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すかいらーくHD傘下の資さんうどん、関東初進出で大盛況!1日2000人が行列する理由

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資さんうどん大盛況
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福岡・北九州発の「資さんうどん」が関東に初進出。千葉県八千代市にオープンした1号店では、連日1日2000人が訪れる大盛況ぶりだ。すかいらーくホールディングスの傘下で全国展開を本格化させる資さんうどんの狙いと、成功の要因を探る。

関東1号店「資さんうどん 八千代店」に2000人が殺到

2024年12月27日、福岡県北九州市発のうどんチェーン「資さんうどん」が関東に初進出した。千葉県八千代市にオープンした「資さんうどん 八千代店」は、連日1日2000人超の来客数を記録し、開店からわずか1カ月で全国的な注目を集めている。

運営するすかいらーくホールディングス(HD)によると、八千代店の1日平均売上は200万円を超え、想定を大きく上回るペースで推移しているという。すかいらーくHDの金谷実社長は決算発表会で「想定以上の売り上げで、正直驚いている。今後の展開に大きな期待を持っている」とコメントした。

資さんうどんはなぜすかいらーくHD傘下に?

資さんうどんがすかいらーくHDの傘下に入った背景には、双方にとっての戦略的な利点があった。

資さんうどんは、もともと北九州を中心に地域密着型のチェーンとして成長し、関西への進出も果たしていた。しかし、全国展開には資本力やオペレーションの拡大が不可欠だった。飲食業界では原材料の仕入れや物流、人材確保が全国展開の大きな課題となる。すかいらーくHDの傘下に入ることで、こうした課題を解決し、より速いペースで全国展開を進めることが可能になった。

一方、すかいらーくHDにとっても資さんうどんの買収は重要な意味を持つ。すかいらーくHDは「ガスト」「ジョナサン」などのファミリーレストラン業態が主力だが、近年の物価高や消費者の節約志向により、低価格帯の外食ブランドの強化が求められていた。資さんうどんは、1000円未満の価格帯で満足度の高い食事を提供できる業態であり、同社のポートフォリオを補完する役割を果たすとみられている。

このように、資さんうどんの成長戦略と、すかいらーくHDの業態強化という双方の目的が合致し、買収が実現したと考えられる。

八千代店の客層は?ファミリー層から九州出身者まで

千葉県八千代市は東京近郊のベッドタウンであり、特に子育て世代の人口増加が進んでいる。そのため、八千代店では家族連れや子育て中の親子の来店が多いとみられる。

また、SNSでは「九州出身者が懐かしさを求めて来店した」との声も多く、地元の味を求める人々からも支持を受けているようだ。さらに、24時間営業という特性上、早朝や深夜にも来店者が多く、幅広い客層に利用されている。

朝6時過ぎの時点で駐車場が満車となり、店内に20組以上の待ちが発生していたとの報告もある。このことから、資さんうどん 八千代店は時間帯を問わず、多くの客層に利用されていることがわかる。

北九州の味が関東で大ヒットした理由

資さんうどんの特徴は、鯖や昆布、椎茸を使った出汁の効いたスープと、甘めの味付けが特徴の「肉ごぼ天うどん」などの豊富なメニューにある。また、リーズナブルな価格帯と24時間営業という利便性も、人気の要因と考えられる。

資さんうどんは、元々北九州の製鉄所で働く労働者向けに生まれた食文化を背景に持つ。ボリューム満点で満足度の高いメニュー構成は、関東でも大いに受け入れられているようだ。

今後の展望:資さんうどんは全国区のブランドになれるか

資さんうどんは、2026年以降も年間40~50店舗のペースで出店を続ける計画だ。しかし、全国展開には「地域ごとの味の違い」「競争が激しい関東・関西市場でのポジショニング」などの課題もある。

北九州発のローカルチェーンが、全国的なブランドへと成長することができるのか。今後の展開に注目が集まる。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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