
スーパー戦隊シリーズ50周年記念作「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」でヒロインを務めながら、未成年飲酒を理由に降板・契約解除となった元女優の今森まや氏(20歳)。表舞台を去って約1年、本人が新たに始めたSNSとYouTubeでの発信が、かつてのイメージとはかけ離れた内容で注目を集めている。
とりわけ2026年10月13日にXへ投稿された一文が瞬く間に拡散し、賛否が渦巻く事態となっている。問題となったのは「おろしたとは言っていないです」という短い投稿だった。
戦隊ヒロインから一転、過熱する今森まや氏の「キャラ変」
今森まや氏は宮崎県出身。ミスマガジン2023でグランプリを獲得し、グラビアで人気を集めた後、テレビ朝日系「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」で史上初の女性ブラック戦士・ゴジュウユニコーン役を演じ、日曜朝の顔として注目された。しかし2025年、共演者をめぐる疑惑や交際報道が相次ぎ、最終的に20歳未満での飲酒が確認されたことで番組を降板。所属事務所もマネジメント契約を解除した。
降板から約1年を経て、今森氏は2026年3月に新たなアカウントで発信を再開。さらに10月にはYouTubeチャンネルを開設し、降板後の暮らしぶりやラウンジ勤務の経験まで打ち明けている。一連の発信は、戦隊ヒロイン時代の清楚な印象とは大きく異なるもので、ファンからも戸惑いの声が上がっていた。
「おろしたとは言っていない」投稿が拡散した経緯
今回の騒動の中心にあるのが、10月13日に投稿された「おろしたとは言っていないです」という一文である。この投稿は同日午後7時半すぎに発信され、表示回数は400万回を超えた。あわせて「びっくりさせちゃってごめんなさい」「私は馬鹿な人間かもしれないけど、絶対絶対幸せになるし、私のこと好きな人は絶対幸せにする」といった投稿も相次ぎ、断片的な言葉が独り歩きする形で拡散した。
これらの投稿がここまで注目を集めた背景には、今森氏がこれまでの発信や出演動画で語ってきた過去の経緯がある。本人は出演動画の中で、高校時代に当時の交際相手との間で妊娠を経験したと語っていた。ただし、その後の経過について本人が詳しく明言したわけではなく、「おろしたとは言っていない」という13日の一文も、過去の報道や憶測に対する本人なりの応答と受け止められた。センシティブな事柄が本人の口から断片的に語られ、第三者による切り抜きや要約を通じて拡散したことで、受け手の解釈が大きく割れる結果となっている。
今森氏がYouTube出演動画で語った半生と心境
今森氏の発信が波紋を広げる一因は、YouTuberの飲み歩き企画に出演した際の率直な語り口にもある。この動画で今森氏は、フィリピンと日本にルーツを持つこと、転校を繰り返す中で長くいじめに遭い、中学時代は引きこもって毎日のように泣いていたことなどを明かした。炎上への向き合い方を問われると、悪いことをしたと思う件については反省するものの、意味の分からない中傷については見なければよいと語り、過去の経験からメンタルが強くなった面があると説明している。
一方で、本人も自身の発信が物議を醸しやすいことは自覚しているようだ。動画内では、2日酔いの状態でアンチからのメッセージに「うっせえ黙れ何も知らないくせに」と返信してしまったことを振り返り、良くない対応だったと反省の弁を述べる場面もあった。SNSでの軽率な発言が繰り返し波紋を広げてきた経緯を、本人も率直に認めている。
今森氏の投稿に渦巻く賛否と「身辺調査」論
一連の投稿に対し、SNSの反応は大きく割れている。応援するファンからは、今後の幸せを願う声や、変わらぬ好意を伝えるコメントが数多く寄せられた。その一方で、過去に関わった作品や共演者への影響を指摘し、発信の在り方に疑問を呈する声も少なくない。あるユーザーは、ヒーロー物に限らずドラマやアニメも、オーディションで人選する側は綿密な身辺調査をした方がいいと投稿。別のユーザーは、今年に入って最も恐怖を感じた投稿だと評するなど、言葉の強さに戸惑う反応も目立った。
また、今森氏の発信を面白がる向きがある一方で、発言するたびに物議を重ねる姿そのものを問題視する意見も根強い。過去の交際報道をめぐっては、所属していた事務所がプロサッカー選手・道脇豊氏との交際を事実無根と否定しており、憶測と事実の線引きが曖昧なまま拡散が続いている点も、騒動を複雑にしている。
「失うものがない」立場の危うさと今後
今回の件は、所属事務所を離れフリーの立場となった個人が、SNSを舞台に自らを発信することの難しさを改めて浮き彫りにした。大きなスポンサーや所属先を持たない今森氏は、発信内容において事実上の制約が少ない。だからこそ率直な言葉が共感を呼ぶ一方、ひとたび誤解を招けば、歯止めなく拡散し批判へと転じる危うさを常にはらんでいる。
今森氏は出演動画の中で、ハッピーでいられるなら何でもよい、と繰り返し語っていた。その言葉どおり、本人は批判の多くを気に留めない姿勢を見せている。しかし、断片的な投稿が本人の意図を離れて独り歩きする構図は、発信者本人だけでなく、周囲や過去の関係者をも巻き込みかねない。
まだ20歳。やり直しのきく年齢であることは間違いない。表舞台を去った一人の若者が、SNSという不特定多数の視線にさらされる場で、どのように自らの言葉と折り合いをつけていくのか。一過性の騒動で終わるのか、それとも発信の在り方を見つめ直す契機となるのか。その行方を、静かに見届けたい。



