
企業向けリスキリングAI研修を提供する株式会社LOG(東京都渋谷区、代表取締役:矢嶋拓弥)は、士業事務所に特化した生成AI活用の5つの実践事例を公開した。AI技術を活用することで業務効率化や生産性向上を目指す士業向けに、具体的な導入方法や活用事例をまとめたレポートを提供する。
背景と狙い
近年、AI技術の進化に伴い、業務の自動化や効率化が急速に進んでいる。しかし、士業事務所では依然として人材不足や業務負担の増大が課題となっている。特に中小規模の事務所では、限られたリソースの中で業務改善を進める必要があり、効率化に向けた手法の導入が急務となっている。
LOGは、士業向けのリスキリング支援や業務改善コンサルティングを展開しており、2024年から生成AIを活用した業務改善に本格的に取り組んできた。今回のレポートでは、士業事務所において「低コスト」「再現性の高さ」「専門知識不要での運用」といった条件を満たす実践的な活用方法を紹介する。
公開された活用事例
レポートでは、ChatGPTなどの生成AIを活用し、業務効率化に成功した5つの事例を取り上げている。その一つが、過去のやり取りをもとに最適な回答を作成するAIメールbotだ。これにより、顧客対応の負担が軽減され、迅速な返信が可能となる。また、企業ごとの賃金台帳を自動でフォーマット化する仕組みも紹介しており、これにより人為的なミスを減らし、作業時間の短縮が実現する。
さらに、タイムカードのデータを正確に文字起こしし、表形式で整理する活用法も示している。手作業での入力作業を減らし、業務の正確性を向上させる狙いがある。加えて、FAXやメールで受信したデータを自動取得し、スプレッドシートに反映するシステムについても解説。これにより、情報管理の一元化が進み、事務作業の効率が向上する。最後に、仕訳や転記、進捗管理を一括で効率化する方法についても紹介し、士業事務所における業務の負担を大幅に削減できる可能性を示している。
今後の展開
LOGは「AI×DXでワクワクする未来へ」をミッションに掲げ、助成金を活用したリスキリング支援や業務改善コンサルティングを強化している。生成AIを活用することで、士業がルーチン業務の負担を軽減し、より付加価値の高い業務に集中できる環境を提供することを目指す。
レポートは無料で公開されており、同社の公式サイトからダウンロードが可能。士業の業務効率化に関心を持つ企業にとって、実践的なノウハウを得られる内容となっている。