
フォロワー12万人規模のアカウント「女たちのデータベース広場」が、霜降り明星せいやの2020年のZoom関連報道を性差の例として取り上げた投稿が波紋を広げている。
せいや本人が「事実と違う」として削除を求め、2022年の東京地裁判決と当時のLINEのやり取りを説明したところ、普段同アカウントを支持する層からも「この事例は出さない方がいい」との指摘が出た。
女たちのデータベース広場が投稿
2026年10月7日頃、女たちのデータベース広場は、過去に画像や動画が「流出」した女性芸能人の扱いと、せいやのケースを並べて投稿した。
女性側は被害者として報じられながら、後に嘲笑されたり仕事の立場を失ったりする流れが多いのに対し、せいやが女性に下半身を見せたとするZoomの件では、事務所が「法的措置を取る」と毅然と対応し、世間の風向きが女性を責める方向に変わった、という内容だった。
投稿には2020年6月の文春オンライン報道を引用した画像が添えられ、「やっぱり時代じゃなくて性差なんだ」との一文で締めくくられていた。
同アカウントは女性が直面する被害や、報道・SNSでの二次的な扱いを記録・批判することを主な活動としており、芸能人の流出事例や身体への評価、販売員へのストーカー、アスリートへの減量指導なども繰り返し取り上げてきた。
2026年5月には、セクハラ認定を受けた大学教員の実名公表をめぐる訴訟で請求が棄却されたと報告し、支持を集めた経緯がある。
せいや本人が「事実と違う」として削除を求めた点
せいやは投稿を確認した直後、「事実と違います。ポストの削除をお願いします」と直接返信した。
続けて、事務所が法的措置を取ったから世論が味方したわけではなく、当初の文春記事に掲載されたLINEのやり取りに違和感があり、はめられた可能性を示すようなものが残っていたから風向きが変わった、と説明した。
事実として裁判にも勝訴しているとし、何万人ものフォロワーを持つアカウントでデマを吹聴するような投稿は見過ごせないと述べた。
バラエティでふざけることはあるが女性の敵ではない、妹やいとこが女性中心の環境で育った、むしろ味方だと付け加え、12月の自身原作映画と15日の音楽ライブも宣伝した。
この説明投稿には6000近くのいいねと90万を超える表示が集まり、「データベースなら判決も記帳してほしい」「裁判結果を無視した再掲は問題」といった支持の声が相次いだ。
文春記事は当てにならない、2022年の判決でセクハラは認められず330万円の支払いが命じられて控訴なく終結した、と具体的に引用する反応も見られた。
裁判勝訴とLINEのやり取りを根拠にしたせいや側の説明
2020年6月、文春オンラインはせいやがSNSで知り合った一般女性とのZoom飲み会で、意思に反して下半身を露出するなどしたと報じた。
せいや側は同意の上だった、はめられたと主張し、双方の言い分が対立した。吉本興業は法的措置を表明し、記事は後に削除された。
2022年12月1日、東京地裁は文藝春秋側に330万円の支払いを命じる判決を出した。
裁判所は女性の意思に反して行為に至ったとは認められず、ハラスメントとも評価できないと認定し、キャプチャ画像の掲載はプライバシーを違法に侵害したと判断した。
控訴はなく終結している。
せいや側はこの判決と、記事に残ったLINEの内容を、世論が変化した主な理由として挙げている。
データベース広場支持層から出た「この件は違う」という反応
投稿後、普段同アカウントを閲覧・支持するユーザーからも批判的な声が上がった。
お互いに見せ合っていたところを女性側が流出させた、結果的にせいやが裁判で勝っている、こういう例は出してほしくない、相手の女性が腹を立てて無理やり見せつけられたことにしたのであり投稿自体がセカンドレイプになっている、といった指摘が複数見られた。
属性だけで善悪を判断しているという趣旨の意見も出た。
一方で、女性芸能人の流出事例では被害者扱いの後にバッシングが起きるのに男性側は事務所対応で守られる、という性差の指摘自体に同調する反応も一部に残った。
せいやの説明投稿は数千のいいねを集め、事実確認を求める声が優勢となった。
大規模アカウントの再掲が事実確認を欠いた場合の影響
女たちのデータベース広場は過去にも、指摘を受けて投稿を削除し誤解を招いたと謝罪した例がある。
今回の件では、判決でセクハラと認定されなかった事案を性差の典型として扱った点が、支持層の一部からも問題視された。
フォロワーが多いアカウントが過去の報道を再掲する場合、裁判所の認定や双方の主張をどこまで反映するかが、発信全体の信頼性に直結する。
せいや側はデータベースならちゃんと記帳してほしいと求め、ネット上では「お気持ちベース」との呼び方も広がった。
個別の被害事例を扱うアカウントほど、反証が出たときの修正が早いかどうかが、今後の評価を左右しそうだ。



