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人間力を鍛え世界で活躍できる起業家や政治家を輩出-澤田経営道場SAWADA FOUNDATIONが考えるステークホルダーとは?

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澤田経営道場
澤田経営道場は、世界で活躍できる起業家や政治家など、次世代のリーダーを育成するために開講されました。運営母体は公益財団法人SAWADA FOUNDATIONです。この財団は、株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)の創業者 澤田秀雄さんが2013年6月に設立したものです。

2015年4月に開講した澤田経営道場は、「志高く、夢大きく、判断力と人間力を養い、経営者としての実務的な知識と見識を習得し、世界で活躍できる人材を目指す」という道場訓を掲げ、2年間のカリキュラムでリーダーに必要な知識や素養を教育していきます。2021年1月現在、卒業生は35名(4期まで)。2021年4月から第7期が開講します。

道場の事務局長を務める渡邉拓斗さんは、HIS入社12年目で社内公募に応募して採用され、2020年9月から当財団に出向されています。今回は澤田経営道場の事業内容やステークホルダーとの向き合い方について、事務局長の渡邉さんにお話を伺いました。

志を持つ人材を集め、投資し、世界で活躍する人材を輩出したい

澤田経営道場 事務局長 渡邉拓斗さん
──澤田秀雄さんは日本を代表するベンチャー経営者ですが、以前から後進の育成が使命だと考えていたのでしょうか?

そのように考えていたと思います。澤田自身はHISをいったん辞めて、2010年にハウステンボス株式会社の社長に就任し、同社の再建に粉骨砕身しました。自らがそうであったように志を持って社会の難題の解決に挑戦する人材の育成が必要だと考えたのでしょう。その後、2015年に澤田経営道場が創設され、当初はHISの社員の中から起業家を育てようということで始まっています。

──外部に門戸を広げ、経営者のみならず政治家の育成までに至った経緯をお聞かせください

社会全体のことを考え、HISという一企業にとらわれることなく、志を持っている人材を広く集めて、その人材に投資をする。その結果、世界で活躍をしていただき、さらにその人材が創出した価値がこの道場に還元される。このような仕組みを、澤田自身はつくろうとしたのです。そのため、2017年4月の第3期生から外部の一般の方からも受講生を募集することになりました。

当初は、政治にまでは重きを置いていませんでしたが、第3期のHISの受講生で政治家志望の方がいて、卒業後に市議会議員に当選しました。そこから経営者のみならず政治家の育成にも取り組むことになりました。

2年間のカリキュラムで、座学研修、実地研修、自主研究を行う。

道場訓
──道場生に提供しているプログラムは、どういったものでしょうか?

2年間のカリキュラムです。最初の半年間は座学研修で、講師を招き、起業、経営、政治などに必要な素養を身に付ける期間になっています。その後の1年間が実地研修です。提携企業に出向き、経営者目線で現場経験を積む研修期間を設けています。最後の6カ月間が自主研究ということで、法人化や事業計画の策定など、起業の準備を行います。卒業後、すぐに自立走行できるように体制づくりを進めます。現役の政治家は、現在1名です。選挙がなければ政治家になれないため、現在、2人が準備中です。

──道場生は、どの段階で事業設計を描いているのですか。最初からやりたいことがあるのか、道場の中で見つけた社会課題を解決するために事業を構想するのでしょうか?

卒業生や在校生に話を聞くと、何となく「こんなことをやりたい」という程度のイメージは持っていて、実際に入ってから自分がやりたいことがより鮮明になってきた、という方が多いですね。座学での講義や、研修先でさまざまな体験をしていく中で、少しずつ構想が具体化していくようです。

実地研修では、経営者目線で課題を発見し、解決のアクションを起こす。


──実地研修が大きな特徴だと思いますが、経営者としてどういった経験を積ませるためにどのようなトレーニングをするのですか?

澤田経営道場に協力していただける企業でそれぞれ異なるテーマで実地研修をしています。基本的には、社員向けの研修ではなく、経営を学ぶことに重きを置いた研修です。人材のマネジメント、マーケティング、売り上げをどうやって伸ばすかなど、多岐にわたって研修しています。

具体的な例でいうと、ハウステンボス内の飲食店・土産物店・美術館などで実地研修をするケースもあります。飲食店での4カ月間の研修では、副店長のポジションに就きます。その期間の経営数字も全て共有いただき、もし前年割れの場合は、人員を投入して売り上げを上げるのか、あるいはコストカットをするのかといったことを考えて、実際に取り組み、最終的に結果までしっかりと追うことをミッションとしています。

つまり、自分が経営者となったときにそのまま経験を生かせるような実践的な研修です。実践的といっても利益率を高める手法の習得が主眼ではなく、経営者として全体をしっかり見ることができる力を身に付けることに注力しています。

──経営者の視点が身に付く実践的な研修を受けた道場生の様子はどうでしょうか?

現状を把握して、課題を発見し、それに対して解決策を考えて、実際にアクションをして、駄目だったらもう一回やり直す。このようなPDCAサイクルをしっかり回している道場生は、座学中に学んだマーケティングの手法を生かし、実地研修では前年比1.5倍、2倍の実績を出す受講生もいます。

商品企画部門などで研修を受ける道場生もいます。販売部門と比較すると成果は見えづらいのですが、限られた期間の中でも自ら課題を発見し、解決に向けてしっかりとした成果を残すことを、この実地研修の目的の一つにしています。

──政治家志望の道場生も実地研修に参加するのですか?

政治家志望の道場生は、議員事務所にお世話になります。議員や秘書の方に同行して支持者回りをしたり、ポスター貼りなどもお手伝いしながら、日頃、政治家や秘書が実際に何をやっているのか、どういうことをやらなければいけないのかを実地で学びます。

厳しい状況でも、前を向いてチャレンジできる人間力を鍛える。


──2020年のコロナ禍では、道場の運営に影響は出ましたか?

そうですね。特に4月は社会全体の情勢が不透明な中でしたので対応が難しかったですね。当初は講師もオンライン授業に不慣れでしたが、対面とオンラインを使い分けることにして徐々に軌道にのりはじめました。実地研修中では、飲食店などのように影響を受けた業種もありますが、1日8時間、週5回の活動を実施してきました。

──澤田さんは道場生に対してどのような関り方をされているのですか?また、今回のコロナ禍でどういったメッセージを伝えてこられたのですか?

実地研修中には、定期的に澤田への報告会を行います。それぞれの研修生が、現状の課題や解決策などを2カ月に1回のペースで報告します。その報告に対して、澤田が個別にフィードバックを行います。

その際、コロナ禍において、「つらい状況だとは思うが、しっかり前を向いていきなさい」ということは、よくお伝えしています。澤田自身も、今、HISが大変厳しい状況ではあるのですが、さまざまな新規事業に積極的に取り組んでいます。オンラインツアーからそば屋まで、今まで手掛けてこなかった未知の領域です。いかなる困難な状況であっても前を向いてチャレンジしている姿を見せたいという思いも込められているのではないかと思います。

──なぜ2年間の教育が必要なのですか?

澤田が「現場を知る」ということを非常に大事にしているためです。座学で必要な教養をしっかりと身に付けた後、それを生かすために1年間のうち4カ月間の研修を3社で行い、異なる分野での実地経験を積んでいきます。

また、どのような世の中をつくりたいとか、どのように社会に貢献したいのか、といった思いを、しっかりと形にするためにも2年という研修期間があります。われわれも、しっかりと2年後に道場生に起業させる、もしくは政治家にするということを目的として運営しています。

澤田経営道場のステークホルダーへの思い

卒業後も道場生をフォローしてくれる講師陣

──澤田経営道場さんのステークホルダーについて伺います。道場にとって企業のサプライヤーに当たる存在として講師の方がおられると思います。どういった講師陣がいらっしゃるのでしょうか?

当道場には充実した講師陣が揃っていますので詳しくは道場のパンフレットやウェブサイトをご覧いただければと思いますが、主な講師は下記のとおりです。

野田一夫さん
経営一般講話を担当しているのは、野田一夫さんです。数多くの大学や研究機関の設立に関わり、多摩大学・宮城大学・事業構想大学院大学では、初代学長を務めておられます。企業経営ならびに大学に関する著・訳書が多数あり、ピーター・ドラッカーの日本への紹介者としても知られています。

守屋実さん
経営シミュレーションや、実務一般講座を担当しているのは、新規事業創出の専門家として活動している守屋実さんです。現在、ラスクル株式会社、ケアプロ株式会社、メディバンクス株式会社、株式会社ジーンクエスト、株式会社サウンドファン、ブティックス株式会社、株式会社SEEDATAの取締役などを兼任しています。

守屋淳さん
経営集中講話「孫子の兵法」を担当しているのは、大手書店勤務を経て作家として活躍している守屋淳さんです。専門領域は、『孫子』、『論語』、『韓非子』、『老子』、『荘子』です。中国の古典に現れる知恵を現代に生かすことをテーマとして、執筆や企業での研修・講演を行っています。

──講師陣は道場生とどのような関係にあるのでしょうか?

道場生は講師陣と、期間中はもちろん、座学修了後も、個人的にコンタクトを取って、自分の事業アイデアやプランを見てもらい、フィードバックしていただくこともあるそうです。講師陣には、座学の半年間だけではなくて、その後もご協力いただいていますので、道場生にとっては非常に価値がある人脈形成ができていると思います。澤田経営道場にとっても大変ありがたい存在です。

 

卒業生たちと道場との互恵的な関係を築いていきたい。

──卒業生にはどのような方がいらっしゃるのでしょうか?

活躍している主な卒業生は下記のとおりです。

変な商社株式会社
1期生のホ・ヨンジュ社長が立ち上げた「変な商社株式会社」は、今年で4期目です。ツーリズム領域における商事事業をメインとしており、テクノロジーの活用や新しいビジネスモデルに挑戦しています。売り上げも順調に伸ばしており、従業員数は17名(2020年10月現在)となっています。
変な商社株式会社

H.I.F.株式会社
2期生の東小薗光輝社長が立ち上げた「H.I.F.株式会社」は、金融分野で決済代行サービスなどを行っており、今注目されているベンチャー企業の一つです。金融機関からの評価も高く、資金調達も実現していますので、これからますます発展が期待されます。
H.I.F.株式会社

株式会社アグリツリー
3期生の西光司社長が立ち上げた「株式会社アグリツリー」は、農地でのソーラーシェアリングを行っています。ソーラーシェアリングとは、農地にソーラーパネルを設置して、農業はそのまま行っていただきながら、売電するという形です。持続可能なエネルギーを生み出すと同時に、農家の経営にも貢献しています。
株式会社アグリツリー

浅野千紘さん(新潟県見附市市議会議員)
政治家としては、3期生の浅野千紘さんが、新潟県見附市市議会議員となっています。彼女は元HIS社員です。
浅野千紘さん(新潟県見附市市議会議員)

──卒業生と澤田経営道場とはどのような関係なのでしょうか?

変な商社株式会社、H.I.F.株式会社、株式会社アグリツリーなど、卒業生が起業した会社からの寄付金が財団の運営資金になります。営業利益の3%を目安に寄付をいただいています。澤田自身からの寄付ももちろんあるのですけれども、ゆくゆくは卒業生からの寄付金で運営が回っていく組織を目指しています。

──卒業生の会社にメッセージをお願いします。

現在、2021年3月に5期生が卒業します。コロナ後の社会も見据えると、現在の道場生も含めて、今後の5年間の活動展開がポイントになります。卒業生の会社が増え、さらに多様な分野でそれぞれが活躍していただくことで、次の世代に引き継ぐことができます。寄付はあくまでも善意のものです。まずはご自身の会社をしっかりと永続的に経営していくことにフォーカスしていただきたいと思います。

それぞれの会社の社会的存在価値が向上することによって道場の価値も高まり、道場の価値が高まることによってそれぞれの会社の価値も高まる。澤田経営道場の卒業生であるということが一つのステータスになるように互恵的な関係を築いていきたいです。

たとえ失敗したとしても、もう一回やり直すことができる人間力を身に付ける。

──地域社会としては、どういったところが貢献先となりますか?

東京都内の企業が実地研修先になることもありますが、長崎県のハウステンボス株式会社や福井県庁など、他にも全国各地いろいろなところがあります。秋田県鹿角市の卒業生が研修の受け入れ先になり、道の駅を運営する研修も行っています。愛知県蒲郡市のラグーナテンボスでも実地研修をスタートします。このように、日本各所で研修しているので、地域と一緒に新しい商品やサービスをつくることで、地域社会に貢献していきます。
秋田県鹿角市の道の駅

──未来のステークホルダーへの責任をどう考えていますか?

道場訓の「志高く、夢大きく、判断力と人間力を養い、経営者としての実務的な知識と見識を習得し、世界で活躍できる人材を目指す」ということに尽きると思います。この道場訓に澤田の思いの全てが詰まっています。

社会に希望を持てない若者が増えている中で、後世に道筋を示すためにこの道場が創設されました。経験がなくても、志を持っている人のためにこの道場があります。ここでしっかりと学び、最終的に世界で活躍できるような人材になってほしい。ビジネススクールとも捉えられると思うのですけれども、澤田は「人材育成の組織」として運営しています。

──未来世代を担う人たちにメッセージをお願いします。

他の起業塾やビジネススクールとの大きな違いは、澤田経営道場では「人間力」を学ぶことができるという点です。2年間という長い期間で総合的に力を付けていきます。たとえ起業してうまくいかなかったとしても、もう一回やり直すことができる、そんな人間力を身に付けるということが、この道場の最大の特徴だと思います。志を実現したいという方は、ぜひ応募してください


澤田経営道場

運営母体:公益財団法人SAWADA FOUNDATION

https://sawadadojo.com/

所在地:〒163-6034 東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー34階

設立:2013年6月17日

道場開講:2015年4月1日

理事長(代表理事):澤田秀雄

 

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WRITER
サイエンスジャーナリスト
小林 浩
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1964年生まれ、群馬県出身。国立群馬高専卒。専攻は水理学と水文学。卒業後、日刊紙『東京タイムズ』をはじめ、各種新聞・雑誌の記者・編集者を務める。その後、映像クリエーターを経て、マルチメディア・コンテンツ制作会社の社長を6年務める。現在は独立し、執筆と映像制作に専念している。執筆は理系の読み物が多い。 研究論文に『景観設計の解析手法』、『遊水モデルによる流出解析手法』、著書に科学哲学啓蒙書『科学盲信警報発令中!』(日本橋出版)、SFコメディー法廷小説『科学の黒幕』(新風舎文庫、筆名・大森浩太郎)などがある。

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