ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

新コスモス電機株式会社

https://www.new-cosmos.co.jp/

大阪市淀川区三津屋中2-5-4

1/600の超低消費電力が変える「ガス事故ゼロ」の未来。新コスモス電機がMEMS技術で挑む安全・環境・健康の革新

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
リンクをコピー
新コスモス電機
提供:新コスモス電機

1964年に世界初の家庭用ガス警報器を開発して以来、国内トップシェアを維持し続ける新コスモス電機株式会社。同社は今、独自の「MEMS熱線型半導体式センサ」という革新的技術を武器に、北米をはじめとするグローバル市場へその歩みを加速させている。ガスセンサのパイオニアが描くのは、従来の「安全」の枠を超え、次世代エネルギーの保安や人々の「健康」までも支える壮大なビジョンだ

 

世界初の開発から国内トップシェアへ。ガスセンサのパイオニアが歩んだ軌跡

新コスモス電機株式会社は、1960年(昭和35年)6月15日の設立以来、半世紀以上にわたりガスセンシング技術の最前線を走り続けてきた企業だ。その歩みの中で特筆すべきは、1964年における世界初の家庭用ガス警報器の開発。この画期的な製品の誕生以来、同社は国内においてトップシェアを維持し続けており、名実ともにガスセンサ業界のパイオニアとしての地位を確立している。

現在、同社が展開する事業領域は極めて多岐にわたる。家庭用ガス警報器や住宅用火災警報器といった人々の暮らしに直結する製品から、工業用の定置式ガス検知警報器、携帯用ガス検知器、さらにはニオイセンサや空気質検知製品に至るまで、幅広いラインナップを誇る。これらの製品群の研究、開発、製造、販売、そしてメンテナンスまでを一貫して手がける体制が、同社の基盤となっている。

従来の600分の1。MEMS技術がもたらした「電池式」のパラダイムシフト

 

新コスモス電機の競争優位性を支える最大の核は、独自の「MEMS熱線型半導体式センサ」にある。MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)とは、半導体製造に用いられる微細加工技術のことだ。従来、都市ガスやLPガスなどの可燃性ガスを検知するセンサは、その動作に多大な電力を必要としていた。そのため、家庭用ガス警報器にはAC電源(コンセント)の使用が必須条件となっており、設置場所や利便性に制約があった。

同社はこの課題を解決するため、MEMS技術を応用することでセンサの劇的な小型化と省電力化に成功した。開発された「MEMS熱線型半導体式センサ」は、従来の約500分の1という極小の体積を実現し、なおかつ消費電力を従来の600分の1という驚異的なレベルまで低減させている。この技術革新により、家庭用ガス警報器において「電池での5年駆動(北米向けは最大10年)」が可能となったのである。

この圧倒的な技術力は、すでに世界市場で高く評価されている。2019年には、ニューヨークの大手エネルギー事業者であるConEdison社に同社の製品が採用された。これは北米市場において初の「電池式メタン警報器」として大きな注目を集め、現在はアメリカを中心にグローバルな事業拡大を推し進める原動力となっている。

命を守る「一分一秒」へのこだわり。一酸化炭素検知が変える火災警報の在り方

 

新コスモス電機が取り組む社会課題の解決において、現在特に注力しているのが、火災による犠牲者の削減である。建物火災における死因を分析すると、火傷と並んで多いのが一酸化炭素(CO)中毒や窒息である事実に突き当たる。特に犠牲者の7割以上を占めるのは高齢者であり、その多くが「逃げ遅れ」によって命を落としているのが現状だ。

この「逃げ遅れ」を防ぐために開発されたのが、一酸化炭素検知機能付き火災警報器「PLUSCO(プラシオ)」である。火災時に発生する一酸化炭素は、人体に極めて有毒でありながら、無色・無臭であるため気づきにくい。プラシオは従来の煙感知式の機能に加え、このCOを検知する機能を搭載している。

プラシオ
プラシオ(提供:新コスモス電機)



最大の特徴は、COを検知した際に煙センサの感度を通常時の約2倍に引き上げる「CO反応式」という仕組みだ。これにより、火災の発生をいち早く知らせることが可能になる。火災現場において「一分一秒」でも早く危険を察知し、警報を発することは、高齢者の避難時間を確保し、命を救うことに直結する。プラシオの普及は、火災事故から多くの命を救うという同社の強い信念の象徴といえる。

「安全」から「環境・健康」へ。ガスセンサ技術が拓く次世代インフラと豊かさ

 

同社は今、ガスセンサのパイオニアとして培った技術を、従来の「産業安全・家庭安全」という枠組みを超えた新たな領域へと展開させようとしている。その指針となる長期ビジョンが、「安全」を基盤とした「環境」と「健康」分野での貢献だ。

「産業安全・家庭安全」の領域においては、脱炭素社会の実現に向けた水素・アンモニアといった次世代エネルギーインフラの安全確保に不可欠な存在を目指している。さらに、光・映像・AIを活用することで、災害の予兆を検知するなど、保安のさらなる高度化を追求していく構えだ。

「環境」分野では、生活に不可欠なガス(気体)を高度に管理することで、単なる保安の枠を超えた「快適な環境づくり」への貢献を掲げる。また、「健康」分野においても、人体から発生する様々なガスを検知することで、健康状態の把握や対策に繋げるという大きな可能性を見出している。

これらの取り組みを通じて、同社はグローバル市場でのプレゼンスを高め、「世界中のガス事故ゼロ」と「カーボンニュートラル社会の実現」という二つの大きな目標に挑んでいる。

「豊かな地球を子孫に残す」ために。サステナビリティと企業文化の醸成

 

新コスモス電機は、サステナビリティの核に「豊かな地球を子孫に残す」ことを据えている。SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた「4つのありたい姿」を推進し、事業を通じた社会貢献と企業価値の向上を両立させる姿勢を鮮明にしている。

具体的には、新エネルギー社会を支える製品開発やIoTを活用した環境づくりに加え、GHG(温室効果ガス)の削減や国際基準に沿った環境負荷管理を徹底し、地球環境の保護に取り組んでいる。また、サプライチェーン管理においても、人権尊重、ダイバーシティの推進、紛争鉱物の不使用など、多方面での強化を図っている。

さらに、こうした取り組みを支えるのは「人」であるという考えから、新人事制度の策定にも着手している。従業員が誇りを持てる企業文化を醸成することで、持続可能な社会の実現に向けた組織基盤を固めている。

ガスセンサという目に見えない気体を捉える技術を通じて、安全、安心、そして快適な未来を創り出す。新コスモス電機の飽くなき挑戦は、人々の命を守るだけでなく、地球規模の課題解決へとその領域を広げ続けている。

プラシオ
提供:新コスモス電機

Tags

ライター:

株式会社Saccoマネージャー、株式会社Blockchain Tech Farm 代表取締役。営業や多岐にわたる事業での経営経験を経て、2014年にブロックチェーン分野へ参入。2017年に株式会社Blockchain Tech Farmを設立し、非金融領域でのブロックチェーン活用を推進。多くの企業との縁から、現在は株式会社Saccoのマネージャー、ライターとしても活動している。

関連記事

タグ

To Top