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大塚実業株式会社

地域社会・地球環境

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公益資本主義を体現、地球益に貢献する大塚実業|PICC大久保会長から見た大塚実業

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大塚実業株式会社は、1973年創業の栃木県足利市にあるろ過フィルターのメーカーです。

代表取締役社長の大塚雅之さんは、一般社団法人公益資本主義推進協議会(PICC)の東京支部長として、PICCの理念であるステークホルダー全体への貢献(公益)を重視した企業の在り方を実践し、組織風土改革、財務体質の改善を推し進めてきました。

今回はPICCの会長(代表理事)、株式会社フォーバル代表取締役会長、公益財団法人CIESF理事長、東京商工会議所副会頭など、多くの役職を務める大久保秀夫さんに、PICCの会員企業である大塚実業株式会社と、代表取締役社長の大塚雅之さんをどのように見ているか、お話を伺いました。

大塚実業からPICCへの感謝のメッセージ

──はじめに、大塚実業株式会社 代表取締役社長 大塚雅之さんからPICCさんへのメッセージをお伝えします。

一般社団法人公益資本主義推進協議会大久保秀夫会長へ(PICC)

「6年前にPICCの大久保秀夫会長に出会えなかったら、弊社は今、倒産の危機にあったかもしれません。経営理念の浸透のさせ方、中期経営計画の立て方、海外を視野に入れた事業展開の在り方、世の中の動向をどう読み、どう考えるのかというモノの見方まで、本当にあらゆることを教えていただき、鍛えていただきました。

 

微力ながら、現在は私もPICCの東京支部長を務めさせていただいていますが、公益資本主義の理念を広めていくことを通して、恩返しをしたいと考えています。

 

PICCに入って暫く経った頃、私なりに咀嚼して社内の改革にあたったのですが、ちょっとしたコンフリクトが起きたことがありました。そのときも、会長室の須田さんに「そういった事象が起きるのは改善されつつある証拠だ。あなた自身が変わってきているので自信を持ったほうがいい」と励ましていただきました。

 

あの言葉があったからこそ、途中で挫折することなく改革を進めることができたのだと思います。気づけば、会社も自信を持っていい会社だと言える内容に変わってきました。

 

PICCの成果を感じたエピソードがあります。5年前に初めて中期経営計画を策定したのですが、当初の計画では、工場の建設予定は2022~2023年としていたのです。ところが、理念が社内にきちんと浸透していたからでしょう、組織が一丸となって同じ方向を向けたことで、改革のスピードが劇的に加速して2020年11月に前倒しして完成にこぎつけることができました。

 

これは偏にPICCのおかげです。PICC事務局本部の方々に感謝します。会長をはじめ、寺田さん、須田さん、田村さん、當間さんの5人に多くのサポートをしていただきました。会長や事務局の皆さんには、私が会長の教えのとおりきちんとやれているか、何が足りないか、聞いてみたいです。東京支部に対しても意見を伺いたいです。」(大塚実業株式会社 代表取締役社長 大塚雅之)

大塚実業株式会社の記事はこちらからも読むことができます!

 

国益を越えた「地球益」のために自ら範を示す

──PICCと大塚実業さんのつながりの経緯を教えてください。

大塚さんは私が主催する経営塾の受講生でした。この塾は、東京、名古屋、大阪、福岡などの都市で開催するのですが、彼は毎回参加していたのです。こちらが「どうしたのだろう」と思うほど、私を追い掛けるようにして必死に学ぼうとしていたのです。それぐらい熱心でした。

人間はどんなことでも1回聞いたくらいでは忘れてしまいます。彼は、完全に自分が納得し、体に入るまで何度も聞こうとしていたのです。そのとき私には、ものすごい執念・熱意だという印象が残りました。それがきっかけとなって今でも付き合っているのです。

──大塚さんはPICCの東京支部長を務めていますが、どういった理由で責任ある立場を任せようと思ったのでしょうか。

PICCにはたくさん優秀な経営者が属していますけれども、その中でも彼はPICCの理念が意味するものをしっかりと理解しているということと、その理念を社員に対しても一生懸命説明して、実践をしてきたということが大きな理由です。

最初は彼の会社の社員にはPICCの理念はなかなか理解されませんでした。彼は社員から抗議を受けながらも、誤解を受けても良いからと腹を決め、諦めずにPICCの理念を徹底的に教えていきました。まず彼自身が劇的に変わり、その結果、最終的には社員も変わり、会社の社風も業績も良くなったのです。

そのような彼の言動を見て、本当にこの人間は公益資本主義を理解できていると確認できたのです。これが彼を東京支部長に就くようにお願いした理由です。

一般社団法人公益資本主義推進協議会大久保秀夫会長

──PICCにとって大塚実業さんはどういった存在ですか。

大塚さんは、2021年3月18日に行われた第5回PICC優秀事例発表会で「2020 PICC MVP賞」を受賞しましたし、東京支部にも「2020年度 最優秀支部賞」が贈られています。PICCの日本全国の会員の中で最も優秀な存在です。

彼は、水と固体を分離する研究に取り組んでいます。今は東南アジアの一部の地域でその技術が生かされてきているのですけれども、これからはそういった水に関する技術を使って世界中の問題点を解決するような会社であってほしいと思います。

地球上では50億人近くが発展途上国で暮らしていて、きれいな水を飲むことができない人がたくさんいます。大塚さんが考えているソリューションは、これからマジョリティーになっていく可能性があります。50億人という大きな市場に彼のビジネスが展開できれば、ものすごく喜んでもらえると思います。

国益を越えた「地球益」という考え方の下で、50億人を対象として展開していってもらえば、大塚実業さんはすごい会社になっていくと思います。彼の若さや熱意があれば、それができると思います。

現実にカンボジアで私は学校をつくっているのですけれども、現地には水道がなく水は買わざるを得なかったのです。そこで大塚さんは井戸をつくって水を供給しようと提案してくれました。井戸水に適した水質の場所を探すために掘削に何百万円も掛かるので、私がそれを出そうとすると、彼は「結構です」と言って、自腹で井戸を掘り、学校に水を供給してくれたのです。その姿を見て、学校関係者をはじめ、生徒・ご家族も全員が大喜びして、感激していました。

そのように、水がないという問題を解決するために、彼は身銭を切ってでも範を示してくれたのです。その熱意があれば、カンボジアのみならず、ミャンマー、ラオス、バングラデシュなど、もっと広く貢献できると思います。そういった地域には、まだたくさんの問題がありますから、そういうところに彼の活動をどんどん展開できれば、大塚実業さんは社会性のある本当に素晴らしい会社になると思いますし、彼はそれが十分にできる人だと思っています。

 

同じ志、同じ計画、同じ魂を持った人材を育てる

──大塚実業さんにより良くなってほしい点があるとすれば、それはどのようなことでしょうか。

今でも十分素晴らしいと思いますが、これからは人材育成がとても大切になると思います。大塚さんがナンバー2、ナンバー3を育てることです。まだ大塚さんは若いからいいのですが、万が一のことがあった場合は、今までの素晴らしい活動が途切れてしまいます。そういったときに、大塚さんの代わりを担えるようなナンバー2、ナンバー3となる存在を社内にたくさんつくってほしいですね。

今後、大塚実業さんが世界に対して事業を展開していくためには、そういった努力が重要になってくると思います。それが一番大きな課題でしょう。もちろん大塚さんの熱意があれば世界への事業展開はできるのですけれども、やはり1人では限界が訪れます。大塚さんと同じ志を持った、同じ計画を持った、同じ魂を持った、そういう人を何人育てるかによって、今後の展開が大きく変わると思います。期待しています。

大久保秀夫 一般社団法人公益資本主義推進協議会(PICC)会長(代表理事)

〈プロフィール〉

大久保秀夫(おおくぼ・ひでお)

一般社団法人公益資本主義推進協議会(PICC)会長(代表理事)。1954年、東京都生まれ。國學院大學法学部卒業。アパレル関係企業、外資系英会話教材販売会社に勤務した後、1980年、25歳で新日本工販株式会社(現在の株式会社フォーバル 東京証券取引所市場第一部)を設立、代表取締役に就任。1988年、創業後8年2カ月という日本最短記録で、史上最年少の若さで店頭登録銘柄(現JASDAQ)として株式を公開。2010年、社長職を退き、代表取締役会長に就任。現在はPICC会長の他、公益財団法人CIESF理事長、東京商工会議所副会頭・中小企業委員会委員長なども務めている。

一般社団法人公益資本主義推進協議会(PICC)

https://picc.or.jp/

設立:平成26年01月27日
所在地:東京都渋谷区神宮前5丁目-52-2号
目的等:諸外国から真に尊敬される日本づくりの実現に向けての活動

公益資本主義推進協議会(PICC:Public Interest Capitalism Council)とは、公益資本主義を全国に広め、世の中を変えるためのきっかけをつくる活動を推進する協議会。

公益資本主義とは、米国型の株主資本主義でも中国型の国家資本主義でもない第3の道を指し、原丈人が著書『21世紀の国富論』や自身が設立したアライアンス・フォーラム財団にて提唱している概念。企業を社会的存在ととらえ、株主の利益のみを優先するのではなく、社員とその家族・顧客・取引先・地域社会などステークホルダー全体への貢献(公益)を重視する資本主義。

「三方良し」、「和を以て貴しとなす」、「我唯知足(われ、ただ足るを知る)」、という古くから日本に根付く3つの考え方を世界に発信するとともに、「地球益」に貢献する公益資本主義の実現に向けて活動している。

一般社団法人公益資本主義推進協議会大久保秀夫会長

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WRITER
サイエンスジャーナリスト
小林 浩
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1964年生まれ、群馬県出身。国立群馬高専卒。専攻は水理学と水文学。卒業後、日刊紙『東京タイムズ』をはじめ、各種新聞・雑誌の記者・編集者を務める。その後、映像クリエーターを経て、マルチメディア・コンテンツ制作会社の社長を6年務める。現在は独立し、執筆と映像制作に専念している。執筆は理系の読み物が多い。 研究論文に『景観設計の解析手法』、『遊水モデルによる流出解析手法』、著書に科学哲学啓蒙書『科学盲信警報発令中!』(日本橋出版)、SFコメディー法廷小説『科学の黒幕』(新風舎文庫、筆名・大森浩太郎)などがある。

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