
YouTuberジョンレノが小学1年生の娘が学校でいじめ被害を受けていると動画で告白し、学校や教育委員会の対応を批判した。
娘の安全を願う訴えは理解できるが、公開直後から本人の過去の加害行為が掘り起こされ、批判の矛先は発信者自身に向いている。
子供へのいじめは親の経歴とは別問題である一方、公の場で制度を非難する以上、過去との整合性が問われる皮肉が生じた。
娘のいじめ被害を訴えた動画が、思わぬ方向に拡散
10月14日、登録者約44万人のジョンレノが公開した動画は、娘が同じクラスの男子児童から一方的ないじめを受けている実態を詳細に語るものだった。
以前から暴言や顔を舐められる行為があり学校に対策を求めていたが、先日は先生がいる教室内で首を絞められ、直後に担任へ相談したものの帰りの会で忙しく対応されなかったという。
娘は学校に行きたくないと泣き、吐き気が続いてゴミ袋を持ちながら過ごす日もあり、吐き気止めを服用しながら生活していると明かした。
学校からはスクールサポーターの重点配置や保護者の見守り許可などの書面が示されたが、これ以上のことはできないと説明され、登校再開後も同じ児童による別の被害やもう一人の娘への頭を叩く行為が続いたと指摘した。
教育委員会の回答も抽象的で完全な防止は困難との内容で、法律があっても現場任せだと訴えた。
動画はユーチュラなどの報道を通じて100万回を超える閲覧を集めたが、拡散の方向は同情や制度批判より、発信者本人への疑義へと傾いていった。
再婚して4人家族となり日常を発信してきた近年のイメージとは異なり、過去の経歴が前面に押し出される形となった。
9年前の「メンバーへの暴力・パワハラ」が再び掘り起こされる
動画が注目を集めると同時に、ジョンレノがかつて所属していたチョコレートスモーカーズ時代の騒動が再び取り上げられた。
2017年頃、グループのリーダーとして活動していた当時、メンバーのヨハンに対する暴力やいじめ的な行為があったとして大炎上し、本人が事実を認めて謝罪した上でグループを脱退し活動を自粛した経緯がある。
当時の動画では暴行を認め、脱退と自粛を発表していた。
今回の娘のいじめ被害告白に対し、「メンバーにパワハラして暴力を振るっていた人じゃん」「ヨハンの気持ちがこんな形でわかるとは皮肉だな」といった反応が相次いだ。
過去の加害行為が検索ですぐに出てくる有名人の場合、現在の主張と直接結びつけられやすく、9年という時間が経過していてもネット上の記憶は簡単には消えない。
再婚し、日常を発信してきた近年のイメージとは対照的に、過去の炎上歴が前面に押し出される形となった。
「加害側だった人間が、被害者の親として制度を批判する」矛盾
批判の核心は、過去に加害側に立ったとされる人物が、今度は被害者の親として学校や教育委員会を厳しく非難している点にある。
動画では「加害児童の権利を守るために被害者が我慢しなければならない状況はどうか」と述べ、制度上の限界ではなく子供の安全を守るために何ができるかを知りたいと強調していた。
しかしこれを見た人々の間では、自身がかつてメンバーに対して行ったとされる行為と、現在求めている強い保護の姿勢との間に整合性がないと感じる声が強い。
いじめというテーマが加害と被害の線引きを問うものであるだけに、発信者の過去が主張の説得力を削ぐ結果となっている。
ジョンレノ自身は動画で誰かを特定して責めたいわけではないと前置きしていたが、公の場で制度批判を行う以上、聞き手は発信者の経歴を含めて受け取る。
過去の行為を反省し変化したとしても、それが現在の訴えを完全に免罪するわけではないという見方が広がっている。
「子供は関係ない」という声と、過去が消えない現実
一方で、「仮に親がカスでも子供は関係ない、いじめはなくなるべき」といった、子供の被害を親の過去から切り離すべきだとする意見も存在する。
実際、小学1年生の子供が学校で身体的な被害を受け、吐き気が続き学校を嫌がっている状況は、親の経歴とは無関係に深刻な問題として扱われるべきだ。
学校や教育委員会の対応が不十分で被害が止まらないという訴え自体は、他のいじめ事例でも繰り返し指摘されてきた構造的な課題を含んでいる。
しかし有名人の場合、過去の炎上歴が検索で即座に浮上し、現在の発信内容を相対化する材料にされやすい。
子供の安全を最優先に考えるなら、親の過去を理由に被害の訴えを軽視するのは適切ではないが、同時に公の場で強い主張をする以上、過去との整合性を問われるのは避けられない。
今回のケースは、発信の意図とは別に、ネット上で過去が現在の主張にブーメランとして跳ね返っている。



