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第4回世界青少年「志」プレゼンテーション大会

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第4回世界青少年「志」プレゼンテーション大会 優秀賞 石飛 樹(いしとび たつき)さん 群馬県 高校1年生|志:「赤谷の森の動植物を守るため、豊かな森創りをして自然との共生を実現させるという、人間が永遠に生きてゆける唯一の道を切り拓く」

ステークホルダーVOICE 未来世代
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石飛樹さん写真
画像提供:石飛樹さん

―優秀賞の受賞おめでとうございます。現在の率直な感想をお聞かせください。

ファイナリストに選んでいただけたこと自体がすごく嬉しくて、緊張や不安もありましたが、ここまできたからには自分の想いや志を、みなさんにしっかり受け取ってもらいたいという想いも抱いて大会に臨みました。その中で優秀賞という素晴らしい賞をいただけたことは、本当に光栄なことで、認めてもらえたということも嬉しかったです。

―森を舞台にパネルなども活用した、インパクトのあるユニークなプレゼンテーションでしたが、このアイデアを思いついたきっかけとは?

自然について発表するので、普通の部屋ではなく、ちょっとインパクトを与えたいとは考えていました。ちょうど家の前が森なので、そこならセッティングも簡単にできるのではと考え、森の中で行うことにしました。雄大な自然があることを背景で示すことが、自分の志を伝えやすいかと思ったんです。

石飛さん大会中の写真
画像提供:世界青少年「志」プレゼンテーション大会実行委員会

―大会を通じて成長できたことや自分の中での気づきなどはありますか?

人前でプレゼンテーションすることが、もともと苦手でシャイになりがちでしたが、簡単にわかりやすく伝えられる方法を考えたり、緊張せずに発表するにはどうするかなども含めて、プレゼンテーションに対する技術を向上できたのではと思っています。

また、今回、豊かな森を創る大きな一歩として、どんぐりの種子から育てた苗を赤谷の森の試験地に植えに行ったことで、自然環境を守る活動に対してのモチベーションをあげるきっかけになったとも感じています。

―ここまでの道のりで多くのサポートがあったと思いますが、感謝を伝えたい人は? 

私が小学校3年生から6年生まで担当してくださった理科の先生・石坂先生です。石坂先生が自然環境を守る活動に熱心で、そこに私も魅了され自然に対する「守りたい」という気持ちがどんどん大きくなっていきました。先生の指導のもと、知識を深めたり研究へのアドバイスもいただきました。もっともお世話になった先生ですね。志の原点となった方でもあります。また、志プレゼンテーション大会の実行委員の方にもお世話になりました。実行委員とファイナリストが話し合ってつくりあげていくというところが、面白いですし、そういう関係性もいいなとも感じました。本番の時にカメラの調整や立ち位置の角度などをレクチャーしてくれたのが印象に残っています。

―今回、石飛さん以外にも数名、「赤谷の森」をテーマとした応募がありましたが、同じ志をもって一緒に活動している仲間ですよね?

そうなんです。みんな同じ小学校で石坂先生から教えてもらっていました。中学校も高校も同じで、ひとりは1つ先輩ですがほかふたりは同級生で、同じ志をもった仲間です。私が試験地に苗を植えに行った時も、一緒に活動している3人と石坂先生、あと、日本自然保護協会の出島さんの5人で行きました。

―石飛さんの行動力の原点とは何ですか?

もともと千葉に住んでいたのですが、群馬に引っ越してきた時に自然がいっぱいで、本能的に感動したんです。感動とともに、この自然は守っていかなければいけないとも思ったのが始まりで、活動していくにつれて自然のことがどんどん好きになっていきました。その好きという気持ちが原動力というか、活動を続けるための力になっています。

―日本の自然環境への問題意識などはどういったところにあると思いますか?

まず絶滅危惧種をなるべく残したいので、生物の多様性ある日本のままであってほしいということですね。私は森・陸の動物・生物をメインに研究していますが、海の動物・生物も守らなければいけない。環境破壊の原因にもなっているプラスチックゴミなどの問題も解決して、人類と自然との共生を目指していくということを、まず日本から少しずつ始めていきたいです。

―今後成長していく中で、社会へどんな影響を与えていきたいですか?

自然に対する意識を変えていきたいですね。自然を守らなければいけないということをわかっていても、何からすればいいのか行動の仕方がわからない人が多いと思うんです。身近なことから変えられること、自然を守れることはたくさんあるので、それをほんのちょっとのことでも意識できる人を増やしたいと思っています。たとえばエネルギー問題だとしたら節電するなど、ほんとにそんな小さなことでも意識するきっかけになったらいいですね。

―将来の夢、今後の抱負について教えてください。

高校でゼミがあり、自分の研究テーマをまとめて発表する機会もあるんですけれど、そこでまず高校生にこういう素晴らしい自然があるということを伝えたいですね。今回の志プレゼンテーション大会で得た発信する力と、ゼミで高校生への意識を変えるという経験をもとに、日本中の人々の意識を変えることができればと考えています。将来ですが、今憧れている職業は自然散策のガイド。ガイドをすることで、自分の知識を後世に伝えたいです。未来を担う子供たちに知識を伝えて興味をもってもらうことが一番だと思うのです。その子供たちが将来、私たちの志を引き継いでくれる、そうなってくれると嬉しいですね。

石飛さん大会中の写真2
画像提供:世界青少年「志」プレゼンテーション大会実行委員会

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