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株式会社チェンジ・ザ・ワールド

チェンジ・ザ・ワールドは持続可能な社会の好循環を生み出す、地域になくてはならない会社|RYOENG株式会社折笠哲也さんが語る

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RYOENG株式会社折笠哲也さんから見るチェンジ・ザ・ワールド

「株式会社チェンジ・ザ・ワールドは持続可能な社会の好循環を生み出す、地域になくてはならない会社」と語るのは、RYOENG株式会社(旧社名・会津太陽光発電株式会社)代表取締役 折笠哲也さん。会津電力株式会社(自治体・地域金融機関など80機関が参加する市民ファンドの支援により設立)では常務取締役を務める東北の再生可能エネルギー推進のキーマンの1人だ。

そんな折笠さんにとって業界に新風を吹き込むチェンジ・ザ・ワールドと池田さんはどのような存在なのか、そして両社が目指す新しい資本主義とSDGsや地域社会との関わり方についてお話を伺いました。

企業はより良い社会を築くための手段、頂に向けて垣根を超えて協力し合う

─初めに、チェンジ・ザ・ワールドさんからお預かりしているメッセージを紹介します。

RYOENG株式会社 代表取締役 折笠哲也さんへ

RYOENGさんは福島県の会津にある太陽光発電の会社で、物質的にも精神的にも助けてもらっています。数年前に当社の経営が厳しい時期がありました。2〜3日後に入金されるはずの4,000万円近い額が直前で白紙になるという危機がありました。RYOENGさんは同じ太陽光発電の会社なので事情を分かってくださいました。当社が持っていた太陽光発電所の権利を買い取ってもらうことで、現金を準備することができたんです。ただし買い戻しをすることが条件になりました。本当に粋ですよね。今でも「あのときは大変だったよね」なんて言いながら一緒にお酒を飲めています。チェンジ・ザ・ワールドが今日までやってこられたのは、そばに同じような志を持った御社のような存在がいたからだと思っています。本当に感謝しています。

株式会社チェンジ・ザ・ワールド

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チェンジ・ザ・ワールドをRYOENG株式会社 代表取締役 折笠哲也さんが語る

─このようなメッセージをお預かりしました。両社の絆が伺えるエピソードですね。

初めに、私は池田さんのことを「コング」という愛称で呼んでいるので、ここでもその愛称を使わせていただきます。もちろん、体が大きな「キングコング」に由来しています(笑)

語弊があるかもしれませんが、仕事や会社について、私は良い社会を築くための手段に過ぎないと思っています。コングともよく話すことは、これからの社会をどのように良くして、それを次世代にどのように引き継いでいくかということです。持続可能でより良い社会を子どもたちに引き継ぐことが、私たち経営者の使命だと思うのです。

その「頂」は同じなので、手段である会社については、垣根を超えて協力し合うべきだと思います。チェンジ・ザ・ワールドさんが困っているときに、弊社も最大限の手を尽くすということは、ある意味で当然だと思っています。もちろん大きな金額でしたから、私だけで決定できる話ではありませんでした。最終的には弊社の役員とも話し合って、支援することになりました。お役に立てて良かったです。

RYOENGのメンバー

再生可能エネルギーで地域を元気にする仕組みづくりを

─折笠さんはどのようなキャリアの変遷を経て、今日の立場に至っているのですか。

私は会津に生まれ、会津で育ちました。20代はパナソニックの子会社でコンピューターや通信関係の仕事をしていました。30代の10年間は、母親が経営していた居酒屋を継ぎました。東日本大震災が起きたのは、そのときでした。

当時から地域を元気にしていこうと、地産地消の食材を提供する取り組みをしていましたが、放射性物質汚染の影響で大変な思いをしました。それを機に原子力発電(原発)に関する勉強をして、この事故が長期間にわたって福島県の経済に悪影響を及ぼすことを知りました。

例えば、スーパーマーケットで静岡産と福島産の野菜があれば、子を持つ親は静岡産のほうを選びます。これは批判されるべき行為ではありません。親が子に対して、より良い物を選びたいと思うことは当たり前の話です。しかし、このままでは、福島県の農家は座して死を待つことになります。

私がこの業界に飛び込んだきっかけは、農家が再エネを通じて営農できる仕組みをつくり、会津を元気にしていきたいという思いがあったからです。居酒屋を売却し、この事業を始めて10年ぐらいが経過しています。

太陽光発電でいろいろな実験を行っています。例えば、雪国ですから冬の農業は厳しいですが、しっかりとした農業用ハウスを造ることで通年農作物を作ることができます。このハウスを極めて安く造ることができないか。そのエネルギーを太陽光発電で全部賄えないかといった実験しています。

RYOENGの太陽光発電所と農地

資金循環を生み出し、人と技術を未来につなぐ持続可能な社会づくりを

─現在は、多くの企業が再エネ事業を行なっています。その状況をどのように捉えていますか。

確かに、福島県でも多くの再エネ事業が行われていますが、その約8割は首都圏の会社です。これでは、原発が再エネに替わっただけで、結局、人も技術も地元に残らず、収益も首都圏に行ってしまい、何も変わりません。地方が元気にならない限り、日本は元気になりません。このまま首都圏と地方の格差が開けば開くほど、日本は駄目になってしまうと思います。

したがって、地方がレベルアップしなければいけません。地方銀行からお金を借りて、地元の電気屋さんに工事を発注するなど、地域に資金を循環させて、人と技術を残していかないと、結局、社会全体が良くなりません。

国が何かをしてくれる、誰かが何かをしてくれる、大企業を誘致する、などという時代はとっくに終わっています。地元に元気なベンチャー企業をどんどんつくり、魅力的な地域にしていくことで、子どもたちも地元に残り、地域も元気になって、日本も元気になるのだと思います。そのために、私たちは再エネを普及しています。

これからは、廃棄物のエネルギー化に取り組もうと思っています。廃棄物というと範囲が広いですが、われわれは工場から出る汚泥、排水中の油、農業残渣物などをエネルギーとして利用することをメインとして、福島県や東北地方に限らず、全国で取り組んでいます。RYOENGの開発中の機器

チェンジ・ザ・ワールドの志に共感、成功を確信。役員を説得して資金を提供

─チェンジ・ザ・ワールドさんとの出会いについてお聞かせください。

私が立ち上げから携わってきた一般社団法人EO North Japanという経営者の団体に、コングが入会してきたことがきっかけでした。私は人見知りで、コングのようにぐいぐいと来るタイプは苦手です。EOにはたくさんのメンバーがいるということもあり、一言も話したことはありませんでした。

EOでは、年1回、世界中の理事が集って会議をします。私とコングが理事だったときに、その会議に出席するために成田空港へ行くと、たまたま同じ便だと分かりました。さすがに声を掛けないとどうかと思ったので、そのときに初めて話したように思います。そこで業種が近いということと志が同じであることを知り、仲良くなりました。

現地に3泊か4泊したと思いますが、一緒にいるときにコングが日本と電話でやりとりをしていて、青ざめた表情になりました。どうしたのか聞いたら、先ほどのメッセージで紹介されていたように、資金繰りに困っている話を聞きました。

そのときは、もうコングの志には共感していましたし、事業内容も近かったものですから、何とかしてあげたいと思いました。しかし、お金を貸すということになると、弊社の役員を説得しなければなりません。そこで、帰国してから、太陽光発電の権利を担保にしてお金を貸付できるかどうか検討することにしました。

ところが、受け取った権利書には幾つか条件付きにしなければならない点もあり、担保にすることが難しく、役員からは反対されました。もちろん、役員たちの考えも当然だと思います。

しかし、私は同志だと思っている彼を純粋に応援したかったので、「もし回収できなかったら、私が他の事業で稼いで補填するので、お願いしたい」と、わがままを言わせていただきました。役員の皆さんも、コングが目指していることに共感をしてくれていたので、「社長がそこまで覚悟を決めているのであれば、分かりました」と理解をしてくれました。最終的には、その資金は約束どおり3~4カ月で返済いただきました。

─本当にチェンジ・ザ・ワールドさんの志に深く共感していたのですね。

そうですね。この会社を絶対につぶしてはいけないと思いました。

会社を運営していく中で、一時的に資金が不足することはあります。私も資金繰りに苦しんだことは何回もありますので、彼の苦しみもよく分かりました。コングの場合は、一度経営に失敗しているので、銀行からもなかなか融資を受けられません。あのときのコングは大変な危機感を抱いていたと思います。あんなに大きな体が小さく見えるほどの雰囲気でした。

もちろん、ここを乗り切れば彼の事業は必ず成長していくだろうと信じていたからこそ、私もあのような決断ができたわけです。

RYOENGのメンバーと太陽光発電所の外観

たくさんのひとりが力を合わせ、世界を変えるプラットフォーム

─御社にとってチェンジ・ザ・ワールドさんはどのような存在ですか。

彼らが考えている環境プラットフォームは、本当に素晴らしいと思っています。一言で言えば、とても期待しています。

私がこの事業を手掛ける後押しとなったものは、『coki』でも取り上げられていた株式会社ボーダレス・ジャパンさん(代表 田口一成さん)が運営するハチドリ電力の「いま、私たちにできることを」という考え方です。つまり、自分ができることをやる、ということです。私1人で1,000歩を歩くよりも、1,000人で1歩を歩いたほうがいいと思っています。

コングも「たくさんの”ひとり”が力を合わせることで世界は変わる」と言っていますが、まさに同じ発想です。誰もが自分のできる範囲で環境アクションに取り組むことができる仕組みには、本当に心の底から共感しています。それが実現できるプラットフォームはとても大切だと思います。皆が意識をしていくことができる、とても重要な事業です。SDGsが世の中に浸透してきた今、間違いなく伸びていく事業です。

環境プラットフォームを活用して、いい事業に投資する仕組みが東北の地から生まれるということは、本当に素晴らしいことだと思います。もちろん、今後も協業していきたいです。

また、コングの人間性も素晴らしいと思っています。まさに彼は、中国史に登場する劉邦のように、将の将です。素晴らしい人たちを巻き込んでまとめていく力があって、うらやましいと思います。私には絶対にない力です。また「次世代のために」とか、「皆が幸せな世の中にするのだ」という思いが純粋です。

私も同様の思いを持っています。親しい仲間が自殺した経験から「世界から自殺者をゼロにする」ということが生きる目的、仕事をする目的になっています。そのためには、皆が笑って暮らせるような世の中をつくらなければいけません。そこでレバレッジが利くのは、志がある起業家がどんどん生まれることだと思っています。その会社の社員が豊かになり、地域が豊かになることで、そういった社会が実現します。

ですから、コングと一緒にEOで起業家育成に取り組んでいます。親友という域を越え、盟友・同志、一心同体のような存在です。

チェンジザワールドとRYOENGのメンバーの集合写真

池田代表の純粋で真面目な努力が、地域の理解と希望に変わる

─チェンジ・ザ・ワールドさんにより良くなってほしいところはありますか。

いい人材も入社され、これから上場に向かって取り組んでいると思うので、ぜひそのまま、どんどん伸びていってほしいと思っています。

コングは、本当に純粋な心の持ち主で、真面目な人間です。地域のためにと活動しているのにもかかわらず、その活動がなかなか理解されないこともあります。しかし、彼はそれでも、地域のためにと純粋に取り組んでいます。たたかれても、たたかれても、「地域のために」、「次世代のために」と、熱意を持って、真剣に、真面目に活動しています。

そういう彼が成功すれば、同じ地域の人も彼の活動を理解し、彼らの希望に変わると思います。私は間違いなく彼は成功すると思います。私も含めていろいろな人が彼を応援しようとしています。それが地元の希望、東北の希望につながって、地域をけん引して、「俺もやろう」という人がどんどん出てくれば、本当にいい循環になると思います。とても期待しています。

ぜひ、一緒に協力しながら、そのような世の中をつくっていっていきたいと思います。

新しい資本主義をつくる要素がSDGsにはある、社会を新しい資本主義に変えていくことこそ、私たち経営者の使命

─SDGsをはじめとしたサステナブルな取り組みをどう考えていますか。

今、自分さえ良ければいいという風潮があります。これが自殺を引き起こす原因でもあると思っています。お金があれば何でもできると勘違いしている人も多い。震災のときに、私たちはいくらお金があっても、米もガソリンも買えませんでした。マネーゲームの話と、実際に私たちが生きていくために必要な話は、本来、全然違います。作っている人がいなければ米は食べられません。当たり前の話です。

原発から出る核廃棄物は10万年間も保管しなければなりません。今の私たちが快適な生活をするために、10万年後の子孫にまで危険な物質を残すということは異常です。まさに、今さえ良ければどうでもいいという考えの現れだと思います。「CO2が出ない原発電をもう一度動かそう」と言う人たちもいますが、考え方の根本が全く持続可能ではありません。

新しい資本主義に変えていかなければいけないと思います。たった26人くらいの人が、36億人と同じ富を持っているという、現在の一極集中の状態は異常です。使いもしないお金を持っているのではなく、富を再分配し、皆が持続可能で豊かに生きられる社会をつくらなければ、人類は滅んでしまうと思います。

そういう意味では、SDGsに対してポジティブかネガティブかという次元の話ではなく、まさに必須であると思います。SDGsの中に、新しい資本主義をつくる要素が盛り込まれているのです。これからの社会を新しい資本主義に変えていくことこそ、私たち経営者の重要な仕事だと思っています。当然、弊社でもSDGsに全力で取り組んでいきます。

RYOENG折笠代表

 

<企業情報>

RYOENG株式会社

https://ryoeng.co.jp/

代表者:折笠哲也

所在地:〒969-6214 福島県大沼郡会津美里町冨川字古屋敷3

TEL:0242-93-9333 FAX:0242-93-9336

従業員数:5名

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WRITER
サイエンスジャーナリスト
小林 浩
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1964年生まれ、群馬県出身。国立群馬高専卒。専攻は水理学と水文学。卒業後、日刊紙『東京タイムズ』をはじめ、各種新聞・雑誌の記者・編集者を務める。その後、映像クリエーターを経て、マルチメディア・コンテンツ制作会社の社長を6年務める。現在は独立し、執筆と映像制作に専念している。執筆は理系の読み物が多い。 研究論文に『景観設計の解析手法』、『遊水モデルによる流出解析手法』、著書に科学哲学啓蒙書『科学盲信警報発令中!』(日本橋出版)、SFコメディー法廷小説『科学の黒幕』(新風舎文庫、筆名・大森浩太郎)などがある。

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