDGsの期限である2030年に向けて、何回も会員の議論を重ね、私も参加してきました。まだやるべきことはたくさんあります。既に「達成できない」という論調も出始めていますが、まだ諦める段階ではないと思います。盛り返していき、やるべきことをきちんと発信していきたいです。

 

われわれであれば、児童労働をなくすなど、いろいろな面で貢献しているところはありますが、それだけではなく、日本社会の中で声を上げ、市民への啓発も行わなければなりません。連携してSDGs達成に向けた活動を進めていきたいので、ネットワークとしての活動を盛り上げていってほしいと思います。

 

一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム(FTFJ)さん

これもわれわれも中心メンバーの一つとして立ち上げたフェアトレード団体や研究者等のネットワーク組織です。フェアトレードを普及推進するための活動を行っています。

 

その中でも大きな活動は、2000年にイギリスで最初に生まれた「フェアトレードタウン」を日本でも増やしていくための取り組みです。現在、日本で「フェアトレードタウン」を宣言して認定されたところは6カ所あります。私はその認定基準を策定し、認定作業も行っています。現在、認定委員会副委員長です。

 

こういった活動を通じて、日本の中でフェアトレードを普及していきたいと考えています。フェアトレードは市民運動の側面があるので、盛り上げていく意味でも非常に重要な役割を果たしている団体だと思います。

 

大学の先生なども全員手弁当でサポートしてくださっています。そういう意味で、皆の熱い想いで成り立っている組織です。貴重なインプットをしてくださっているので、これを立ち上げた人間の1人としても、ここに関わってくださるたくさんの人たちの献身的な働きに対して感謝しています。

 

未来との向き合い方

われわれは、全ての人が持つ豊かな可能性を実現できる社会を目指しています。それがいつ実現できるか分かりませんが、とにかくそこを目指して進んでいかなければならないという強い想いを持っています。

 

いろいろな制約がある貧困は、まだ取り除かれていない現状があります。バングラデシュやネパールはもちろんですが、日本でも同じように貧困で苦しんでいる人たちがたくさんいます。途上国・先進国というくくりでは捉えられないようになっているので、逆にバングラデシュやネパールでの取り組みから学ぶこともあります。われわれよりも先進的な考え方で行動している人たちもたくさんいます。

 

現地の人たちも同じ市民と捉えて、共に社会課題を解決するという想いを共有しながら進んでいきたいと考えています。

 

特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会 事務局長 小松豊明

 

<企業情報>

特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会

https://www.shaplaneer.org/

代表者:坂口和隆(代表理事)

事務局長:小松豊明

所在地:〒169-8611 東京都新宿区西早稲田2-3-1早稲田奉仕園内

創立:1972年9月1日

会員数:1,328名、マンスリーサポーター数:1,067名(2021年3月時点)

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WRITER
サイエンスジャーナリスト
小林 浩
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1964年生まれ、群馬県出身。国立群馬高専卒。専攻は水理学と水文学。卒業後、日刊紙『東京タイムズ』をはじめ、各種新聞・雑誌の記者・編集者を務める。その後、映像クリエーターを経て、マルチメディア・コンテンツ制作会社の社長を6年務める。現在は独立し、執筆と映像制作に専念している。執筆は理系の読み物が多い。 研究論文に『景観設計の解析手法』、『遊水モデルによる流出解析手法』、著書に科学哲学啓蒙書『科学盲信警報発令中!』(日本橋出版)、SFコメディー法廷小説『科学の黒幕』(新風舎文庫、筆名・大森浩太郎)などがある。

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