
元TOKIOのリーダーである城島茂(54)が、2025年7月10日深夜放送のMBSラジオ「アッパレやってまーす!」(木曜午後11時30分)に生出演し、グループ解散について自身の口で初めて語った。
はじめて口をひらいたリーダー
この放送は、TOKIOが6月25日に正式に解散を発表して以来、初めて収録タイミングが放送と一致した回となる。冒頭、城島は「少々お時間をいただいて、私、城島の方からご報告したいことがありまして」と切り出し、沈黙を破るかたちでリスナーに向けて解散について説明した。
「6月25日をもってTOKIOというグループを解散いたしました。その理由については、皆さんご承知のとおりだと思いますが、いろんな中で、自分と松岡が、太一もそうですけど、話し合っていろいろ決めたところもあります」と語り、解散が一方的な決断ではなく、残るメンバー間で熟慮の末に下された選択だったことを明かした。
続けて城島は「本当にリスナーのみなさま、やる木メンバーの皆さん、ラジオのスタッフのみなさま、このたびは本当にご心配をおかけして誠に申し訳ありません」と深々と謝罪。発表から2週間以上を経てのコメントとなったことについても「発表のタイミングと番組収録のタイムラグの関係で、報告が遅れてしまった。重ね重ねお詫び申し上げます」と釈明した。
最後に、今後について「これから僕と松岡、それぞれ個人の活動となっていきますけど、変わらずこの『アッパレやってまーす!』木曜日で、自分の務めを果たすことができたらと思っています」と語り、変わらぬ活動への意欲をにじませた。
背景に国分太一のコンプライアンス違反 TOKIOの幕引き
TOKIOを取り巻く騒動の発端は、2025年6月20日にメンバーの国分太一がコンプライアンス違反を理由に活動休止を発表したことだった。具体的な違反内容は明かされていないものの、番組出演の取りやめやSNSでの一部報道などから憶測が飛び交い、ファンの間には不安が広がっていた。
そして、その5日後の6月25日には、ジャニーズ事務所を母体とする「株式会社TOKIO」名義でグループの解散が電撃的に発表された。ジャニーズ性加害問題による旧体制の崩壊、旧メンバー山口達也の不祥事による活動縮小など、長年の紆余曲折を経て、ついにグループとしての活動に終止符が打たれたかたちだ。
ファンの記憶に残る“理想的な終わり方”だったのか
SNS上では「ちゃんと最後にリーダーの口から聞けてよかった」「太一の件がなければ解散しなかったのでは」といった感情の入り混じった声が相次いでいる。中には、「国分が黙っているのが納得いかない」「結局、理由を語っていないから釈然としない」といった疑念も噴出しているが、少なくともリーダーとしての城島の態度は「誠実」と受け止められる向きが多い。
芸能グループの解散劇には往々にして不和や突発的な出来事が伴うが、今回のTOKIOの終焉は、最後まで「話し合いで決めた」という言葉に象徴されるように、関係者間の合意と覚悟をもって選ばれた“理性的な終わり方”ともいえるだろう。