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大阪のたこ焼き店「たこ焼たこば」、80円から90円への値上げで売上9割減 値上げ初日の来店数はたったの3名「変わらぬ味」に込めた信念とは?

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大阪のたこ焼き店「たこ焼たこば」、80円から90円への値上げで売上9割減少
DALL-Eで作成

大阪・東淀川の「たこ焼たこば」では、4月1日からたこ焼き1個の価格を80円から90円に引き上げた。だが、初日の売り上げは驚くほど減少し、たったの3人しか購入しなかった。そんな中でも店主は「変わらぬ味」を守り抜く信念を貫いている。その思いに込めた背景とは。

 

価格改定による影響―「たこ焼たこば」の売上が9割減少

大阪市東淀川区に店を構える「たこ焼たこば」は、2025年4月1日からたこ焼き1個80円を90円に値上げした。しかし、値上げ初日に迎えた結果は予想外だった。店主はX(旧Twitter)で「正直、初日は3人だけしか購入してくれませんでした。何割減かと言われれば、9割減です」と告白。その後も、「私たちが守り続けるのは『変わらぬ味』であり、安価さではない」と訴えた。

物価高騰の影響―原材料費と光熱費の上昇

背景には、日々高騰を続ける原材料費と光熱費がある。特に小麦粉は、輸入依存度が高く、過去数年間で急激に価格が上昇している。具体的には、2021年には1キロあたり約250円であった小麦粉が、2025年2月時点では343円にまで高騰しており、たこ焼き店にとってはその影響を避けることができない状況だ。これにより、たこ焼き1個の価格引き上げが必要となり、店は「変わらぬ味」を守るためにあえて価格改定を決断した。

競合店との比較―「たこ焼たこば」の差別化戦略

 

「たこ焼たこば」の周辺には、多くの人気たこ焼き店が存在しており、その競争は非常に激しい。例えば、近隣の競合店では、同様に新しいメニューや品質にこだわりながらも、安価で提供し続けている店も多い。また、SNSや口コミで評判を集める店舗も多いため、「たこ焼たこば」も厳しい競争環境に直面している。

競合に立ち向かうためには、「たこ焼たこば」は他店との差別化を図る必要がある。まず、品質に対する強いこだわりを前面に押し出すことが一つの戦略となるだろう。例えば、創作メニューや特別な食材を使用した限定メニューを提供することで、顧客に新たな価値を提供し、競争優位性を高めることができる。また、SNSや地域イベントを通じて、ファンとの絆を深めることも、今後の集客において大きな効果を期待できる。

価格改定に対するSNSの反応―賛否両論

SNSでは、店主の信念を支持する声が多く寄せられ、価格改定に対する理解を示す意見が目立つ。「味を守るためには仕方ない」といった共感のコメントが多数を占める一方、価格の上昇を惜しむ声も少なくない。しかし、過去にSNSで話題となった「岩下の新生姜たこ焼き」のような創作メニューや、店主のこだわりが広く認知される結果、店のフォロワー数は増加した。実際、フォロワー数は3万を超え、SNSでの支持が今後の販路開拓にもつながる可能性が高い。

今後の展望と戦略―「たこ焼たこば」の未来を考える

 

「たこ焼たこば」の今後の戦略として、ブランドの価値を高めるためには、品質維持と価格のバランスを取ることが重要だ。特に、大阪の「たこ焼き=安価」のイメージを払拭するためには、創作メニューや特別なサービスの提供、地域密着型のプロモーションが必要となるだろう。また、SNSを活用してファンとの絆を深めることで、集客力を維持し、さらなる支持を得ることができる。価格改定に対する反発を最小限に抑えるためのプロモーション戦略を今後の課題として取り組んでいくことが求められる。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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