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森保ジャパン、まさかの幕切れか アジア杯1年延期で消えた集大成、2030年W杯にも暗雲

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森保一
DALLーEで作成

森保ジャパンが、思いもよらない形で終幕を迎えるかもしれない。アジアサッカー連盟(AFC)は11月3日、2027年1月にサウジアラビアで開幕予定だったアジアカップを約1年延期すると発表した。大会を最後に退任する予定だった日本代表の森保一監督(58)は、アジア王座奪還という集大成の舞台を失う可能性が浮上。さらに、後任の大岩剛監督が率いる新体制にも思わぬ問題が生じている。2030年ワールドカップ(W杯)に向けて準備を進める日本代表に、何が起きているのか。

 

アジア杯が突然の1年延期 原因はサウジアラビアの情勢悪化

AFCは11月3日、2027年1月7日から2月5日まで開催予定だったアジアカップの日程を、2027年12月23日から2028年1月21日に変更すると発表した。開催国はサウジアラビアのままだが、中東情勢の悪化に伴う物流面の問題や渡航の混乱などを考慮した。新たな日程は国際サッカー連盟(FIFA)の承認を待つ。大会まで約2か月という時期の大幅な変更は、参加国の準備にも影響を及ぼす異例の事態となった。

サウジアラビアでは、首都リヤドの空港がイエメンの親イラン武装組織フーシ派によるものとみられる攻撃を受けるなど、安全面への懸念が高まっていた。日刊スポーツなどによると、大会の開催可否は以前から議論されており、AFCは主催者やサウジアラビアサッカー連盟との協議を経て延期を決定した。日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長も、選手やスタッフ、サポーターらの安全を優先した判断を尊重するとの声明を発表している。

 

森保一監督の最後の舞台が消滅 アジア王座奪還は幻に?

今回の延期で最も注目されるのが、森保監督の去就だ。2026年の北中米W杯を終えた日本代表は、同年7月に森保監督の続投を決定した。ただし、契約は2027年のアジアカップ終了までという異例の短期間だった。森保監督は大会を最後に退任し、その後はU-21日本代表を率いる大岩剛監督がA代表の指揮を引き継ぐ予定だった。

森保監督にとって、アジアカップは特別な意味を持つ大会だ。2019年大会では決勝でカタールに敗れて準優勝。2024年大会でも準々決勝でイランに敗れ、アジア王座に届かなかった。2022年のカタールW杯ではドイツ、スペインを破るなど日本代表の歴史に残る戦いを見せた一方、アジアでは頂点に立てていない。2026年の北中米W杯も決勝トーナメント初戦でブラジルに敗れた。だからこそ、最後のアジアカップで優勝を果たし、大岩監督へバトンを渡すことには大きな意味があった。

ところが、大会は約1年先へ移動した。森保監督の契約を延長するのか、予定どおり退任するのか。JFAは現時点で新たな方針を示していない。11月14日のブラジル戦、17日のパラグアイ戦が森保ジャパン最後の試合になる可能性も報じられている。12月30日に大阪で予定されている国際親善試合についても、大会延期によって開催の行方が不透明となった。アジア王座奪還を目指して続投した指揮官が、その挑戦の機会を得られないまま退任することになれば、極めて異例の幕切れとなる。

 

大岩剛監督にも難題 アジア杯とロス五輪予選が丸かぶり

さらに深刻なのが、次期監督の大岩剛氏が抱える問題だ。JFAは森保監督の退任後、大岩監督がA代表とロサンゼルス五輪を目指す年代別代表を兼任する方針を決めていた。A代表では2030年W杯、年代別代表では2028年ロス五輪という二つの目標を追う体制である。ところが、今回の延期によって、この計画に大きな支障が生じた。

2028年1月には、日本でU-23アジアカップが開催される予定だ。この大会はロサンゼルス五輪の予選を兼ねており、開催期間は1月4日から22日まで。一方、延期されたA代表のアジアカップは2027年12月23日から2028年1月21日までとなる。つまり、両大会は18日間も重なることになる。大岩監督が予定どおり両代表を兼任した場合、二つの重要大会で同時に指揮を執ることは事実上不可能だ。

JFAは監督の役割分担や指導体制を再検討する必要がある。A代表のアジアカップを大岩監督が担当するのか、五輪予選を別の指導者に任せるのか。あるいは森保監督の続投期間を延ばすのか。いずれの選択も、すでに描いていた強化計画に変更を迫る。2030年W杯とロス五輪の双方で結果を求められる日本代表にとって、監督人事の判断は重要になる。

 

Xでも「森保監督どうなる?」 突然の延期にファン困惑

突然の発表に、サッカーファンの間でも驚きが広がった。FOOTBALL ZONEによると、Xでは「森保監督、どうなるのだろう?」「今月で終わりなのかな」といった去就を心配する声が上がった。一方、中東情勢を踏まえて延期をやむを得ないと受け止める意見も見られる。

今回の騒動が関心を集めるのは、大会そのものの延期に加え、長く日本代表を率いてきた森保監督の最後の姿が突然見えなくなったためだ。2018年に就任した森保監督は、2度のW杯を経験し、2026年大会後もアジア王座を目指して指揮を執り続けてきた。最後の大会で優勝を争う姿を期待していたファンにとって、予定されていた物語が途中で途切れるような発表となった。

 

2030年W杯への影響は? JFA宮本恒靖会長に迫られる決断

最大の問題は、2030年W杯に向けた新体制の始動が遅れる可能性だ。大岩監督は本来、2027年3月からA代表を率いる予定だった。W杯までの約3年間を使って選手を見極め、戦術を浸透させ、チームを強化する計画である。監督交代が遅れれば新体制の準備期間は短くなる。一方、予定どおり交代すれば、大岩監督は就任から約10か月でアジアカップと五輪予選という二つの大舞台を迎えることになる。

森保監督がアジア王座奪還に挑む機会を守るのか。それとも2030年W杯に向けて、大岩監督への交代を優先するのか。宮本会長とJFAは難しい選択を迫られている。安全確保のための大会延期は必要な判断だったが、日本代表の強化計画への影響は小さくない。

11月4日午後2時には、日本代表のメンバー発表会見が予定されている。森保監督が自身の去就について何を語るのか、JFAが新たな方針を示すのかが注目される。約8年間にわたり日本代表を率いてきた森保ジャパンの終わり方と、その後を担う大岩ジャパンの出発点。突然のアジアカップ延期によって、その両方が問われる事態となった。

 

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ライター:

Webライター。きれいごとだけでは済まない現実を、少し距離を置いて綴っています。

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