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登録者57万人の夫婦YouTuber・ゆみみンゴTVが「偽警察」に全財産を奪われた日 「まさか自分が」はもう通用しない

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ゆみみンゴTV YouTube 詐欺被害
「ゆみみンゴTV」 YouTubeチャンネルより

登録者約57万人を抱える夫婦YouTuber「ゆみみンゴTV」の夫・けんごが、警察官をかたる特殊詐欺で貯蓄のほぼ全額をだまし取られた。
2026年10月17日に公開された動画で本人が告白したこの事件は、ネット上で大きな反響を呼んでいる。
普段から詐欺の注意喚起をする側だった夫婦が、なぜここまで追い詰められたのか。

 

登録者57万人の夫婦YouTuber「ゆみみンゴTV」が全財産失う

ゆみみンゴTVは、夫のけんごと妻のゆみたんによる夫婦チャンネルだ。
マッチングアプリで出会い結婚した過去を持ち、2歳の娘との日常や旅行、お金の話などを飾らずに発信してきた。
登録者は約57万人。2026年8月には注文住宅の新居に引っ越したばかりだったという。

10月17日、チャンネルは「特殊詐欺に遭い、財産のほぼ全てを失いました」と題した動画を公開した。
けんごは冒頭で「正直に伝えると、もう我が家のほぼ全財産を取られてしまいました」と沈んだ表情で切り出した。
失ったのは娘の将来のために貯めていたお金だったと明かしている。
普段は視聴者に対して詐欺の危険性を呼びかける側だっただけに、「まさか自分がそんな引っかかるなんて本当に思ってなかった」との言葉に、視聴者の多くが息を飲んだ。

 

仕事中の一本の電話から始まった「偽警察詐欺」の全容

発端は仕事中にかかってきた知らない携帯番号からの電話だった。
相手は「警視庁」の部署名と名字を名乗り、キャッシュカードを紛失していないかと尋ねたうえで、「押収品に本人名義のカードがあり、あなたは犯人の共犯容疑者になっている」と告げた。
出頭しなければ口座がすべて凍結され財産も没収される、出頭すれば最大20日間ほど勾留される可能性がある、と脅された。

その後、兵庫県警を名乗る人物からLINEで連絡があり、「第三者に絶対話すな」と厳しく指示される。
ビデオ通話では警察手帳を示され、取り調べが始まった。
妻のいる自宅を離れ、車で駐車場へ移動させられた後、相手は「検事」に交代し、偽の逮捕状を見せた。
潔白を証明するためとして、犯罪者が使った口座に送金するよう求められ、銀行アプリから残高のほぼ全額を送金。
さらにATMで定期預金を解約し、消費者金融2社のアプリを入れさせられてマイナンバーカードを読み込ませ、計100万円を引き出させられた。

銀行のセキュリティが働き口座がロックされたことで被害は止まったが、すでに資金は別口座や暗号資産に移されており、回収はほぼ不可能と警察から告げられたという。
妻のゆみたんに話してようやく詐欺だと気づき、本物の警察に連絡した。

 

「まさか自分が」——普段注意喚起していた側の衝撃

けんごは動画の中で、普段から詐欺の手口を知っていたつもりだったと繰り返し語った。
それでも、逮捕されるかもしれないという恐怖と、家族に迷惑をかけたくないという気持ちが重なり、指示に従ってしまった。
最初は「1000円程度かな」と思っていた送金が、ほぼ全額だった点も衝撃を大きくした。

この「まさか自分が」という言葉は、近年急増している偽警察詐欺の被害者に共通する感想でもある。
警察庁の集計によると、2025年のニセ警察詐欺は約1万1014件、被害額約1005億円に上り、特殊詐欺全体の被害額の大半を占めるまでに拡大した。
2026年に入ってからも1〜8月時点で約6346件、728億円超と、被害額は依然として高水準を維持している。
1件あたりの被害額が大きく、20〜30代の被害も目立つ。
実在の警察署番号を偽装表示したり、国際電話を使ったり、ビデオ通話で偽の手帳や逮捕状を見せたりする手口は、もはや「高齢者だけの問題」ではない。

 

「可哀想」「誰でもなりうる」——励ましと共感の声

YouTubeのコメント欄やXでは、まず同情と励ましの声が目立った。
「誰でも引っかかる恐れあるよな。悲惨すぎて可哀想」「自分を責めないで。悪いのは犯罪者だ」「精神的に辛い中、注意喚起のために動画を上げてくれてありがとう」といった投稿が相次いだ。
ゆみたんが冷静に対応し、警察に連絡した点を評価する声も多い。

「自分は絶対にならないと思っている人ほど危ない」「家族で話しておかないと」と、自分ごととして受け止める反応も広まった。
銀行のセキュリティで止まった点を「不幸中の幸い」と指摘する声や、「知らない番号は出ない、一旦切って自分で確認する」という基本を改めて呼びかける投稿も目立つ。
夫婦の日常を見てきた視聴者の中には、娘の将来のためのお金が失われたという点に特に心を痛める人もいた。

 

「甘い」「視聴回数稼ぎ?」「何かやましいことでも」——冷笑と懐疑の声

一方で、冷笑や懐疑の声も少なくない。
「お年寄り以外で引っかかるやついるんだな。何かやましい事でもあるんか?」「こういう人はここで詐欺られなくても、今後どこかで同様かそれ以上にやられる」「視聴回数稼ぐネタだろ」といった投稿が散見される。
YouTubeで稼いだ金が盗まれてもしゃーない、という突き放した反応もあった。

動画自体が本当の被害なのか、あるいはAIや台本で作られたものではないかと疑う声も一部で上がった。
具体的な被害額が公表されていない点や、公開のタイミングを疑問視する向きもある。
励ましの声が多数を占める一方で、こうした批判や皮肉が一定数存在することは、事件の受け止め方の幅広さを示している。

偽警察詐欺は、電話で捜査対象だと伝えたり、LINEやビデオ通話で手帳や逮捕状を見せたり、送金を指示したりすることは本物の警察には絶対にない。
それでも被害が減らないのは、心理的に追い詰められると冷静さを失う人が後を絶たないからだ。
ゆみみンゴTVのケースは、その現実を改めて突きつけるものとなった。

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ライター:

酒場で耳にした小さな違和感から企業不祥事、SNSトレンド、エンタメ、グルメまで幅広く追いかけるライター。

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