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令和の虎・佐藤和也氏、鰻店「鰻 川田」を老舗真隣に出店して炎上 神戸三宮で“うなぎ戦争”勃発

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佐藤和也@WhiteningCafe社長 X公式アカウントより

神戸・三宮の雑居ビルで、ひとつの鰻店をめぐる騒動が広がっている。YouTube番組「令和の虎」への出演経験を持つ実業家・佐藤和也氏がオーナーを務める「鰻 川田」が、約30年続く老舗鰻店「みなと」の真隣に開業したためだ。

 

「鰻 川田」は4月28日にオープン。場所は神戸市中央区の三宮エリアにある雑居ビルの一角で、同じ階の隣では、老舗鰻店「みなと」が長く営業を続けてきた。ありふれた飲食店の新規出店に見えて、今回は少し事情が違う。新店のオーナーが「令和の虎」界隈でも知られる佐藤和也氏であり、さらに開業前のX投稿が、既存店への配慮をめぐる火種となったからである。

佐藤和也氏が出した「隣は老舗鰻屋」投稿

発端は、佐藤氏によるXでの開業告知だった。佐藤氏は4月17日、「鰻 川田」の開業を告知するなかで、隣に老舗鰻店があることにも触れた。さらに、挨拶に行った際のやり取りも投稿。これに対し、SNS上では、同じビルの同じ階で、しかも真隣に同業店を出すことへの反応が相次いだ。

たしかに、飲食店が密集する繁華街で、同じジャンルの店が近くに並ぶこと自体は珍しくない。ラーメン店が並ぶ通り、焼肉店が集まる駅前、居酒屋が軒を連ねる雑居ビルは全国にある。ただし今回の構図は、同じビル、同じ階、真隣、そして相手は30年続く老舗というものだった。ネット上で話題化したのは、その近さである。

「鰻 川田」側はその後、経緯を改めて説明した。佐藤氏は4月22日に、近隣への挨拶が遅れたこと、備品が誤って「みなと」側に届いたことなどを明かし、最初の投稿が誤解を招いたとして謝罪した。

老舗「みなと」側は開業直前まで知らず

一方で、「みなと」側の受け止めは穏やかなものではなかった。女性自身の取材によると、「みなと」側は、隣に鰻店が開業することを直前まで知らなかったという。さらに、頼んでいない荷物が届いたり、アルバイト応募者が訪ねてきたりする出来事があり、その後に隣で鰻店を始めるとの挨拶を受けたと語っている。

老舗側からすれば、長年築いてきた場所の真隣に、突然同業店が現れた形である。しかも新店側のオーナーは、SNSでの発信力を持つ実業家。店舗同士の距離だけでなく、発信力の差もまた、今回の騒動を大きくした。

「みなと」側は女性自身に対し、鰻を食べたい人においしい鰻を提供する気持ちで30年やってきたと話している。同じ階の真隣に同じ鰻屋を開店させることについては、一般常識の問題だという趣旨の発言もしている。

 

「鰻 川田」は価格帯で差別化、客層はぶつからないとの説明

「鰻 川田」側は、出店の意図について、既存店を狙い撃ちしたものではないという立場を示している。もともと炉端焼き店だった物件を居抜きで使える業態として、客層を考えた結果、鰻店を選んだとし、隣に鰻店があってもなくても出店していたとも述べている。

さらに「鰻 川田」は、1,900円からの低価格設定を掲げている。店主は、焼き方も価格帯も違うため、老舗「みなと」と客層はぶつからないとの認識を示した。鰻店が隣り合うことで、むしろ相乗効果が生まれればよいという考えも語っている。

この説明は、ビジネス上は一定の筋が通る。低価格帯の新店と、長年続く老舗では、商品設計も客単価も異なる可能性がある。ただし、近隣関係は損益計算書だけで片づくものではない。新規参入する側が、既存店にどの順番で、どのように話を通したのか。今回の騒動では、その部分への反応が広がった。

佐藤和也氏とは何者か ホワイトニングカフェ創業者の顔

佐藤和也氏は、歯のセルフホワイトニング専門店「ホワイトニングカフェ」の創業者として知られる人物である。ホワイトニングカフェの運営会社、株式会社アユザックの代表取締役が佐藤和也氏だ。設立は2012年1月、ホワイトニング事業開始は2015年10月。事業内容には、直営店の運営、フランチャイズ店の展開・運営、技術指導、ホワイトニングシステム・用品の販売などが並ぶ。

つまり佐藤氏は、単なる飲食店オーナーではなく、フランチャイズ展開や店舗ビジネスで実績を持つ経営者である。その人物が、神戸三宮で鰻店に参入し、しかも老舗の真隣に店を出した。ここに「令和の虎」的なビジネスの攻め方と、地域に根を張る老舗商売との価値観のズレが浮かび上がっている。

 

“令和の虎”界隈らしい炎上の構図

令和の虎界隈では、出演者や関係者のビジネス、発言、人間関係がSNSで拡散され、しばしば賛否を呼んできた。今回の「鰻 川田」騒動も、単なる新店開業では終わらなかった。佐藤氏が自ら発信し、その投稿を見た人々が反応、メディアに取り上げられ、さらに話題が広がる流れとなった。

この手の騒動で見落とせないのは、発信力のある人物ほど、投稿の一文が店舗や関係者の印象を左右してしまう点である。佐藤氏側には、新規事業を始める自由がある。「みなと」側には、30年続けてきた場所の真隣に同業店ができることへの戸惑いがある。どちらか一方だけを悪者にすれば済む話ではないが、開業前の連絡、備品の誤配送、アルバイト応募者の訪問、SNSでの伝え方などの要素が重なったことで、摩擦が表に出た。

「鰻 川田」はすでに開業している。今後は、価格帯の違い、味の違い、接客、そして隣の老舗との距離感が、そのまま店の評価につながっていく。1900円からの新興鰻店と、30年続く老舗鰻店「みなと」。神戸三宮の小さなビルの一角で始まった“うなぎ戦争”は、令和の虎界隈らしい拡散力をまといながら、しばらく尾を引きそうである。

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ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

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