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石井造園株式会社

https://www.ishii-zouen.co.jp/

〒247-0006神奈川県横浜市栄区笠間4-11-5

045-891-1501

石井造園株式会社に対するSHV|B Corp日本普及の決め手は石井造園!?

ステークホルダーVOICE 取引先
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雨宮氏は現在、機関投資家向けESGスコアサービス「ESGブック」の日本支店代表をしている。

石井造園のB Corp認証取得を支援した、雨宮寛氏(アラベスク日本支店代表)に、石井造園評をお聞きしました。

石井造園株式会社(以下、石井造園)は日本で2番目にB Corporation(以下、B Corp)認証を取得されました。

その石井造園の石井直樹社長が、「雨宮さんなくしてB Corpは語れない」とおっしゃっていました。背景を聞かせてください。

雨宮

むしろ石井さんがいなければ、私も「日本向けにB Corpをやろう」とは考えなかったかもしれません。

B Corp認証では、財務データをベースに評価する従来の企業評価とは全く異なる切り口で「良い会社」かどうかを評価します。

認証を受けるには、使用エネルギーをCO2換算するとどのくらいになるか、水の使用量はどうかなど、細かいデータの開示が必要です。

社会軸では、寄付金の額だけでなく、実際にどういう活動をしたのか、それによってどのようなインパクトを想定しているのかをモニタリングしなければなりません。

そのうえで、経営陣と会社全体の情報共有も求められます。

日本の企業だと、仮に経営者が関心を持ったとしても、担当者レベルで「そんな細かいことは調べられない」と反発にあうことが想像されました。

このため、B Corp認証制度を運営する非営利団体B Labの創設者の1人コーエン・ギルバート氏の話を聞いて「すごい評価システムだ」と衝撃を受けたものの、すぐに「具体的に何かしよう」とは考えませんでした。

でもふと、石井造園のことが思い浮かび、石井さんに相談してみたのです。
石井さんは謙遜されていましたけれど、石井造園さんこそ、横浜市内では最先端のCSR推進企業。

B Corp認証の有無にかかわらず、すでに素晴らしい実績があるので、認証はそれに箔をつけるぐらいの意味でしかない。

しかも造園業は完全にローカルなので、はたして国際的なB Corp認証なんてものが合うのかどうか……「石井造園には必要ないかもしれない」と思いつつ、話をしてみました。

すると、石井さんから「ぜひやろう」という答えが返ってきました。石井さんはそのとき、「当社の仕事は、地元のご家庭の植木を整えたり、地元企業の庭園や道路の街路樹を整理したりする仕事。

でも、それに携わる社員の意気を高めるには、こういうグローバルな認証を取得していることがすごく重要だと思う」と語られました。

そこで早速、「ではやりましょう!」と手続きに着手したというわけです。

国内で最初に認証を取得された株式会社シルクウェーブ産業に続いて、数カ月後に認証取得されています(2016年5月)。

日本の老舗企業をアメリカの認証制度にあてはめるとなると、困難もあったのではないでしょうか。

雨宮

今はだいぶ変わりましたが、なにせ2番目のケースだったので、ミーティング(面接)の時間帯には辟易しました(笑)

当時、B Corpがヨーロッパで広がってきていて、インターナショナル拠点がロンドンとオランダにありました。

アンケート回答はオンラインで時間を問わずできますが、その後の面接は、日本とオランダをつないだビデオミーティングで行われます。

そのミーティングの時間が、ヨーロッパ時間に合わせた時間。日本の夕方が向こうの午前中なので、今振り返ると「時間の交渉をすれば良かった」と悔やまれるのですが……先方から言われる時間のままに夜の10時、11時に、石井さんと一緒に石井造園に集まってインタビューに対応しました。

その後、追加質問や追加資料の提出などを経て、5月頃には取得できたと記憶しています。1月に着手したので、3~4か月ほどで取得できたことになります。

意外とスムーズに進んだのですね。ちなみに、雨宮さんから見た石井造園とは、どのような会社ですか?

雨宮

いい意味で、昔ながらの家族経営の会社です。

石井社長が親父で、それを助ける仲間がいて、女将さんもいて、親父を慕う子のような若い人たちがいて、皆で仕事に励む。そういうすごく綺麗な、日本の昔ながらの会社という印象ですね。

そんな石井造園が「より良い会社」になるには、何が必要でしょうか。

雨宮

実は、ビジョンや将来像といった部分について石井社長とあまり深い話はしていないんです。

B Corpの認証プロセスで問われる内容は、主に現状に関すること。将来的なことも多少聞かれますが、ほんの数年先のことであって、10年先、20年先のことまでは問われません。

2年ごとの再認証がありますし、利益をあげてはじめて持続性のある「企業」という性質上、そこまで先を見据えた評価項目にはなっていません。

だから何とも言えないのですが、息子さんも会社に加わったことですし、B Corpとは関係なく、対外的に「石井造園の将来像」みたいなものを発信されるといいかもしれませんね。

石井造園の青写真やロードマップについては、2023年のCSR報告会で報告されている。地域住民をはじめとしたマルチ・ステークホルダーとのダイアローグを真摯に行う会社は珍しい。サステナビリティ対応を考える多くの企業にとってのヒントがあるので、当該イベント取材レポを確認してみてください。

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