――田上社長の坂田さんへの信頼感、高い評価が伝わってくるメッセージです。まずは、坂田さんがどのような経緯でオフィスエムさんのお仕事をするようになったかを伺わせてください。
銀行を定年退職してから自宅近くの会社で事務の仕事などをしていましたが、父が急に手術することになったり、母が体調を崩したり、遠方の実家に帰ることが多くなって辞めざるを得ないことを2、3回繰り返していました。「もう仕事はできないのかも」と思っていた2年前、友人の紹介で田上社長とつながることができ、「両親の介護で帰省することがあり、なかなか仕事ができなくて」と話すと、「坂田さんのような人がまさしくオフィスエムにピッタリの人材なんです」と言っていただきました。「介護をしながらも在宅で仕事ができるんだ!」と光が差した瞬間でした。
――お仕事は、当初からライター職を希望していたのでしょうか。
前職は銀行のローン事務で、ライターの経験はありませんでした。もともと文章を書くのは好きで以前からライターの仕事をしたいと思っていて、友人たちにもフェイスブックの文章が面白いからそういう仕事をしてみては、と言われていました。
当初オフィスエムさんからは単発で事務の仕事をいただいていましたが、田上さんと何度かお会いするうちに、本当はライターの仕事をしてみたいこと、大学卒業後に入社した電機メーカーで社内報を書く仕事をしていたことなどを話すと「何か書いたものはありますか」と聞かれました。フェイスブックやほかのSNSなどに書いた文を読んでいただくと「うちの会社のフェイスブックやメールマガジンを書いてみる?」と言ってくださったんです。
何の経験もない私に重要な会社のメルマガを? と驚きましたが、まずフェイスブックから始め、2・3カ月後にメルマガも手がけることになりました。何もわからないところから始めたので、いただいたテーマに沿って文章を書き、「ここを直してください」とやりとりしながら学びました。1年くらい前から定期的にリモートスタッフ向けと顧客向けのメルマガを書かせていただいています。
未経験からライターに。的確な指導と日々の勉強で顧客向けのメルマガを執筆
――オフィスエムさんでのライターの仕事について具体的に教えてください。
週2回のフェイスブックの記事、月1回のメルマガ2本、合間にツイッターの投稿も行い、今現在オフィスエムさんの文章での発信を担当させていただいています。
リモートスタッフが対象のメルマガは、フリーランスの立場で働く人の参考になる情報や興味をもっていただけそうなことを、自分でテーマ出しをして書いています。顧客向けのメルマガは、中小企業の経営者の方が読者の大半なので、ビジネスに関するテーマでオフィスエムさんの事業のことや仕事上で知っておいた方がいいことなどで、こちらは田上さんからテーマをいただいて書くことが多いですね。
銀行を退職して以降、最新のビジネス事情に詳しくなかったので、最初は書くのがこわかったですね。パソコンもそれほど詳しくなくないので、デジタルやウェブ関連のアウトソーシングビジネスが多いオフィスエムさんの事業を紹介する文章を書くのは難しく感じることも多く、今も調べながら、確認させていただきながら書いています。
――田上さんのメッセージでは、坂田さんの入念な下調べを称賛されていました。それまでのキャリアで培われたものなのでしょうか。
前職の仕事内容というよりは、田上さんの方からの「ここを深掘りしてください」という課題に対して、その期待に応えなければ、という思いが大きいですね。田上さんのレクチャーは的確でいつも親身に対応してくださいますが、直接おほめいただく機会がこれまでありませんでしたので、今回いただいたメッセージを聞いて「そんな風に思ってくださっていたんだ!」と、驚くとともにとてもうれしく、ますます張り合いが出てきました。
――メルマガを書く際に気を付けていることや、苦労していることはありますか。
最初はなかなかうまく書けなかったことがありました。あるテーマについて書き始めて途中でわからないことが出てきたら調べながら書くのですが、そもそもウェブの知識があまりなかったので、いくら調べてもわからず、どうすればいいのか途方に暮れてしまうこともありました。
そんなとき、田上さんは「わからないではなくて、調べてください」と厳しく指導してくださり、大変ありがたかったです。今でも本当の意味で深い知識までは到達できていないのではないかと思うジレンマもありますが、新しいテーマなどは的外れなことを書かないように気を付けて調べながら書いています。日々勉強、勉強ですね。
――オフィスエムさんでの働く環境についてはどう感じていらっしゃいますか。
両親の介護などがあり、都心に働きに行くのが難しい状況ですので、リモートスタッフという形で働かせていただくのはとてもありがたいです。本来、人とお話しすることや接客が好きだったので、外での仕事も好きなのですが、今の状況ではこれ以上ない働き方だと思っています。コロナ禍でもお仕事ができるのもとてもありがたいです。
田上社長に背中を押され、日々勉強。「オフィスエムがあったから、社会やビジネスとつながれる」
――お話を伺っていて、田上社長とスタッフとの関係のつくり方、そしてお人柄もオフィスエムさんの仕事の満足度につながっていると感じました。
友人に「とてもいい社長で、人柄もすばらしい方なのよ」と紹介してもらったのですが、本当にその言葉どおりの方です。田上さんはすごくお忙しい方なのに個人的にアドバイスしてくださり、ひとつずつていねいに目を通してくれます。人を育ててくださる方です。私が社会とビジネスとつながっているのは田上さん、オフィスエムさんのおかげです。
――田上さんからの言葉で心に残っていることはありますか。
「『わからない』であきらめず、自分で調べなさい」ということです。今まではSNSなどで自分が書きたいことを中心に書いていましたが、初めてメルマガの仕事を任せていただいたとき、「ライターは自分が書きたいことを書くのではなく、お客様が書いてほしいことを書くのが仕事」とおっしゃったことがとても印象に残っています。
仕事ではテーマによって今の自分の知識と経験だけでは書けないことがあります。お客様の要望にお応えするにはしっかりと調べて、理解して、自分なりに咀嚼して書く必要があり、仕事の姿勢として「自分は向いていない、わからないでは済まされない」のだと理解しました。
――田上さん以外のオフィスエムさんの社員さんとは、どのように連携しているのでしょうか。
社員の校正される方、配信される方とチームで仕事しています。wordで書き上げた原稿を推敲してからクラウドにアップし、みなさんに読んでいただきます。アップがうまくいかなかったり、文章で抜けがあったりした時に直してくれるので安心できますね。
――今の仕事や働き方にプラスして、どのような工夫をすればもっと働きやすくなると思いますか。
現状、私は仕事を通じて日々勉強あるのみだと思っているのですが、強いて言えば、私が何かチームにご迷惑をかけたときに「すみません」と顔を合わせて言えないもどかしさがあります。会社のように面と向かってでなくても、まずはZoom等で全員で話ができるような機会をつくればよいのかもしれませんね。
今後は、メルマガ読者の感想や意見、あるいは苦情でもよいので、そういったフィードバックをもとにメルマガをさらに良い内容にしていければと思っています。それがやりがいにもつながりますので。
リモートスタッフに専念する、独立のためのノウハウを身に付ける。さまざまな働き方ができるのがメリット
――現在のお仕事でやりがいや誇りに思っていることを教えてください。
自分が好きでやりたい仕事ができているのが喜びですし、やりがいです。とりわけ難しいテーマにあたり、時間をかけて仕上げた時は「できた!」と達成感があります。まだそれほどバリバリ仕事をしているわけではないのですが、この歳になっても勉強させていただけるのはありがたいことです。
働き方への満足はとても大きいですね。働き方を自分の実情に合わせて変え、在宅でもちゃんと仕事ができる、自己実現できる場を与えていただいています。今は働き方改革やテレワークの時代などと言われていますが、現実にリモートだけでもやっていけることを実践している会社がオフィスエムさんです。これからの働き方、これからの時代に不可欠な部分を体現している会社ですね。
――具体的に「オフィスエムで働いて良かった」と感じる瞬間はどんな時ですか。
常に感じていることですが、在宅で仕事することのハードルを下げていただいたことです。気負わずにでき、これまでの仕事人生で培ったことや働く意欲を埋もれさせないですむ。そういうところへ導いてくれる会社だなと感じています。そして、今日、田上さんからメッセージをいただいたことは、これまででいちばんうれしかったことです。
――オフィスエムさんを人に薦めるとしたら、どのように説明しますか?
私はライターですので全般的な仕事を紹介したわけではないのですが、友人や知人には「自分がやりたいことを相談し、条件が合えば実現させてくれる会社ですよ」と話しています。私の友人たちはシニア世代に入り、介護など家庭の事情などで在宅でしか働けない人も多いですから、リモートスタッフという働き方は本当に魅力です。また、ゆくゆくは個人での開業を考えている人にも、第一歩としてここから仕事を始める、ノウハウを身に付けていくことができるという点でお薦めできる会社です。
――最後にオフィスエムさん、田上社長へのメッセージをお願いします。
オフィスエムさんは、創業者で社長である田上さんのお人柄が発展の礎になっていると思います。昨年リモートワーカーのためのシェアハウスを開設されたように、田上さんは常に次のことを考えていらして、現在のオンラインのお仕事だけではなくもっと進んだことを目指していらっしゃると感じています。同じ働く女性の仲間としても希望の星ですから、これからのご活躍とご発展にますます期待しています。