あるプロジェクトで出会ったのが最初でしたが、そのときは顔を合わせた程度でした。次の出会いがEOを紹介していただいたときです。そこから、東北の起業家育成のために、一般社団法人EO North Japanの立ち上げにも関わらせていただきました。価値観も似ており、同じ志を共にする盟友だと思っています。
松下幸之助さんが述べているように、企業は社会の公器です。私もまさにそうだと思っているので、社会を良くするために私が社長でないほうがいいのであれば、いつもで社長を譲ります。どうすれば社会をより良くできるかということしか考えていません。物、金、会社、地位などには、全然執着がありません。かといって無責任というわけではなく、事業は命懸けで本気にやっています。本気でやっていれば執着があるのではないかと考えるのでしょうが、私と竹井さんにはないのです。なぜかというと、「社会のため」ということを本気で思っているからです。こういう人は、竹井さん以外では会ったことがありません。
一生懸命な起業家は、今までの苦労も含めて、自分がリーダーシップを握るという執着を持っていることが結構多いのです。私と竹井さんには、そこがないということで、価値観がよく似ていると思っています。
今、弊社はMAKOTOグループに入っていますが、資本関係はありません。MAKOTOグループは、どうやって一緒に社会を良くしていくかという志が縦軸なのです。グループ7社が、それぞれの取引先、お客さま、技術、情報など、いろいろなものをシェアし合うのです。仮想的に、グループの社員が自社の社員のような存在にもなります。共同開発、情報共有など、面白いシナジーを発揮できるグループです。
ともかく、残された命を生き切りましょう。『あしたのジョー』の矢吹丈のように「真白な灰」になるまで、あるいは『北斗の拳』のラオウのように「わが生涯に一片の悔いなし」というような生き方を共にしていきたいですね。1人では心が折れることもありますが、そばに竹井さんがいつもいてくれるということは、ありがたいと思っています。これからも共に歩んでいきたいです。