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叶望立夏、数十回の枕営業要求を告白「下品な輩に抱かれる為じゃねえ」 実名公表は拒否

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叶望立夏
DALLーEで作成

ロック系アーティストの叶望立夏が8月31日、テレビ番組やCM関係者から過去に数十回、肉体関係を強要されてきたと自身のXで明かした。「貴様等のような下品な輩に抱かれる為じゃねえ」という強い言葉は瞬く間に拡散し、共感の声が広がる一方で、実名公表を求める投稿も殺到した。だが叶望はこれまでの投稿で、加害者側の実名を明かすつもりはないと明言している。告発の先に何を見据えているのか、その一連の発信をたどる。



 

「今夜一晩頑張れたら」持ちかけられた交換条件

叶望はX投稿で、フリーランスとしてテレビ出演やCM出演の話を進める打ち合わせのたびに、枕営業まがいの持ちかけを繰り返されてきたと明かした。具体的には「今夜一晩頑張れたら、来年放送の地上波ドラマの〇〇役にキャスティングしてあげるよ」「俺なら自分が社長だから、俺の番組のメインに入れてあげられる」といった、性的な関係と仕事の機会を引き換えにする提案を受けてきたという。こうしたやり取りは番組出演の相談から始まり、途中で容姿を褒める流れに変わって身体関係を求められるパターンが繰り返されていたといい、叶望は今後のテレビ関連の打ち合わせをオンライン中心に切り替える考えも示している。

東スポWEBが伝えたところによると、叶望はこうした経験を踏まえ、「私が作り上げた最高美ボディスタイルは貴様等のような下品な輩に抱かれる為じゃねえ」とXにつづり、同じ立場にある他のタレントへの注意喚起も兼ねて発信したことを説明している。芸能活動を続ける中で誰にも言えずにいた経験を、自らの言葉で一気に表に出した格好だ。

続く9月2日の投稿では、ニュースとして報じられたことや寄せられた反響に感謝を述べつつ、強い言葉遣いについて母親から注意を受けたことも明かした。それでも「ロックシンガー」としての自分の本質が出たものだとして、「上京して約10年分の不快な総まとめをあの1行に放った」と振り返っている。

 

改名を重ねた10年、積み重なった経験

叶望立夏は2011年9月にソロライブ活動を始めて以来、名義やスタイルを変えながら活動を続けてきた人物だ。2013年にはグループ活動と並行する形で名前を変え、2018年にアイドル活動を卒業してアーティスト兼タレントとしての活動に転換、2024年には現在の「叶望立夏」に改名している。上京してからの約10年という歳月は、そのまま芸能界で名義を変えながら生き残ってきた期間と重なる。今回の告発を「10年分の不快な総まとめ」と表現した背景には、単発の被害ではなく、フリーの立場で長く活動してきたからこそ積み重なった経験があったことがうかがえる。

 

実名は明かさない、その理由

投稿後、叶望のもとには実名公表を求めるコメントやダイレクトメッセージが300件を超えて寄せられたという。しかし9月3日の投稿で、叶望は「現時点ではXに実名を挙げるつもりはありません」と明言した。理由について「寄ってたかっていじめをしたいわけじゃない」と説明し、加害者側が行動を改め、「他の女性たちに被害が及ばなければそれでいい」との考えを示している。

その一方で「私が戦う時には水面下で法的にやりますので、不利な状況になることも避けたく」と述べ、公にはしないものの法的措置の可能性を排除していないことも明らかにした。「面白がって群がる輩を楽しませるエンタメじゃない。弱い立場の人間を守る為の発信です」という言葉には、告発を晒し上げの道具にはしないという線引きがにじむ。

 

「一発ブロック主義」誹謗中傷にも毅然

告発への反響が広がる一方で、叶望のもとには「実名を晒せよ」「作り話じゃないなら名前出せるだろ」といった心ない投稿も寄せられた。これに対し叶望は「下品な誹謗中傷もちらほらいただきます」とした上で、「見たくないものは一発ブロック主義」「全SNSで不快なコメントは発見次第ブロック消去」と対応方針を明かし、「私とは生涯関わらない所で楽しい人生を送ってくれ」と突き放した。

DMには「トラウマや泣き寝入りした過去」に悩んでいるという声も多く寄せられているといい、叶望は「真面目に頑張る人が輝ける世界であってほしい」と願いをつづった。同時に「業界には心から素敵な方もたくさんいらっしゃいます」とも述べ、業界全体を敵に回すつもりはないという立場も崩していない。

 

音楽活動とSNS発信、複数の顔を持つフリーの立場

叶望はロック調の楽曲でライブ活動を続ける一方、X、インスタグラム、TikTok、さらに自身のYouTubeチャンネルと、複数のSNSを使い分けて発信するタイプのアーティストでもある。ファンからは「DEARS」と呼ばれ、ショートカットに大きな瞳という見た目の印象も含めて、長年フォロワーとの距離の近さを武器にしてきた。今回の告発がここまで拡散した背景には、テレビや雑誌といった従来のメディアを介さず、本人が自分の言葉でそのまま数十万規模の目に届けられる発信力があったことも大きい。事務所に所属せず、フリーの立場で長く活動を続けてきたからこそ、こうした問題を自らの判断で公表するかどうかという選択も、すべて本人に委ねられていた。

芸能界では2026年に入ってからも、旧ジャニーズ事務所や中居正広氏を巡る性加害問題をきっかけに、力関係を利用した不適切な要求への視線が一段と厳しくなっている。叶望が告発した相手や具体的な状況はこれらの事案とはまったく別物だが、立場の弱いタレントに対して枕営業まがいの要求が今なお繰り返されているという指摘そのものは、業界全体に共通する構造的な課題として重なる部分がある。

 

証拠を求める声と、共感の声のはざまで

一連の投稿を追うと、叶望への反応は大きく二つに分かれている。過去に同じような経験をしたと思われる層からは、実名を明かさない判断も含めて理解を示す声が広がった一方で、告発の性質上どうしても避けられないのが「本当に事実なのか」という疑いの目だ。「作り話じゃないなら名前出せるだろ」という投稿は、被害を訴える側にまで証明責任を求める、こうした告発にしばしばついて回る反応でもある。

叶望自身は実名公表という最も分かりやすい「証拠」を示す代わりに、法的措置という手続きを選ぶ考えを示した。感情的な応酬に持ち込まれることを避けながら、それでも声を上げ続けるという選択は、匿名の刃と向き合う覚悟がなければ取れないものだ。

数十回という要求の回数も、300件を超えたという実名公表を求める声の数も、真偽の最終的な確認は難しい。それでも「弱い立場の人間を守る為の発信です」という一文だけは、告発から3日たった今も、叶望自身のアカウントに変わらず残っている。

 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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