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まだメンバーもいないのに「解散ライブ」決定 青葉坂46はなぜ“1年で終わる”のか

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青葉坂46
青葉坂46 公式インスタグラムより

ま現在オーディションの応募を受け付けており、メンバーはまだ決まっていない。それなのに、新グループ「青葉坂46」は2027年12月19日に日本武道館で解散することが、すでに決まっている。

活動期間は約1年。しかも解散後、メンバーは乃木坂46、櫻坂46、日向坂46へ配属される予定だ。なぜ、まだ誰が入るのかも分からない段階で「終わる日」まで決めるのか。青葉坂46は何のために作られたのか、その仕組みから見えてくる狙いを探る。

 

メンバー募集中なのに、解散日は決定済み

乃木坂46公式サイトによると、青葉坂46は現在開催中のオーディションで選ばれたメンバーによって結成される。2027年にはダンスレッスンやボイストレーニングだけでなく、初披露イベント、冠番組、オリジナル楽曲のリリース、ミュージックビデオ制作など、本格的なアイドル活動を行う予定だ。そして同年12月19日、日本武道館で解散ライブを開催する。

異例なのは、その時点でメンバー募集すら終わっていないことだ。応募締め切りは10月8日。対象は12歳から20歳までの女性で、書類審査、オンライン審査、全国での対面審査、最終審査、合宿審査を経てメンバーが決まる。つまり、誰が加入するのか分からない段階で、そのグループが終わる日時と場所まで設定されている。

 

なぜ最初から「1年で解散」なのか

青葉坂46側は、なぜ最初から解散日まで決めたのかについて、具体的な経営上の狙いまでは公表していない。ただ、発表されている仕組みを見ると、一つ大きな特徴がある。青葉坂46のメンバーは解散後、乃木坂46の7期生、櫻坂46の5期生、日向坂46の6期生のいずれかへ配属される。つまり解散は、活動終了というより「次の所属先が決まる日」だ。

ここから考えると、青葉坂46の1年間には「育成」と「見極め」を同時に行える意味がある。オーディションだけでは分かりにくい歌やダンスの成長、番組での振る舞い、ライブでの存在感、他メンバーとの関係性などを、実際のアイドル活動を通して見ることができる。そのうえで、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46のどこへ進むのかを決める。最初から所属先を固定するより、1年間の活動を経てから配属する方が、それぞれの個性を見極める期間を長く取れる仕組みになっている。

 

なぜ最初から3グループ別に募集しないのか

ここで浮かぶのが、「それなら最初から乃木坂46、櫻坂46、日向坂46でそれぞれ新人を募集すればいいのでは」という疑問だ。実際、青葉坂46は既存の3グループとは別の名前を持つ一方、最終的にはその3グループへメンバーを送り出す。独立した第4の坂道を長期間育てる仕組みではない。

違いは、新人たちが配属される前から一つのグループとして活動することにある。同じ環境で育成しながら、それぞれの個性を見たうえで進路を決められる。さらにファン側も、配属先が決まった後から新人を知るのではなく、その前段階から成長を見ることになる。新人加入という一度きりの出来事を、約1年間にわたる物語に変えたとも考えられる。

 

オーディションそのものが「1年間のコンテンツ」になる

青葉坂46では、配属されるまでの期間も裏方の研修だけでは終わらない。冠番組を持ち、オリジナル楽曲をリリースし、MVも制作する。最後には日本武道館でライブを行う。すでに一人前のアイドルグループに近い活動内容が用意されている。

ここが従来型のオーディションと大きく違う。通常なら「募集」「審査」「合格発表」を経て、新メンバーとしての活動が始まる。青葉坂46では、その間に「結成」「初披露」「冠番組」「楽曲」「MV」「ライブ」、そして「配属発表」が続く。ファンは一年を通じて、「誰がどのグループへ行くのか」を見守れる。新人発表の瞬間だけではなく、配属されるまでの時間そのものがコンテンツになるわけだ。

 

「解散する」と分かっているから追いたくなる

最初から終わりが決まっていることには、もう一つ特徴がある。「今しか見られない」という期間限定性だ。青葉坂46として活動できるのは約1年間。その後、同じメンバーが同じグループとして活動する保証はない。

ファンにとっては、結成時から解散までをすべて追えることになる。そして最終日には、「推してきたメンバーがどの坂道へ進むのか」という答えが待っている。期間限定であることと、その先の配属発表が一つにつながっているため、解散が単なる別れではなく物語のクライマックスになる。この仕組みは、最初から終着点を見せることで、そこまでの過程を追わせる設計とも読める。

 

日本武道館で「終わる」のではなく、そこから始まる

館では活動を終える一方、メンバーはその先で乃木坂46、櫻坂46、日向坂46へ進む。一般的なアイドルグループなら別れとなる解散が、青葉坂46では次の所属先へ進む節目になる。

だからこそ、まだメンバーも決まっていない段階で解散日を発表するという異例の形が成立する。最初から終着点を示し、そこへ向かう1年間そのものを見せる。青葉坂46は、「長く続くグループを作る」という従来のアイドル像とは逆の発想から生まれたプロジェクトともいえる。

誰が選ばれ、どんな成長を見せ、最後にどの坂道へ進むのか。結成前から決まっている「解散」は、終わりではなく、その答えが明かされる日になる。

 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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