ーはじめに自己紹介をお願いします。
南アフリカ人のロシーナ・モタポです。『あしなが育英会』によって、岡山大学で医療人類学を学んでいます。若者に力を与えるための社会貢献事業に参加することが大好きです。また、話すことも好きで、アフリカと日本で暮らすアフリカ人としての自分を発信するYouTubeチャンネルを作りました。人間や、そのさまざまな文化に触れることが大好きです。
ー志プレゼンテーション大会に参加した理由を教えてください。
人前で話すことが大好きで、話すことに情熱を持っていますし、みなさんにぜひ知っていただきたい私のストーリーがあるからです。参加すれば、たくさんの方に私の話を聞いていただけますし、私もたくさんの方の話を聞くことで学ぶことができます。若い方たちの志に触れ、それぞれの課題をどう乗り越えていくかという話を吸収して、将来の糧にできることを楽しみにしています。また、色々なバックグラウンドをお持ちの審査員の方々からのフィードバックを受けて、自分が成長する上で役立てることができます。そういった指導や助言を受けられるという点にもすごくやりがいを感じています。
ーあなたのストーリーとは何ですか?
『ティナ・オルガニゼーション(Tina Organization)』というNPOを既にスタートアップさせています。それは私の志である、HIVに感染してしまった人や、感染したことによって影響を受けている人を助けるための組織です。大会に参加することでこの活動に対する思いを伝えることができますし、NPOを運営するにあたっても、大会に出たことが経験となり自信となって、自分をさらに後押ししてくれるのではないかと思っています。大会でのさまざまな経験が、HIVに感染してしまった女性を救うことにつながるはずです。
ーファイナリストに選ばれて、どんなお気持ちですか?
とても嬉しかったです。日本のプレゼンテーション大会なので、日本語が話せない私がファイナリストになるとは思っていませんでした。応募する際にお世話になったのが、『あしなが育英会』のディレクターの沼志帆子(ぬま・しほこ)さんです。彼女が「出てみないと分からないんだから、出てみなよ」と後押ししてくれて、「通らなくたって世界が終わるわけじゃないから」という思いでエントリーしたのですが、自分がファイナリストに選ばれて嬉しかったです。
ーあなたの志について教えてください。
私の志は、「HIVに感染し、その影響を受けている女性に必要なサポートを提供し再び立ち上がれるようにするためのシェルターをつくる」というものです。
(原文:I want to build a shelter where women who are infected and affected by HIV will be provided with the necessary support and in turn be empowered)
ー本番で注目してほしいポイントは何ですか?
女性の視点からのプレゼンテーションに注目してほしいと思っています。私の故郷の南アフリカは世界で一番エイズ患者が多い国ですし、その他の国でも、HIVに感染しているエイズ患者は微量ながらも増えていっています。中でも私が注力しているのは女性のエイズ患者の問題で、彼女たちをどうサポートしていくかが活動の中心です。プレゼンテーションでは、エイズを罹ってしまった女性の話や、その他の犯罪に巻き込まれてしまった女性の話を、私の母のストーリーに基づいて説明するつもりです。私のプレゼンテーションが社会に良い影響を与えていくことを期待しています。