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山口達也“1人DASH島”にファン沸騰 TOKIO解散直後に高まる松岡昌宏との再集結期待

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山口達也
山口達也氏 公式インスタグラムより

元TOKIOの山口達也氏がYouTubeを始め、荒れた山を整備する動画を公開した。頭にタオルを巻き、ニッカポッカ姿でチェンソーを扱う姿に、ファンはかつての『ザ!鉄腕!DASH!!』を重ねている。TOKIOが解散した直後というタイミングもあり、コメント欄には「実質鉄腕DASH」「いつか松兄と」といった声が広がった。ただ、その熱気の奥には、山口氏の過去をめぐる複雑な視線も残っている。

 

 

山口達也の作業着姿に重なった『鉄腕DASH』の記憶

画面の中の山口達也氏は、近年の講演会で見せてきたスーツ姿ではなく、かつて日曜夜のテレビで山や島に立っていた男の姿に近かった。頭にはタオル、足元はニッカポッカ。伸び放題になった草木の中へ入り、チェンソーで木や竹を切り、倒れた枝を抱えて運ぶ。湿った土、絡みつく草、少し手を抜けばすぐ荒れ地へ戻っていきそうな山の圧が画面越しにも伝わり、派手な編集や大げさな演出がないぶん、手を動かす人間の時間だけが濃く残る映像になっていた。

YouTubeチャンネル『山口達也チャンネル』に投稿された初回動画のタイトルは「芸能界を離れた山口達也が、8年間続けてきたこと。」。動画では、関東近郊とみられる山で整備作業を続けてきたことが明かされ、途中には赤い野イチゴのような実を見つけ、「うまい」と笑う場面もあった。その素朴な一瞬に、視聴者は強く反応した。コメント欄には「これ実質鉄腕DASHだろ」「1人DASH島やってる」「棟梁達也復活」といった声が並び、DASH村やDASH島で家を建て、土を掘り、木を切り、道具を扱ってきた山口氏の記憶が、一気に呼び戻された格好だ。

 

講演会の壇上ではなく、山の中にいた山口達也

山口氏は芸能界を離れた後、主に講演活動を通じて表に出てきた。2023年には「株式会社山口達也」を設立し、アルコール依存症であることを公表。現在は依存症や飲酒運転防止、企業向け危機管理などをテーマに、自身の経験を語る活動を続けている。ここ数年、多くの人が目にしてきたのは、過去の過ちや依存症との向き合い方を語る山口氏の姿だったが、長年のファンの記憶に残っているのは、マイクの前に立つ姿よりも、泥のついた作業靴や木材を担ぐ肩だったのかもしれない。

今回の動画が刺さったのは、そこにある。山口氏は動画内で、芸能界を離れた後に実家へ戻り、建築系や土建関係のアルバイトをしていたことも明かしている。家を建てる作業の一部を手伝ったという言葉には、全国区の人気者だった人物が肩書きを失った後、別の現場で働いてきた時間がにじむ。『鉄腕DASH』で身につけた経験が、番組の中だけで終わらず、その後の生活を支える力になったのだとすれば、同番組は山口氏にとって過去の代表作ではなく、芸能界を離れた後も体に残り続けた仕事の記憶だったことになる。

 

TOKIO解散直後に広がった「いつか松兄と」の声

山口氏のYouTubeが大きく受け止められた背景には、TOKIOをめぐる節目もある。TOKIOは2025年6月25日に解散を発表した。長瀬智也はすでに旧ジャニーズ事務所を退所し、山口氏も2018年にグループを離れている。さらに国分太一をめぐるコンプライアンス違反の問題が表面化し、松岡昌宏も『ザ!鉄腕!DASH!!』から距離を置いたとされ、かつてのTOKIOをそのまま見られる場所は、ほとんど残っていない。

そんな時期に、山口氏が山で汗を流す動画を出した。本人がTOKIO解散と結びつけたわけではないとしても、受け取る側は出来事を時系列で見てしまう。TOKIOという名前が消えた直後、かつて“棟梁達也”と呼ばれた人物がひとり山に入り、木を切り、道を整えている。その偶然の重なりが、ファンの想像を動かした。コメント欄には「いつか松兄と」「メンバーがまたそろう姿を見たい」といった声もあり、テレビでは難しくてもYouTubeならあり得るのではないかという期待が生まれている。ファンが見たいのは、名前だけの再集結ではない。畑に立ち、島に入り、古民家を直し、失敗しながら技術を覚えていくTOKIOの空気そのものなのだろう。

 

「おかえり」だけでは済まない山口達也の過去

ただ、山口氏の活動再開を歓迎の物語だけで包むことはできない。山口氏は2018年、未成年への強制わいせつ容疑で書類送検され、旧ジャニーズ事務所との契約を解除された。2020年には酒気帯び運転で事故を起こし、再び厳しい批判を浴びた。現在はアルコール依存症と向き合い、講演活動を続けているが、過去に起きたことが消えるわけではなく、懐かしい作業着姿を見て胸が熱くなる人がいる一方で、その熱狂が過去の問題を薄めていくように見えて苦いものを感じる人もいる。

山口氏のYouTubeは、最初から難しい場所に立っている。山で汗をかく姿には説得力があり、道具を扱う手つきにも年月の積み重ねが見える。しかし、その映像が『鉄腕DASH』を思い出させれば思い出させるほど、戻ってきてほしいという声と、戻ることを簡単に喜べないという声が同じ場所に集まってくる。ファンの熱量は本物だが、過去への違和感もまた本物であり、その片方だけを切り取ると、この再出発の輪郭を見誤る。

 

「実質鉄腕DASH」が映した、復帰ではなく信用の作り直し

今回の動画が「実質鉄腕DASH」と呼ばれたのは、山口氏が作業着を着ていたからだけではない。目の前の荒れた場所に入り、説明より先に手を動かし、木を切り、運び、少しずつ景色を変えていく。その姿が、視聴者の中に残っている『鉄腕DASH』の手触りと重なった。番組の記憶は、派手な笑いや演出よりも、そうした地道な作業の積み重ねに宿っていたのだろう。

ただ、いま山口氏がやっていることは番組の再現ではない。横にTOKIOのメンバーがいるわけでも、テレビ局が用意した大きな企画があるわけでもない。自分でチャンネルを立ち上げ、自分の言葉で謝罪し、自分の手で作業を見せている。そこにあるのは、昔の人気を取り戻す近道ではなく、失った信用を一つずつ積み直すしかない地味で長い道だ。松岡昌宏との共演も、TOKIO再集結も、現時点ではファンの期待の中にある話にすぎない。

山の中で、山口氏は倒れた木を切り、道をふさいだ枝を運んでいた。荒れた場所に入っていく姿は、いまの山口氏自身にも重なる。懐かしさだけで人は戻れないし、謝罪の言葉だけで信用は戻らない。手を動かし続けた先に何が残るのか。山口達也氏のYouTubeが本当に試されるのは、「実質鉄腕DASH」という熱狂が一巡した後だ。

 
 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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