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ナフサショック加速!政府は「パニック回避」で気づいていないふり?「潤沢」「目詰まり」 カルビー白黒化が意味する現実

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ナフサショック
政府が高市政権で「ナフサは潤沢」「4ヶ月確保」「年越し可能」と繰り返す中、現場ではすでに深刻な供給危機が進行している。5月11日現在、カルビーが主力ポテトチップスのパッケージを白黒2色に変更するという前代未聞の事態が発生。納豆販売休止、豆腐値上げ、プリン棚消えが連鎖し、4万6741社の倒産危機が迫る。政府は危機を十分認識していながらパニック防止を優先し、安心を強調する姿勢を崩さない。
この危機管理のジレンマが結果的に状況を悪化させ、国民の食生活を直撃。夏の本格値上げラッシュと生活破壊は目前だ。
 

政府の危機管理ジレンマ パニック回避で現実を軽視

高市早苗首相は4月30日の関係閣僚会議で「代替輸入3倍化により年を越えて供給継続可能」と上方修正を発表。物理在庫は20日分程度なのに川中製品在庫を合算した理論値で「必要量確保」と強調し、赤澤経産相にタスクフォースを指示した。「前年同月同量調達」を企業に呼びかけ、節約要請は否定している。

確かに危機を強く煽ればコメ騒動のようなパニック買いが起き、物流がさらに混乱するリスクがある。政府はそれを避ける危機管理として「大丈夫」「問題ない」という安心論を維持しているのだろう。しかし専門家が指摘する精製段階の燃料油優先、在庫ロック、グレードミスマッチといった本当の目詰まりを「流通の偏りだけ」と矮小化し、現場の急速な悪化を知りながら現実を軽く見せる姿勢が、企業・国民の早期対応を遅らせ、結果として危機を加速させているとの批判が強まっている。

 

カルビー白黒パッケージが象徴する供給崩壊の現実

5月25日出荷分から、カルビーのポテトチップス主力14商品(うすしお味、コンソメパンチなど)が白黒モノトーン2色パッケージに完全変更される。印刷インクの溶剤・樹脂・顔料がナフサ不足で調達不能になったためだ。

シェア7割の超大手が、カラフルデザインを放棄してまで供給安定を優先せざるを得ない事態は極めて異例。この白黒化が意味するのは、単なるコスト削減ではなく「もう限界」という業界全体の悲鳴そのもの。7月予定の新商品発売中止も浮上し、店頭で一目でわかる変化が消費者にナフサショックの深刻さを突きつける。政府がパニック回避を優先して「大丈夫」と言い続ける間に、食欲をそそるはずのパッケージが地味な姿に変わる現実が、ここまで来ている。

 

納豆・豆腐・プリンで値上げと販売休止が加速

食品業界の打撃はすでに連鎖している。ミツカンは5月1日から納豆4商品を一時販売休止、6月1日から19商品を6から20パーセント値上げ。「金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油たれ3P」は235円から281円へ跳ね上がる。豆腐パックメーカーからは1パック1.6円の値上げ通達が出て、老舗店では全商品20円前後アップ。

プリンはPPカップ容器不足で5月上旬以降、一部メーカーで販売休止を検討・実施中。生団連調査では食品企業の44パーセントがプラスチック容器不足の影響を受けている。政府の安心論が現場の早期対応を遅らせた結果、包装資材がボトルネックとなり、食卓の値上げと品薄が避けられない状況に陥っている。危機管理として安心を強調したツケが、国民生活に回ってきている。

 

4万6741社が倒産危機 中小食品メーカーの廃業ラッシュ目前

帝国データバンクの調査で、ナフサ関連サプライチェーンに絡む製造業4万6741社が深刻な調達危機に直面。うち9割が資本金1億円未満の中小企業で、食品包装・容器分野は特に脆弱だ。価格転嫁できず資金繰りが悪化し、今夏にも倒産急増の恐れが高い。

化学メーカー52社を起点とする商流分析では、食品業界への連鎖倒産リスクが明確に浮上。政府が「前年同月同量調達」と呼びかける一方で、製品値上げ・受注停止・工事停止の三重苦に中小企業は耐えきれなくなっている。パニック防止を優先した結果、気づいていながら対策を後手に回す高市政権の姿勢が、大量廃業の引き金を引こうとしている。

 

国民の生活苦を無視する「気づいていないふり」の代償

カルビーの白黒化、納豆休売、プリン棚消えという目に見える変化が消費者の不安を急速に煽る中、政府は依然として「総量確保」「目詰まり解消中」とのトーンを崩さない。専門家が「6月危機の現実味」を警告しても、首相の「年越し可能」発言は他人事のよう。

ホルムズ海峡情勢の長期化リスクを認識していながら、パニック回避を優先して現実を軽視するこの姿勢が、食費負担増と生活苦を加速させている。危機管理として一定の配慮は理解できるが、限度を超えた安心論の強調は国民の信頼を失う。

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ライター:

千葉県生まれ。青果卸売の現場で働いたのち、フリーライターへ。 野菜や果物のようにみずみずしい旬な話題を届けたいと思っています。 料理と漫画・アニメが大好きです。

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