
東京都港区南麻布、広尾駅から徒歩約3分のM’sクリニック南麻布。看板は小さく、屋外広告も出していないが,紹介や口コミで信頼が広がり、開院から約20年にわたって愛されてきた。
伊藤まゆ院長は、消化器外科医としての経験を土台に、「体の内と外からの抗老化医療」をコンセプトに掲げている。美容の相談も体の不調も、ひとつの窓口で受け止める「内外美容」の考え方と、紹介で受け継がれてきた小規模クリニックのあり方を紐解く。

内側が整ってこそ、外見に表れる。「内外美容」の考え方
美容皮膚科・内科・皮膚科・漢方内科を標榜するM’sクリニック南麻布。その診療の軸にあるのは、「内外美容」の考え方だ。
伊藤
「眠れないことが続けばクマや肌荒れが出ますし、ストレスが重なれば顔色がくすみます。ホルモンバランスが乱れれば、肌だけでなく気力にも影響が及びます」
だからこそ同クリニックでは、肌に関することだけでなく、睡眠の状態や更年期の不調、体のだるさ、気持ちの状態まで含めて、まず話を聞くことから診療を始めるという。
原点は外科医時代にある。大学卒業後、消化器外科・一般外科に約6年携わった伊藤院長は、手術後に絶食を経た患者が、退院後の外来では顔色も肌艶も変わっている姿を何度も目にしてきた。食べるものや体の内側の状態が、外見に直接表れる。その実感が皮膚への関心を深め、体の内側と外側の両方を見る同クリニックの診療につながっている。

「何科に行けばいいかわからない」を受け止める窓口に
シミが気になってきた、疲れやすくなった、眠れない――。診療科が細分化されているなかで、どの科にかかればいいかわからないまま、受診を先延ばしにしてしまうこともあるのではないか。伊藤院長が目指すのは、そうした悩みの受け皿だ。
伊藤
「当クリニックは『とりあえず話してみる場所』でありたいと考えています。お話を聞いた上で、当クリニックで診られるものは診ますし、専門医の対応が必要な場合は紹介状を書いてつなぎます。」
診察では、1人につき30分ほどの時間をかけて話を聞くという。同じ症状でも、年齢や体調、生活習慣、仕事など、背景は人それぞれ異なるからだ。生活の全体像を踏まえて話を聞けることが、かかりつけ医としての利点だと院長は語る。
伊藤
「お酒が大切な息抜きだという人に禁酒だけを勧めても難しいですし、生活や家族のために忙しく働いている人に、仕事を減らしましょうといっても現実的ではありません。話をしながら、その人が取り組める範囲の代替案を一緒に考えます。」

伊藤院長が大切にしているのは、患者との対等な関係だ。「先生」や「院長」ではなく「まゆさん」と呼ばれることが多いという。
伊藤
「治療のプランは専門家として私が立てますが、それを押しつけるのではなく、一緒に考えるパートナーのような関係でいたいと思っています」
30代で初めて来院した人が50代・60代になり、その子ども世代が通い、さらに別の人を紹介する。夫婦での来院も少なくなく、以前勤めていたクリニックの時代から20年以上通い続けている人もいるという。
体や生活の相談を重ねるうちに、「そういえばここは美容クリニックだったよね、じゃあシミも診てもらおうかな」と、自然に美容へ意識が向いていく。美容「のみ」を目的とする人が少ないことこそ、このクリニックの特徴だと院長は捉えている。
派手な宣伝には頼らず、一人ひとりの生活や背景を知った上で、体の内側と外側の両方から、その人に合ったケアを一緒に考える。「この程度で相談していいのかな」と迷う人にこそ開かれた窓口として、M’sクリニック南麻布は南麻布の街に静かに根を張り続けている。

外科医から美容医療へ歩んだ軌跡、更年期や漢方処方への対応、アジアと旅をテーマにした院内空間づくりまで、伊藤院長インタビューの完全版は、医療系メディア『ウィズマインド』の特集記事をご覧ください。
特集記事:『体の不調も美容の悩みも、まず相談を。M’sクリニック南麻布が実践する「内外美容」とかかりつけ医のかたち』
※ウィズマインドは、あなたの悩みに寄り添った美容クリニック・医療機関を発見するために、医師・スタッフの「想い」をお届けするメディアです。
【クリニック情報】
M’sクリニック南麻布
院長:伊藤 まゆ(いとう まゆ)
所在地:〒106-0047 東京都港区南麻布4-2-49 麻布サンパレス202
URL:https://www.ms-clinic.net/
診療科目:美容皮膚科・内科・皮膚科・漢方内科
「体の内と外からの抗老化医療」をコンセプトに、肌の状態改善やシミ・シワへのケア、更年期・ホルモンバランスの相談、漢方処方、脱毛など幅広く対応(自由診療・保険診療あり)。かかりつけ医として、長期的な健康管理もサポートしている。



