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株式会社HAT

https://www.hat.ne.jp/

福岡市中央区渡辺通2-7-14 パグーロ薬院4F

092-718-0657

ECサイトや通販事業のデータ移行のプロフェッショナル 経験則に基づいた圧倒的な知見でお客様の困り事を解決

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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HAT_南様
株式会社HAT 代表取締役 南壽郎 さん(画像提供:株式会社HAT)

ECサイトや通販事業のデータ移行のプロフェッショナル 経験則に基づいた圧倒的な知見でお客様の困り事を解決|株式会社HAT 代表取締役 南壽郎

ECや通販事業で新システムを導入する際に課題となるのが、旧システムから新システムへの「データ移行」です。顧客情報、注文情報、商品情報、会員情報などの膨大なデータを新システムに移設して、円滑なシステム移行を実現しなければなりません。この難題を一手に引き受けるサービス「データお引っ越し便」を展開するのが、株式会社HATです。ユーザーの困り事や要望を正確に把握し、ソリューションの中に盛り込む。IT関連事業分野のプロが集まった技術屋集団HATを率いる代表取締役の南壽郎さんに、事業内容やステークホルダーについてお話を伺いました。

新システムへの「データ移行のプロフェッショナル」として専門サービスを展開するHAT

─ECサイトや通販などのシステム更改に伴う顧客データの移行作業は、個人情報などのセンシティブな情報を扱うため、システム開発会社に委託するのが難しいと伺っています。そのような難易度が高い業務を専門に受託する「データお引っ越し便」というサービスを開発した経緯をお聞かせください。

弊社はこれまで数多くのECサイトや通販事業のシステムの受託開発に携わってきました。商習慣や商取引上、お客様からシステム開発の相談をいただいて、われわれが最適なシステムを設計してご提案するというスキームが一般的です。

数年前に、あるメーカーさんからサイト移設の相談があったのですが、その時もお客様が保有する個人情報の移行に関しては、なるべくお客様のほうで移行作業を行ってほしいという認識でした。しかし、お客様としては、3万件ものデータの移行作業は社内ではできないということで、大変お困りになっていたことがきっかけでした。

「データお引っ越し便」が扱う個人データ量はどれくらいなのですか。

今ですと、大体何百万件という単位のお客様がアッパーです。スタートアップのお客様の場合は10件、20件といったレベルからご利用いただくこともあります。

専門のチームが担当することで、経験則から知見を積み上げることができます。担当者の精神的な負荷も軽減でき、業務的にはタフにできるようになっていますので、いいサイクルで回することができていると思います。経験を積まないと、最初は1,000件、2,000件のデータでも緊張すると思うのですが、それが1万件、2万件となり、繰り返し行うことで個人のノウハウが確立し、より正確性が高まっていきます。このように圧倒的な経験則に基づくノウハウの積み上げの結果、今、とてもいいチームになりましたね。 

真剣勝負で向き合ったお客様から鍛えられる

多くのシステム開発会社が扱いたがらない個人情報などのデータ移行を、逆にチャンスと捉えて事業を展開されているのですね。

弊社には営業マンが私しかいません。私もそれほど営業スキルがあるわけではなく、どのシステム開発会社でも引き受け手がないので、「HATさんはやれますか」という相談が圧倒的に多いです。その仕事を受けることでお役に立てますし、お客様からの信頼もいただいて「ありがとう」と言ってくださることで、次の仕事につながるということが肌感覚的にありました。

データの引っ越しは本当に手間が掛かりますし、過去には失敗もした経験もあります。社員にも大変な精神的な負担を掛けました。しかし、着実にノウハウを蓄積し、お客様からの「ありがとう」を積み重ね、その山を乗り越えたときに、これが正しい道だったのだと思えるようになりました。

具体的にどのような経験をされたのでしょうか。

忘れもしない、ちょうど一昨年前の9月30日、消費税の軽減税率が発生したタイミングで、WMS(倉庫管理システム)のキャリアをリプレースする仕事に携わりました。千葉のお客様だったのですが、3日間帰れませんでした。発送できないと売り上げも立たないし、会計の締めもできないので、大変なお叱りをいただきました。すべて弊社の問題だったわけではなかったのですが、たまたま弊社がプロジェクトを進めており、矢面に立っていましたので、鳥肌が立つというか、本当に焦りました。

箱詰めや梱包作業などの現場支援もしました。手を動かさないと、いてもたってもいられませんでした。お客様の現場の朝礼にも参加していましたので、その時はとてもつらかったです。「今日はまともになってるってあいつが言ってるんで、なんかあったらあいつに言って」と言われました。これは、言われたとおりの表現です。本当に申し訳なく、そして悔しくて、涙を抑えきれませんでした。お客様も、その先のお客様があるので、当然です。真剣勝負でやらなければいけません。おかげで精神的には強くなりました。もちろん、われわれの懸命な姿勢は見ていただいていたので、今では一番仲のいいお客様になりました。

お客様との真剣勝負を重ねてきたことが御社の強みにつながっているのですね。

そうだと思います。われわれには圧倒的な知見があります。経験則に基づいたシステムに関する知見と、過去の積み上げがあります。AからB、BからCというカートの移設になったときに、どういったプロセスが発生するか、どこに注意しなければいけないかということが経験則で分かりますので、そこは本当に多くのお客様から頼りにしていただいています。お客様に、より良いご提案ができるような体制になっています。

PICCで「経営者としての在り方」を学ぶ

御社の企業理念「お客様に最大価値のICTサービスを提供することで社会に貢献します」には、どういった思いが込められているのでしょうか。

ICTサービスは、サービスを提供する側とサービスを受ける側の意思疎通がうまくいかずに、せっかくのいいシステムがうまく生かし切れず、プロジェクトが頓挫することが結構あるのです。メーカーさんと、システム開発会社の間に立って、われわれがお客様側の要望を、システム会社が理解しやすい言語にかみ砕いて説明します。このようなスタンスが根本にあり、理念に反映しています。

われわれの仕事は、基本的にはお客様からの相談でスタートするので、ご要望の内容を十分ヒアリングして、理解を深めることが重要です。お客様の組織の中でも、経理、営業、CS(カスタマーサクセス)など、それぞれでシステムへの向き合い方が異なります。そういったところを取りまとめられるのが弊社であると思っています。

一般社団法人公益資本主義推進協議会(PICC)には、どのようなことがきっかけとなって入会したのですか。

4~5年前に私が今後の事業展開に悩んでいたときに、前職で付き合いがあった株式会社良選企画 代表取締役 藤田高志さんから誘っていただきました。商工会議所や法人会などにも参加しましたが、PICCは印象が全然違いました。これは素晴らしいと思い、すぐに入会しました。

具体的にPICCのどういった点が素晴らしいと感じたのでしょうか。

PICC福岡支部長を務める飯田剛也さん(株式会社タウンズポスト 代表取締役)が開催する在り方勉強会です。もともとは1時間の5コマ、毎週・毎月、6カ月ほどの期間で開催されるセミナーでした。今は2週連続で5時間・5時間の2コマになっています。その中に大久保秀夫PICC会長が教える「経営者としての在り方」のエッセンスが詰まっているのです。「在り方」を学ぶと自分が変わっていくことを実感しました。結局、問題は自分の中にあるのだということが分かってくるのです。何かと他者のせいにしたがるのですが、それでは駄目だということが分かるのです。

私も社員も何回も受けています。全社で勉強しながら、自分たちが何をすることが社会に貢献するのかがより明確になってきました。経営者として事業を運営するに当たって、社会性・独自性・経済性の在り方や、ステークホルダーへの感謝の気持ちなど、本当に大事な基礎の基礎を改めて学びました。

御社にとってPICCはどのような存在ですか。

セミナーの多くは、その時は盛り上がって「これだ」と思っても、日々の生活に追われて忘れてしまうのです。結局、言葉を連ねたところで、行動に結び付かないといけないということは皆知っていますが、人間は流されます。3カ月ごとに、繰り返し、繰り返し、内容は毎回異なるのですが、同じテーマの勉強会を何十回と受けています。その都度、学びも変わります。自分の状態で視座が変わるということがあります。

PICCは自分にとっては教科書であり、仲間でもあります。自分のスタンスに立ち返ることができる原点のような存在なのです。

HAT_南様
株式会社HAT 代表取締役 南 壽郎さん (画像提供:株式会社HAT)

◎企業情報
株式会社HAT
https://www.hat.ne.jp/
代表者:南壽郎
所在地:〒810-0004 福岡市中央区渡辺通2-7-14 パグーロ薬院4F
    TEL 092-718-0657 FAX 092-718-0662
設立:2004年10月20日

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ライター:

1964年生まれ、群馬県出身。国立群馬高専卒。専攻は水理学と水文学。卒業後、日刊紙『東京タイムズ』をはじめ、各種新聞・雑誌の記者・編集者を務める。その後、映像クリエーターを経て、マルチメディア・コンテンツ制作会社の社長を6年務める。現在は独立し、執筆と映像制作に専念している。執筆は理系の読み物が多い。 研究論文に『景観設計の解析手法』、『遊水モデルによる流出解析手法』、著書に科学哲学啓蒙書『科学盲信警報発令中!』(日本橋出版)、SFコメディー法廷小説『科学の黒幕』(新風舎文庫、筆名・大森浩太郎)などがある。

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