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生活雑貨を展開する無印良品の親会社・良品計画は、折りたたみ椅子「竹材 折りたためるスツール」について、転倒の恐れがあるとして約2万台の自主回収を実施すると発表した。使用時に脚部が閉じる不具合が確認されており、これまでに4件の転倒事故が報告されている。該当商品を持っている場合は、直ちに使用を中止し、無印良品店舗またはウェブフォームから回収を申し込むことで全額返金を受けられる。
無印良品、折りたたみ椅子の回収を発表
良品計画は、「竹材 折りたためるスツール」シリーズの全ロットを自主回収すると発表した。対象商品は2023年7月20日から2024年12月24日まで販売されたもので、総販売台数は2万27台にのぼる。
同社によると、使用中に金具の不具合で脚部が閉じ、転倒するリスクがあることが判明。
すでに4件の転倒事故が報告されており、安全確保のため回収を決定した。
転倒リスクと回収対象商品
回収対象となるのは以下の商品。
販売店舗は全国の無印良品店舗、無印良品ネットストア、Amazon、楽天市場、ASKUL/LOHACO、ZOZOなど。
【回収対象商品】
- 竹材 折りたためるスツール
- サイズ:約幅34cm×奥行37cm×高さ60cm
- JAN:4550344172223
- 販売台数:16,117台
- 販売開始日:2023年7月20日
- 価格:4,990円(税込)
- 竹材 折りたためるスツール 小
- サイズ:約幅34cm×奥行31cm×高さ45cm
- JAN:4550583497897
- 販売台数:3,910台
- 販売開始日:2024年1月11日
- 価格:4,490円(税込)
転倒の原因と事故報告
無印良品によると、転倒の原因は金属製の開き止めが軽い力で可動することにある。これにより、使用中にスツールの脚部が予期せず閉じてしまう事象が確認された。同社は「お客さまにはご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます」と謝罪している。
これまでに報告された4件の事故について、同社は詳細を明らかにしていないが、重大な負傷には至っていないと説明している。
返金・回収の方法
無印良品は、対象商品を持っている消費者に対し、直ちに使用を中止し、以下の方法で回収を申し込むよう呼びかけている。
【回収・返金方法】
- 店頭回収:最寄りの無印良品店舗に商品を持ち込み、その場で返金を受ける。
- ウェブ申請:無印良品の公式サイトの回収申し込みフォームから手続きを行い、業者による回収後、返金を受ける。
回収対象の商品は全額返金となるため、消費者の負担はない。
無印良品の今後の対応
良品計画は、今回の自主回収を受け、今後の製品設計や品質管理体制を強化するとしている。
同社は「今後も安全性を最優先し、品質管理の強化に努める」とコメントしている。
今後、同様の問題が発生しないよう、消費者の安全を確保するための対策を講じる方針だ。
【参照】「竹材 折りたためるスツール」 回収対象拡大についてのお詫びとお知らせ(良品計画)
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