
青森生まれの成分を配合した化粧品ブランド「BLUE WING(ブルーウイング)」を展開するイチカワ化粧品。従来廃棄されていたサケの鼻軟骨の有効活用や、青森県産の特産成分を用いた商品開発を通じて、肌へのやさしさと地域資源の可能性をつなげている。
青森生まれの成分を、毎日のスキンケアに
化粧品を選ぶとき、成分や使い心地に慎重になる人は少なくない。とくに敏感肌や乾燥肌に悩む人にとって、日常的に使うスキンケアは、肌へのやさしさが大切な判断基準になる。
イチカワ化粧品が開発・販売する「BLUE WING(ブルーウイング)」は、青森生まれの成分を配合した化粧品をメインに展開しているブランドだ。主成分としているのは、弘前大学が技術開発した「あおもりプロテオグリカン(サケ鼻軟骨)」と、「カタクリ葉エキス」。カタクリ葉エキスには、抗炎症・抗酸化作用等が期待できるとされている。
同社が大切にしているのは、肌へのやさしさと、肌本来の力を引き出す機能性の両立である。「無添加」処方にこだわり、デリケートな肌質の方でも安心して日常使いできる設計としている。パラベンや合成着色料不使用の処方を貫いている点も、同社のものづくりを語るうえで欠かせない。
化粧品開発、販売を手がけるイチカワ化粧品は、2019年12月に設立された。事業の中心にあるのは、青森の成分を活かしながら、肌にも地球にも誠実なモノづくりを追求する姿勢である。
廃棄されていたサケの鼻軟骨を、価値ある成分へ
「BLUE WING」の特徴は、単に青森由来の成分を使用していることだけではない。従来廃棄されていたサケの鼻軟骨を有効活用している点に、同社の取り組みの輪郭が表れている。
同社は、サケの鼻軟骨の有効活用や、青森県産の特産成分を用いた商品開発を通じて、SDGsへ貢献している。自然の恵みを無駄にしないという考え方は、商品開発の根底にある価値観だ。
また、同社が向き合っている課題の一つに、化学物質による肌トラブルがある。敏感肌・乾燥肌の増加に対し、「無添加」処方を貫き、ユーザーの生活の質(QOL)向上を目指している。肌に触れるものだからこそ、何を配合し、何を使わないのか。その選択を丁寧に重ねている。
この姿勢の背景には、市川道恵社長が青森出身であるという原点がある。地域資源の可能性を信じ、青森の大自然が育んだ成分を全国・世界へ届けたい。その想いが、「BLUE WING」の商品開発につながっている。
「青森愛が感じられる」商品が生む交流

商品を手に取った人から寄せられる声は、イチカワ化粧品にとって大きな励みになっている。
「青森愛がとても感じられる商品ですね」。そう言われると嬉しいという。また、他県のお客様から「こんないい成分を青森は開発しているのですね」と言われたときには、自分のことのように嬉しく思うという。
「肌が明るくなって来たように思える」「簡単にお手入れ出来て嬉しい」。こうした商品への感想も、同社にとって大切な声である。使いやすさや肌の実感に関する言葉は、日常使いできる化粧品を目指す同社の姿勢と重なる。
印象的なのは、商品を通じて生まれる交流だ。手伝いのスタッフが青森に興味を持つようになったことも、同社にとって嬉しい出来事だった。毎年イベントで会うお客様が友人を連れて来て、商品をすすめてくれることもある。そこには、単なる販売にとどまらない関係性がある。
商品が認められていると感じる瞬間であり、同時に、商品を通じてさまざまな交流が生まれる楽しさを感じる瞬間でもある。青森の成分を使った化粧品が、人と人、人と地域をつないでいる。
青森と世界をつなぐブランドを目指して
イチカワ化粧品が描く未来は、青森生まれの成分を活かした独自処方の開発を推進し、全国・海外へ認知を広げていくことだ。
同社は、日本の「無添加・高品質」スキンケアへの需要が高いアジア圏を中心に、越境EC等を通じて進出予定としている。5年後、10年後を見据え、地域の特産成分を組み合わせた新商品によって、青森と世界をつなぐブランドへの成長を目指している。
その目標の根底にあるのは、「自然の恵みを無駄にせず、肌にも地球にも誠実であること」だ。青森の大自然が育んだ成分を全国・世界へ届けるだけでなく、生産者から消費者までが豊かになれる仕組みづくりにも挑戦し続ける。
「BLUE WING」は、青森生まれの成分を配合した化粧品であり、同時に地域資源の可能性を伝える存在でもある。サケの鼻軟骨の有効活用、青森県産の特産成分、無添加処方へのこだわり。そうした一つひとつの選択が、同社のものづくりを形づくっている。
肌にやさしいこと。自然の恵みを無駄にしないこと。青森の魅力を届けること。イチカワ化粧品の取り組みは、そのどれか一つではなく、すべてをつなげながら進んでいる。




