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iPhone15値上げも離れぬユーザーとAppleの革新

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写真ACより

iPhone15の値上げの背景と、iPhoneを使い続ける理由について、サステナビリティの観点から考察する。

値上げが続くiPhone

2023年9月22日に最新機種である「iPhone15」が発売された。

iPhone15シリーズは、ポートのUSB-C化やアクションボタンの追加、チタン製のボディによる軽量化、スマートフォンとして世界で初めてカラーワークフローの世界標準であるACES(Academy Color Encoding System)の規格への対応など、これまでの製品からさらなる進化を遂げた。

一方でこのように性能が上がると同時に、販売価格も年々上がってきている。以前は10万円以下で最新機種を購入できていたのが、今や最低でも12万円台からしか購入できない。今回のiPhone15シリーズは最上位機種で約25万円と、1か月分の給料を超えるレベルの価格だ。

iPhone15シリーズ価格表
iPhone機種別価格表

価格が高騰している原因はさまざまあるものの、円安の影響は大きいだろう。2023年9月26日現在、1ドル148.91円だが、同じ日付で2022年は144.02円、2021年は110.41円、2020年は105.56円だった。

2021年から2022年の間で30円以上の大きな変化があり、それと同時にiPhoneの値段も2万円以上の値上げがされている。

iPhoneだけでなく食料品やモノ、電気代などの値上げも進み、基本的な生活に必要な費用が増しているが、そんな中でもiPhoneの新作となれば予約争奪戦となり、店頭では在庫切れ、数週間待ちという人気っぷりだ。

他にも安価で性能の良いスマートフォンが登場しているにもかかわらず、iPhoneユーザーはiPhoneを使うことをやめない。使い続ける動機はどこにあるのだろうか。

iPhoneを使い続けるワケ

他の国に比べて日本はiPhoneのシェア率が高い。2022年12月時点の日本におけるモバイル端末の主要OS割合の調査結果によれば、iOS(iPhone)は67.11%、Androidは32.76%だという。つまりiPhoneユーザーは7割近く、Androidユーザーの2倍以上にものぼるのだ。

一方で、調査対象となった世界40カ国全体の結果を見るとトップはAndroidで72.37%、iOSは26.98%と日本とは真逆だ。世界の中でも日本は特にiPhone人気の高い国なのである。

Appleはファンマーケティングに成功した代表的な企業であり、「Apple信者」などと称されるような根強いファンが多くいる。そうした人たちがiPhoneを使い続けるのはごく自然なことだが、「ファンとまではいかないけど使い続けている」というユーザーも多くいるだろう。そうしたユーザーも使い続ける理由は何が考えられるだろうか。

ただ単に「何世代も使っていて操作に慣れているから」「みんな使っていて安心だから」「Apple Watchなどの製品と併用していて乗り換えしづらいから」「iPhoneの方がかっこいいから」といった理由もあるだろう。しかしもっと根本的なところを見つめてみると、基本的な性能の高さや写真の綺麗さなどに対して、純粋に満足して気に入っている人が多いのではないだろうか。

そうであれば、数年に1度の買い替えならばと多少高額でも購入するというユーザーもいるであろうし、Androidに変える理由も不満もないだろう。

Appleのサステナビリティへの取り組み

Appleの強みはそういった製品の魅力だけではない。Appleはどこよりも率先してカーボンニュートラルといったイノベーションに挑戦している企業なのである。

2030年までに、すべてのApple製品をカーボンニュートラルにする。」という目標を掲げて計画を着々と進めており、既に40,000トンを超える電子廃棄物のリサイクルや、HomePod(第2世代)の輸送時の炭素排出量の80%削減等に成功している。

また、「100%のクリーンエネルギー。それ以外の未来はありません。」とし、Apple WatchとApple Watchバンドのカーボンニュートラルなモデルを作るために使われる電力は100%クリーンな電力から調達されており、2030年までにはすべてのApple製品が100%クリーンエネルギーで作られる見込みだ。もちろんiPhone15シリーズも地球のことを考えて設計されており、その情報も開示されている。

さらにこのイノベーションはAppleだけでなく、サプライヤーにも及んでいる。直接製造費支出先の90%以上に相当する300社以上のサプライヤーが、2030年までにAppleの全製品の製造に100%再生可能な電力を使うことを確約しているという。

そうして私たちのもとに届くApple製品は、それまでは”持っていること”に意味があったが、今となってはそうした取り組みを知ったうえで”選んで買うこと”にも意味があるものとなっているのかもしれない。

かく言う筆者は長らくAndroidユーザーだが、Appleの取り組みを見ているとiPhoneユーザーへの乗り換えも悪くないと思えて来る。

Appleは既に一つのブランドとして確立されているが、その取り組みへの共感や応援する気持ちを持って選び、使う人が増えることで、ブランドとしての価値がさらに磨かれていくことだろう。そうなれば、製品が値上げされたとしても、その製品や企業にそれだけの価値を見出せることで惜しむことなくお金を払うことができるのではないだろうか。

安くて良いものは非常に魅力的に見えるが、ただ価格だけを見ていては大切なことを見落としてしまいかねない。サステナビリティのための企業側の取り組みが求められるのと同時に、それを意識した消費行動(エシカル消費)も必要であることを忘れてはならない。

[参考]
iPhone 15 Proって何が変わった?iPhone 14 Proからの進化ポイントまとめ | ゴリミー
歴代「iPhone」シリーズ比較一覧表、発売日・価格からスペック(画面サイズ・カメラ・バッテリー)まで【iPhone 15対応】 | アプリオ
米ドル対円相場(仲値)一覧表 (2021年) | 七十七銀行
米ドル対円相場(仲値)一覧表 (2022年) | 七十七銀行
米ドル対円相場(仲値)一覧表 (2020年) | 七十七銀行
モバイル端末シェア/日本ではApple、世界ではSamsungがトップ【アウンコンサルティング調査】:MarkeZine(マーケジン)
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ライター:

学生時代より執筆活動を続け、取材記事、ルポルタージュ、web記事、書籍等の執筆経験がある。主著は「就職活動から卒業する方法:〜ビジネスモデルを知って人生の地図を手に入れよう〜」(デザインエッグ社)。その他、webエンジニアとしてのシステム開発経験があり、現在はフリーのフロントエンジニアとして活動中。

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