
1歳の双子を育てる夫婦YouTuber「けんじとあかりとふたご」が、YouTube活動を約3カ月休止すると発表した。理由はチャンネルの収益化停止で、YouTube側から「未成年者の意に反して注目を浴びることを促すコンテンツ」と判断されたという。
5年続けた投稿を休止へ
1歳の双子を育てる夫婦YouTuber「けんじとあかりとふたご」が、YouTube活動を約3カ月休止する。同チャンネルは4月29日に投稿した動画で休止を発表。チャンネルの収益化が停止されたことを受けた判断だという。
「けんじとあかりとふたご」は、大阪在住の30代夫婦と2024年12月生まれの二卵性双子による家族チャンネル。もともとは夫婦2人による軽自動車での日本一周、車中泊旅を記録するチャンネルとして始まり、本格的な活動開始から5年が経過していた。登録者数は約21万人で、毎週土曜日の動画投稿を続けてきたとされる。
今回の動画は「しばらくYouTube活動を休止します」と題して公開された。4月29日に公開され、4月30日14時43分時点の再生回数は10万9835回となっている。
収益化停止、広告収入やメンバーシップも対象に
2人は動画の冒頭で、チャンネルの収益化が停止されたと説明した。約1週間前にYouTubeから収益化ポリシーを遵守していない旨のメールが届き、その時点から広告収入だけでなく、メンバーシップやスーパーチャットを含むすべての収益が発生しない状態になったという。
具体的な指摘内容は、「未成年者の意に反して注目を浴びることを促すコンテンツ」と判断されたためだとされる。再審査の申請もおこなったが、ポリシー違反の判定は覆らなかったという。
あかりは動画内でショックを受けたことに触れたうえで、あらためてポリシーを読み、チャンネルの内容を見直す必要があると語った。けんじは、子どもの顔出しそのものが禁止されたという意味ではないとしたうえで、子どものプライバシーに関わる撮影への規制が厳しくなっているとの認識を示した。
家族の日常発信とプラットフォーム規制
家族の日常を発信するYouTubeチャンネルは、育児の実態や親子の生活を身近に伝える一方で、未成年者のプライバシーや安全をめぐる議論と隣り合わせにある。今回のケースでも、子どもが登場する動画の扱いが収益化の判断に影響したとみられる。
YouTubeヘルプでは、未成年者(18歳未満の個人)の心と体を危険にさらすコンテンツはYouTubeで許可されていないとしている。子どもが出演する動画そのものを一律に禁じる内容ではないが、タイトル、説明、タグ、視聴者設定、動画内容の一致など、複数の要素が判断対象になる。
2026年に入り、家族系や子育て系の発信者が収益化停止を報告する例はほかにも出ている。たとえば、6歳の息子との日常を発信するシングルファザーYouTuber「二か月のパパ」は、4月1日以降に収益化停止となった。停止理由は「望まない注目が未成年者に集まるように仕向けるコンテンツ」と判断されたためとされ、本人は危険行為や虐待行為はないと説明していた。
約3カ月の休止でチャンネル内容を見直し
「けんじとあかりとふたご」は、今回の収益化停止を受けて約3カ月間の休止に入る。5年間、毎週の投稿を続けてきたチャンネルにとって、初めての休止となる。休止期間中はYouTubeのポリシーを確認し、チャンネル内の動画を精査する方針だという。
家族系チャンネルは、育児の悩みや成長記録を共有する場として一定の需要を持ってきた。一方で、未成年者が継続的に登場する動画では、本人の同意、プライバシー、将来のデジタル上の記録、広告収益との関係が避けられない論点となる。今回の活動休止は、家族の日常をコンテンツ化するチャンネルが、プラットフォームの収益化基準とどのように向き合うかを示す事例となった。



