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ヨコデンタルクリニック

https://yoko-dental.jp/

千葉県佐倉市下志津894-5

社会福祉士と介護支援専門員の資格を持つ異色の歯科医師 横引良評氏のヨコデンタルクリニック

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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ヨコデンタルクリニックの外観
提供:ヨコデンタルクリニック

千葉県佐倉市ユーカリが丘駅から徒歩数分の場所に、2023年4月に開業した「ヨコデンタルクリニック」。院長の横引良評氏は、一般歯科から口腔外科、矯正、インプラント、審美歯科、ホワイトニング、義歯(入れ歯)、摂食嚥下リハビリテーションまで幅広く対応するジェネラリストだ。

最新設備と地域包括ケアの視点を持つ歯科医院

ヨコデンタルクリニックの横引院長
横引院長(提供:ヨコデンタルクリニック)

「当院はCTやセファロなど、最新設備を導入しています。開業にあたっては、患者さんにとって最善の治療を提供できる環境を整えたいという思いがありました」と語る横引氏。

一般的な歯科医院では導入されていないことも多いCTやセファロといった設備投資は、開業間もないクリニックにとって大きな負担となる。それでも最新設備を導入した背景には、地域住民の多様なニーズに応えたいという強い思いがあった。

「当院のある佐倉市ユーカリが丘は、都心へのアクセスも良く、若い世代から高齢者まで幅広い世代の方が暮らしています。そのため、虫歯治療などの一般的な歯科診療だけでなく、インプラントや矯正治療、訪問診療など、さまざまなニーズに対応できる体制を整えることが重要だと考えています」

多様なニーズに対応できるジェネラリスト

ヨコデンタルクリニックの院内の様子
院内の様子(提供:ヨコデンタルクリニック)

横引氏は、歯科医師であった父親と歯科技工士の祖父という家庭で育ち、幼い頃から医療現場を身近に感じていた。

「最初は歯科医師になろうとは全く考えていませんでした。むしろ、学校の先生かサッカー選手になりたいと思っていましたね」と当時を振り返る。

しかし、高校時代に進路を考える中で、患者さんから感謝される父親の姿を目にする機会が増え、歯科医師という職業の魅力を再認識するようになったという。

「患者さんの人生に寄り添い、健康で豊かな生活を送るためのサポートができる歯科医師という仕事に、大変魅力を感じるようになりました」

大学受験では、日本大学歯学部に入学。勤務医時代は1日に30~40名の治療を行ったそうだ。患者それぞれの悩みが違うなかで、どんな患者の悩みにも寄り添うことができる歯科医師になりたいと考えるようになり、保険治療だけでなくインプラントや矯正などの自費治療もできるジェネラリストを志すようになったという。

社会福祉士と介護支援専門員の資格も持つ異色の歯科医師

ヨコデンタルクリニックで歯科治療している様子
提供:ヨコデンタルクリニック

横引氏のもう一つの顔は、社会福祉士と介護支援専門員の資格を持つ異色の歯科医師という点だ。

「社会福祉士と介護支援専門員の資格を取得したのは、訪問診療がきっかけでした。社会福祉施設での訪問診療の経験を通して、医療と福祉の連携の必要性を強く感じ、自らも福祉の知識を深めたいと考えるようになったのです」

社会福祉施設は、経済的な事情や家庭環境などの理由で、自宅での生活が困難な人たちが入所する施設だ。横引氏は、そこで生活する人々の置かれた状況を目の当たりにし、医療だけでなく、福祉の視点の重要性を痛感したという。

臨床研修医時代に出会った恩師である、医療法人社団十善会いわせ歯科クリニックの理事長・岩瀬氏は、歯科医師としての横引氏の考え方、ひいては人生の指針に大きな影響を与えた人物だ。

「岩瀬先生は、患者さん一人ひとりに寄り添い、その方に最適な治療を提供することの大切さを教えてくださいました。また、地域医療への貢献にも熱心で、私も岩瀬先生のように、地域に根差した医療活動を行っていきたいと考えるようになりました」

地域に根差した医療と福祉の連携を目指す

横引氏は、今後、地域包括ケアシステムの中で、医療と福祉の連携を強化していくことが重要だと考えている。

「高齢化が進むにつれて、医療と福祉のニーズはますます多様化していくでしょう。歯科医療もその一翼を担うという意識を持って、地域包括ケアシステムの中で、他の医療機関や介護施設と連携を図りながら、地域住民の健康を支えていきたいと考えています」

こうした文脈上で、横引氏が現在構想しているのが、患者さんの送迎を無料で行うサービス。

「訪問診療では、通院が困難なために適切な歯科治療を受けられない患者さんを多く見てきました。そこで、クリニックに通院できる患者さんには、こちらから『迎えに行く』という姿勢で、無料送迎サービスを提供したいと考えています」

この構想は、勤務医時代に訪問診療と無料送迎も行っていて、必要性を感じたことから生まれたものだ。

「もちろん、実現には車両の確保や運転手の確保、安全性の担保など、クリアしなければならない課題は多くあります。しかし、患者さんにとって本当に必要なサービスを実現するために、一歩ずつ準備を進めていきたいと考えています。現在、普通二種免許は既に取得しております。」

「人生100年時代」の歯科医療のあり方

「人生100年時代」と言われる現代において、健康寿命を延ばすことは重要な課題となっている。横引氏は、歯科医療を通じて、人々が健康で長く幸せな人生を送れるように貢献したいと考えている。

「そのためにも、患者さん一人ひとりのニーズに合わせた質の高い歯科医療を提供していくことが重要です。そして、地域住民の皆様にとって、ヨコデンタルクリニックが、『ここに来てよかった』と思っていただけるような、信頼される歯科医院でありたいと思っています」

横引氏の挑戦は、これからの歯科医療のあり方を示唆しているのかもしれない。

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ライター:

株式会社Sacco 代表取締役。一般社団法人100年経営研究機構参与。一般社団法人SHOEHORN理事。週刊誌・月刊誌のライターを経て2015年Saccoを起業。社会的養護の自立を応援するヒーロー『くつべらマン』の2代目。 連載: 日経MJ『老舗リブランディング』、週刊エコノミスト 『SDGs最前線』、日本経済新聞電子版『長寿企業の研究』

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