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紹介元

セムコ株式会社

株式会社エヌワイ

http://www.ny-tokyo.com/

〒105-0023 東京都港区芝浦1丁目13番10号 第3東運ビル4階

03-6809-4540

株式会社エヌワイ

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ステークホルダーVOICE サステナブルな取り組み コラム

チームコーチングから生まれた海運業界初のプロジェクト|エヌワイの社員の意識と組織風土を変えたセムコ宗田謙一朗社長

取引先
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株式会社エヌワイ吉川伸也さん

「セムコ宗田さんのチームコーチングを受けて、社員の意識と行動が劇的に変わった」。

船舶用機器・部品の販売やメンテナンスを提供する株式会社エヌワイの代表取締役社長吉川伸也さんは、自社の組織風土改革の確かな手応えを、そう語ります。

チームコーチング※を実施したのは、計測機器「液面計」の製造・販売で国内トップシェアを誇るセムコ株式会社の代表取締役社長 宗田謙一朗さん、株式会社日本チームコーチ協会の中野達也さん

宗田さんは自らチームコーチングを学び、自社の業績を向上させた経験をもとに、セミナー開催や他社の組織開発も実施しているのだそうです。

今回は、エヌワイの吉川社長に、チームコーチングが組織にもたらした変化、業界のパラダイム転換を目指す新サービス展開についてお話を伺いました。

※チームコーチング
「自らのミッションを明確にし、内外における関係を改善することで、チームに個々のメンバーの合計以上に機能できるような力を与えること。チームリーダーに自分のチームをどのようにリードするのかをコーチングすることとも、グループ内の各人をコーチングすることとも異なる」(ピーター・ホーキンズ『チームコーチング──集団の知恵と力を引き出す技術』より)

海運業界のプラットフォーマーを目指す

船舶用の機器・部品の販売・メンテナンスを手がける株式会社エヌワイさんは、セムコ株式会社さんとともに、海運業界にイノベーションを生み出そうと新たな取り組みを積極的に進めておられると伺っています。

今回、エヌワイさんでは海運業界向けの新サービスを開発されたそうですね。

吉川

はい。船舶機器部品の売買には、部品を買う船主、セムコさんのような部品を供給する機器メーカー、そして弊社のようにその仲介をして部品を船まで運ぶ業者が関わっています。

このように海運業界では、部品を1つ買うにしても大変な手間が掛かっています。この課題を解決するために、弊社で船舶機器部品のECサイトを構築し、業界全体の生産性向上を目指しています。

通常皆さまが利用する一般のネット通販サイトでは、製品の特性上、販売することはできませんでした。弊社にはこの分野のノウハウを含めた知見があるので、それを生かしたECサイトを立ち上げます。

これまで海運業界では見積もりを取得してからの購入が当たり前でしたが、DX化することで見積もり業務をなくすことを提案し、業界にパラダイムシフトを起こしたいと思っています。

海運業界向けECサイト
海運業界向けECサイト『海神(わたつみ)』。セムコ株式会社との協業で業界のプラットフォーマーを目指す(画像提供:株式会社エヌワイ)
吉川

サービス名称は『海神(わたつみ)』です。

海運業界で一定数以上のシェアを確保して、将来的にはECサイトだけにとどまらず、業界のプラットフォーマーを目指して、今まさにスタートを切ったところです。

現在開発中ですが、プレスリリースは4月に行います。プロトタイプでの確認は今年の夏ぐらいから始めて、ユーザーの意見を伺いながら、今年中に正式な提供をしていきたいと思っています。

SDGsに呼応した新商品も開発

吉川伸也さん

なるほど。海運業界全体のビジネスプロセス革新を目指す取り組みをされているのですね。他に新たに取り組んでいる事業にはどのようなものがありますか?

吉川

一例ですが、ゴルフ場で利用されている電動カートを、船内で使用するサービスカートに改造して提供する新サービス「Beecle」にも取り組んでいます。

船内サービスカート

EV技術を採用した次世代船内サービスカート「Beecle(ビークル)」(画像提供:株式会社エヌワイ)

今まで船内のサービスカーには、中古軽トラックや、中古普通車の屋根を取り払ったものなど、ガソリン車を使っていました。

しかし船で運送している自動車がEV化しているにもかかわらず、サービスカーがガソリン車でいいのかという環境負荷の問題がありました。

また、公道を走るわけではないため廃車になった車を使用することが多かったのですが、車検もなく、安全性の確保も課題でした。加えて、ガソリンを船に積む作業が生じます。

スタンドでガソリンを携帯缶に入れてもらう手間も掛かりますので、そういった点でもサービスカーのEV化はお客さまにとってメリットが大きいのです。

SDGs12つくる責任つかう責任
SDGs12.つくる責任つかう責任
SDGs13気候変動に具体的な対策を
SDGs13.気候変動に具体的な対策を
SDGs17パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs17.パートナーシップで目標を達成しよう
吉川

弊社の商品は、SDGsに呼応して、あくまでもリユースを前提とし、ゴルフ場の電動カートとリサイクルバッテリーを使って新しい乗り物「Beecle(ビークル)」を船に提供します。

現在はデモ機を作成中で、ある船会社さんの船舶で使っていただき、使い勝手をヒアリングするとともに、動画撮影をしていきます。それを『Sea Japan 2022』で発表し、自動車船を運航している会社に提案する準備をしています。

経営者が言うだけでは社員は変わらない

セムコ株式会社の宗田社長からチームコーチングを受けられたそうですが、導入にあたって、どのような課題を解決したいとお考えだったのでしょうか?

吉川

私が弊社の代表になって10年弱の取り組みの中で、なかなか思うようなスピード感で会社の雰囲気・風土を変えることができずにもどかしく思っていました。先代の父が成し遂げようとしてきたことも実現しきれていませんでした。

経営者が言うだけでは社員は変わらないのです。個人面談で話すと、それぞれ納得してもらえるのですが、実際に業務に入ると、組織の中で1人ひとりが思うように行動できないということを感じました。

そのような中で、ビジネスパートナーのセムコの宗田さんが、自らチームコーチングを学び、実践されていましたので、普段からいろいろな話を聞いていました。

そこで気付いたことは、まず外部の力を借りることが大事だということ。そして、一部の社員だけでなく、会社全体で変わらなければ、本質的に変わることができないということです。

そこで、全社員でチームコーチングを受け、共通の体験・認識・価値観を得ることが、企業文化・企業風土を変える一番の近道ではないかと思い、宗田さんにチームコーチングをお願いしたのです。

ワークショップ形式で、主体性を引き出す

実際にどのような取り組みをされたのでしょうか。

吉川

9月から2月まで、月1回くらいのペースでチームコーチングをしていただきました。

まず、自分たちのできているところ、できていないところなど、1人ひとりが置かれている現状をしっかりと認識し、物事の決め方や協力のし方を学びました。

自分たちでお題を決めて、ワークショップ形式で意見を出し合いながら、最終的な方針を打ち立てて、それに向かって行動するということを、5日間を使って経験させていただきました。

現在は、大小さまざまな社内プロジェクトを立ち上げ、チームコーチングで学んだ手法を駆使しながら進めているところです。

自分で考え動く社員、互いを理解し合える組織

吉川伸也さん

具体的にどのような変化がありましたか。

吉川

今回チームコーチングを受けたことによって、社員1人ひとりの意識が変わってきました。

ワンチームとして、社内的には今まで以上に皆が協力し合いながら物事を進めることができるようになってきました。その延長線上に今回の新しい『海神』のプロジェクトが生まれました。

また『Sea Japan 2022』に向けて1人ひとりが自分自身の役割を認識した上で、同僚同士が協力し合いながら進めてくれています。チームコーチングの後から良い流れができてきたと感じています。

程度の差はありますが、特に自分から意見や提案をしてくれるようになりました。

最も成長した社員は、自分で考えてどんどん動いてくれるようになり、その変化には驚いていますし、実務上も非常に助かっています。

今まで私がやっていた業務を、社員たちが率先してやり始めています。今、社員1人ひとりがチャレンジしている感覚で、今までやってこなかった業務に取り組んでいます。

組織全体への影響等という面ではいかがですか。

吉川

弊社が成すべき本来の仕事に、ようやく着手できるようになったと言えます。それまでは、依頼を受けた仕事を処理するような業務が中心でしたので、他社でもできるような仕事でした。

現在、新しく取り組んでいる業務は、自分たちしかできないものですので、仕事に対する意識は確実に変わってきています。本年度はまだ業績としての結果には結び付いていませんが、来年度は良い結果が期待できる流れができています。

また私に対する要望が多くなりました。風通しが良くなり、上も下も関係なく、誰にでも意見ができる雰囲気ができつつあります。社内でのコミュニケーションが増え、お互いを理解し合えるようになりました。

私は理想を高く求めてしまうタイプで、社風・企業文化を変えようと何度も言ってきましたが、うまくいきませんでした。それが今、現実のものになりつつあります。チームコーチングによって、目指したい企業の在り方に向けてのスタートが切れたと思っています。

宗田さんからチームコーチングを受けて、印象的だったことは何ですか。

吉川

私が最も期待していたことは、社員が良い方向に変わってほしいということでした。

それまでぬるま湯に浸かっていたような状態から、外部の力によって、触れられたくないような厳しい部分をしっかり指摘していただきました。それをきっかけとして、がらっと人が変わるということを目の当たりにしたことが、とても印象的でした。

しかし、どうしても元に戻ろうという力が働きますので、チームコーチングの最初の段階で決めた弊社のビジョンや存在意義を毎朝唱和し、社員1人ひとりがチームコーチングで受けた気持ちを忘れずに努力しています。

今後も宗田さんのような外部のコーチの方にも定期的に来ていただき、メンテナンスをしていきたいです。

今、あらためて宗田さんに聞いてみたいことは?

吉川

今の弊社を見て、率直な評価を伺いたいですね。チームコーチングを受けてから、どれくらい成長したでしょうか。もちろん、今すぐセムコさんのような会社になることは難しいですが、そこに至る過程の中で、弊社は今どのぐらいまできたのか。相対的な評価として、宗田さんから見るエヌワイについて教えてほしいです。

チームコーチングにはどのような良さがあるでしょうか。

吉川

チームコーチングを受けてみて非常に良かったというのが、私自身そして社員の感想です。チームコーチングの良さは、実際に受けてみないと分かりません。ぜひ多くの会社で取り組んでいただきたいと思います。

上場企業、中小企業、町工場など、どのような会社でも取り組んだほうがいいと思います。チームコーチングによって、一致団結して、同じ方向を向いて、一緒に歩んでいく組織をつくることができるのですから。

海運業界の固定観念を打破し、一緒に変えていきたい

御社にとってセムコの宗田さんは御社にとって宗田さんはどのような存在でしょうか。

吉川

本当に頼れる兄貴のような存在です。同じ業界で同一の問題意識があり、同じ中小企業の経営者でもあり、置かれている境遇が似ています。

宗田社長も今まで大変ご苦労されており、同じように人材の問題を抱えながら、チームコーチングを先行してきました。私としてはお手本として学ばせていただいております。

セムコさんや宗田さんに期待していること、ご要望などはありますか。

吉川

同じ世代の人間として、同じ業界で仕事をする身として、もっと一緒にできることを見つけていければと思います。

この業界に対して、世の中に対して、問題意識や目指すべきビジョンが理解し合える、信頼できるパートナーとしてこれからも宗田さんと取り組んでいきたいと思っています。

海運業界には古くからの固定観念があり、なかなか変わらない、変えられない部分があります。私たちの世代が次の世代に対してそこを変えなければなりません。

宗田さん率いるセムコさんと一緒に、変えるべきところは変えていく流れをつくりたいです。

特に海運業界は人材不足が他業界よりも厳しい状況です。大きな理由は、一般的にあまり知られていない業界だという点です。そういう意味では業界としてもっとPRしていかなければならないと思っています。

一方で、直近の人手不足の問題を解決するためには、業界各社が本来すべきことに注力できるようにビジネスプロセスを大きく変えていかなければなりません。

『海神』は、その1つの有効な手段だと思います。業界として抜本的な解決の道筋を早々につくらなければ大変な状況になると思います。宗田さんにはこのような業界全体に関わる取り組みを牽引していただきたいですね。その輪を一緒に広げ、宗田さんとともに業界を変えていきたいと思っています。

株式会社エヌワイ吉川伸也さん

◎企業情報
船を元気にする会社
株式会社エヌワイ
http://www.ny-tokyo.com/
代表者:吉川伸也
所在地:〒105-0023 東京都港区芝浦1丁目13番10号第3東運ビル4階
TEL:03-6809-4540(代表) FAX:03-6809-4541
設立:1976年6月3日
従業員数:15 名(2022年4月現在)

ライター:

1964年生まれ、群馬県出身。国立群馬高専卒。専攻は水理学と水文学。卒業後、日刊紙『東京タイムズ』をはじめ、各種新聞・雑誌の記者・編集者を務める。その後、映像クリエーターを経て、マルチメディア・コンテンツ制作会社の社長を6年務める。現在は独立し、執筆と映像制作に専念している。執筆は理系の読み物が多い。 研究論文に『景観設計の解析手法』、『遊水モデルによる流出解析手法』、著書に科学哲学啓蒙書『科学盲信警報発令中!』(日本橋出版)、SFコメディー法廷小説『科学の黒幕』(新風舎文庫、筆名・大森浩太郎)などがある。

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