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株式会社村山電機製作所 https://www.murayama-denki.co.jp/

〒153-0064東京都目黒区下目黒2-13-10RKビル6F

株式会社村山電機製作所 代表取締役 村山潤|サステナブルな日本の漁業を技術力で支援し、地球環境を守りたい

経営インタビュー
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株式会社村山電機製作所は、1939年(昭和14年)に株式会社横河電機製作所から独立した村山馨さんが創業。先代の父・村山知さんが、社長の時代にアナログ計器の製造技術を強みに、漁業用の「水温計」を開発して事業を大きく展開。今では船舶用計測器、工業計測器、電気計測器の製造・販売を主軸に、造船所、エンジンメーカー、冷凍機メーカー、無線機メーカーなどとの関係を築いてきました。現在、代表取締役を務める3代目村山潤さんに当社の事業やステークホルダーへの思いについて伺いました。

シンプル・イズ・ベストを信条に、操作が簡単な製品を目指す

まず、御社の概要をお聞かせください。

村山

株式会社村山電機製作所は、1939年(昭和14年)、創業者である村山馨が株式会社横河電機製作所から独立して創業しました。私(村山潤)は3代目になります。先代の父・村山知が、社長の時代にアナログ計器を製造してきた技術を強みに漁業用の水温計を開発したことから、事業を大きく展開し、今では船舶用計測器、工業計測器、電気計測器の製造・販売を行う企業となりました。主に造船所、エンジンメーカー、冷凍機メーカー、無線機メーカーなどと取引をしています。

創業82年ということは、戦中から戦後の日本を支えてこられたのですね。

村山

はい。弊社はアナログ計器の製造技術を応用し、自社で製品開発をして、製造・販売まで行っています。またアフターメンテナンスでは、お客さまからの依頼があれば、出張サービスも引き受けているところも強みです。

アナログメーターの製造は職人の技術に懸かっています。お客さまからも信頼されて、継続して注文をいただいていますので、彼らの力は非常に大きいものがあります。皆さん、高齢なのですが、社員として頑張っていただいて、会社を支えてくださっています。

現在は、原子力発電所向けの温度センサーや、航空機のバッテリー用の検出器なども注文を受けています。これらは一般的なセンサーと比較して品質基準が厳しいため、弊社の技術力の高さを評価していただいていると自負しています。

御社の新製品にはどのようなものがあるのでしょうか。

村山

弊社の技術力の集大成として、電子ペーパー式水銀代替温度計「YMT700」を開発しました。水銀に関する水俣条約により、2020年から水銀が使用できなくなり、各社が従来の水銀の温度計に代わる製品を開発しました。他社はLEDを用いた製品が中心ですが、弊社では電池の長寿命化を実現するために「電子ペーパー式」を用いました。現在は、この水銀代替温度計の技術を使い、エンジンを計測する温度モニターも開発中です。

村山電機製作所展示会写真

御社の製品作りはどのような思想に基づいているのでしょうか。

村山

弊社の信条は、シンプル・イズ・ベストです。できるだけ構造も複雑にせず、簡単に操作ができ、故障も少ない計器であることを目指しています。

また、今までの履歴・実績を大切にして、お客さまとの関係が続いています。船舶関連の製品は、アフターメンテナンスの期間が数十年にわたるものもあります。いざというときのために、部品交換などのニーズに応えられるように在庫を長期にわたり確保しておく必要があります。なるべく長い間、製品を使用いただきたいので、できるだけ製造中止とせず、将来を見込んで部品などの確保も継続していけるように努力しています。

製品コンセプトもサステナブルな思想に基づいているのですね。御社のSDGsに対する取り組みという点ではいかがでしょうか。

村山

梱包材をなるべく利用しないように、「通い箱」というものを設けてお客さまと製品の部品をやりとりしています。こちらからはお客さまにオーダーしていただいた製品を入れて送り、使わなくなった物をその箱に入れてもらい、たまったら送り返してもらいます。当初は車両で搬送していたのですが、現在は宅配便を利用しています。

◎cokiの視点
SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」は、生産プロセスでの廃棄物の発生を最小限に抑えると同時に、消費(使う)側にもリサイクルやリユースに協力してもらう働きかけが求められます。株式会社村山電機製作所の「通い箱」の仕組みは、まさに「つくる責任 つかう責任」のSDGsの思想に基づく取り組みだと言えるでしょう。

sdgs12
SDGs12 つくる責任 つかう責任
村山

また、電池レスの海洋関係の温度センサーも製造しています。漁船に搭載し、漁網などに取り付けて海水温や深度を測るもので、陸上で給電するため、電池交換が不要で環境にも優しい製品です。

◎cokiの視点
温暖化による海水温の上昇や酸素欠乏状態が引き起こす海洋生物への被害も深刻化しています。国連開発計画(UNDP)のホームページでは、絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定される生物の保全が課題との報告もされています。こうした海洋環境のモニタリング調査に株式会社村山電機製作所の海洋温度センサーによるモニタリングデータが収集・蓄積されていくことでさらなるSDGsを推進する取り組みにつながることが期待できます。

SDGs14 海の豊かさを守ろう
SDGs14 海の豊かさを守ろう
村山

弊社はカーボンニュートラルに対応するなど、地球環境を守ることに役立つ製品開発をしていきたいという希望は常に抱いています。地球環境にとって漁業は大切な産業ですので、世界規模で漁業を応援できるような企業になっていきたい。それにマッチするような製品開発をしていきたいと思います。

特に日本の漁業に役立つ製品を提供することが、サステナブルにつながる取り組みになります。例えば、日本ではマグロ延縄漁船といって、1本の幹縄に多数の枝縄(延縄)を付けて、枝縄の先端にある釣り針で成長したマグロだけを捕獲しています。しかし海外の漁船は巻き網で、まだ成長していない魚も全て一網打尽にしてしまうために、海の生態系を変えてしまうということが問題となっています。

日本の漁業は、昔からサステナブルなことを考えて継承されてきています。弊社でも支援を続けていきたいと考えています。

◎企業情報
株式会社村山電機製作所
https://www.murayama-denki.co.jp/
代表者:村山潤
所在地:〒153-0064 東京都目黒区下目黒2-13-10 RKビル6F
TEL:03-6417-9800 FAX:03-6417-9801
創業:1939年10月 
従業員数:35名

ライター:

1964年生まれ、群馬県出身。国立群馬高専卒。専攻は水理学と水文学。卒業後、日刊紙『東京タイムズ』をはじめ、各種新聞・雑誌の記者・編集者を務める。その後、映像クリエーターを経て、マルチメディア・コンテンツ制作会社の社長を6年務める。現在は独立し、執筆と映像制作に専念している。執筆は理系の読み物が多い。 研究論文に『景観設計の解析手法』、『遊水モデルによる流出解析手法』、著書に科学哲学啓蒙書『科学盲信警報発令中!』(日本橋出版)、SFコメディー法廷小説『科学の黒幕』(新風舎文庫、筆名・大森浩太郎)などがある。

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