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メタバース法廷で「袴田事件」無罪判決を再現 司法の現在と未来を問う

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長年の冤罪事件から何を学ぶか

メタバースでの裁判。袴田事件
提供:刑事司法未来

一般社団法人刑事司法未来は10月17日、メタバース空間上に構築した仮想法廷で「袴田事件無罪判決」の再現イベントを開催する。袴田事件の弁護団に所属する戸舘圭之弁護士をゲストに迎え、冤罪の可能性や司法の在り方について考える。

長年、日本の司法を揺るがせてきた冤罪事件を通して、国民一人ひとりが司法と向き合う必要性を問う。

半世紀にわたる闘い、そして無罪へ

1966年に静岡県で発生した強盗殺人事件として知られる袴田事件は、逮捕から実に48年もの間、死刑囚として獄中生活を送った袴田巌さんの無罪を訴え続けた事件だ。2014年に静岡地裁で死刑執行停止と再審開始が認められ、今年9月、静岡地裁は袴田さんに無罪を言い渡した。検察側が特別抗告を断念したことで、袴田さんの無罪が確定した。

明日は我が身か 無関心でいられない現実

袴田事件は、日本の刑事司法制度が抱える課題を浮き彫りにした。自白の強要や証拠の捏造など、捜査機関による人権侵害の可能性も指摘され、長期にわたる裁判で袴田さんの人生は大きく翻弄された。

重要なのは、このような冤罪が決して他人事ではないという現実だ。私たちは、いつ、どのような形で事件に巻き込まれるか分からない。司法は、私たち一人ひとりの権利と自由を守るための最後の砦であり、その重要性を改めて認識する必要がある。

メタバースで体感する「司法の場」

今回のイベントでは、最新のVR技術を用いた「メタバース法廷」で、袴田事件の無罪判決の瞬間を再現する。参加者は、裁判官、裁判員、検察官、被告人、弁護人、傍聴人など、様々な立場を疑似体験することで、裁判の仕組みや冤罪の可能性について、より深く理解を深めることができる。

戸舘弁護士は、長年にわたり袴田さんの弁護活動に携わってきた経験をもとに、事件の真相や司法の課題、そして未来への展望について語る。

司法への理解を深め、未来へ繋ぐ

メタバース裁判の模様
メタバース裁判の模様(提供:一般社団法人刑事司法未来)

主催する一般社団法人刑事司法未来は、「今回のイベントを通して、司法をより身近に感じ、自身の権利と義務について考えるきっかけを提供したい」と語る。

司法は、決して一部の専門家だけの問題ではない。私たち一人ひとりが、司法に関心を持ち、その仕組みや問題点について理解を深めることが、より良い社会の実現へと繋がる。

現在、メタバース法廷の拡充および継続設置、さらにPodcast番組「ツミナハナシ」の配信を続けるためのクラウドファンディングを実施している。10月31日まで支援を募っており、集まった資金は、メタバース法廷の開発・運営、イベント開催費用、Podcast番組制作費用などに充当される。

イベント詳細
日時:2024年10月17日(水)
18:30 入廷/19:00 開廷
場所: 刑事司法未来 “メタバース模擬法廷”
ゲスト: 戸舘圭之 さん (弁護士、袴田事件弁護団)
ナビ:石塚伸一(刑事司法未来、龍谷大学名誉教授、弁護士)

【申し込みはこちら】
再現!袴田事件無罪判決 on メタバース法廷

【クラウドファンディング詳細】
メタバース法廷で刑事司法の未来を創る。新たなゴールへのチャレンジ!
【プロジェクト期間】2024年9月9日(月)~2024年10月31日(木)

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ライター:

株式会社Sacco 代表取締役。一般社団法人100年経営研究機構参与。一般社団法人SHOEHORN理事。週刊誌・月刊誌のライターを経て2015年Saccoを起業。社会的養護の自立を応援するヒーロー『くつべらマン』の2代目。 連載: 日経MJ『老舗リブランディング』、週刊エコノミスト 『SDGs最前線』、日本経済新聞電子版『長寿企業の研究』

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