
Instagram新機能「Instants」が登場。BeRealに似た“無加工・消える写真共有”機能として注目を集める一方、情報漏洩リスクも議論されている。
Instagram新機能が話題 “BeReal風”機能?
Meta Platformsが、Instagramの新機能「Instants」を発表した。
この機能は、
・無加工写真のみ
・親しい友達へ共有
・閲覧後に写真が消える
という仕様になっており、“リアルな日常をそのまま共有する”ことをコンセプトとしている。
SNSでは早くも、「完全にBeReal化」「映え文化の終わり」などの声が広がっている。
“映え疲れ”時代に登場した「Instants」
Instantsは、InstagramのDM画面右下に表示される写真アイコンから利用可能。
カメラをタップして撮影し、そのまま親しい友達や相互フォロワーへ送信する仕組みだ。
特徴的なのは、
・加工不可
・後編集不可
・閲覧後は消える
という点。
Meta側は、「構図や映えを考えすぎず、リアルな瞬間を共有できる」としている。
さらに、
・スクリーンショット不可
・画面録画防止
・誤送信取り消し
・アーカイブ保存
などの機能も搭載。
日本では来週前半から、Instagram本体と単独アプリの両方で順次利用可能になる予定だ。
Instagramは“通常投稿”より「ストーリーズ中心」時代に
近年のInstagramでは、芸能人やインフルエンサーなど“見られることが仕事”のユーザーを除き、一般ユーザーは通常投稿よりストーリーズを使う傾向が強まっている。
実際、若年層を中心に、
・気軽に投稿したい
・“映え”を作るのが疲れる
・いいね数が気になる
(数年前にいいね数非表示となったが、誰がいいねしたかは見える)
といった理由から、24時間で消えるストーリーズやDM共有が主流化していると言われる。
今回の「Instants」も、リアル・無加工・すぐ消えるという点で、まさに現在のSNS文化に合わせた機能と言えそうだ。
BeRealとの類似性にSNS騒然
今回、多くのユーザーが真っ先に連想したのが、BeRealだ。
BeRealは、「今この瞬間を撮って共有する」リアル志向SNSとして若年層を中心に人気を拡大。一時期は、“加工疲れした若者の避難先”とも言われていた。
Instantsも、
・無加工
・リアル共有
・親しい友達限定
・気軽な日常投稿
など、かなり近いコンセプトとなっている。
“リアル共有”の裏で起きたBeReal炎上
一方で、“リアル共有系SNS”には危険性も指摘されている。
近年、BeReal関連では、
・職場内部の撮影
・個人情報の映り込み
・学校や銀行内部の投稿
・勤務先バレ
など、情報漏洩問題が相次いでいる。
当メディアでも取り上げたように、西日本シティ銀行では、行員が銀行内部を撮影したSNS投稿が問題化。
また、飲食チェーンや宅配業者でも、悪ノリ投稿や内部情報の映り込みが炎上するケースが増えている。
BeReal型SNSは、リアルさが魅力である一方、今の情景やノリを即座に共有するため、背景確認やリスク意識が甘くなりやすい。
「スクショ禁止」でも完全に安全ではない
Instantsでは、
・スクリーンショット防止
・画面録画防止
が導入されている。
しかし、その端末でスクリーンショット・録画しなくても別の携帯やカメラで撮影されたら意味が無い。
実際、“消える投稿”文化は以前から存在するが、「消える=安全」ではない。
SnapchatやInstagramストーリーズでも、
・盗撮
・晒し
・別端末撮影
などは繰り返されてきた。
特に若年層では、“親しい友達だけ”という感覚から警戒心が下がりやすい。
しかし、実際には、スクショ以外の保存手段やDM流出、友人経由拡散など、情報は簡単に外へ出る可能性がある。
「映え」から「リアル」へ変わるSNS文化
ここ数年、SNSでは“完璧な自分”を演出する文化への疲れも指摘されてきた。
加工写真、映えるカフェ、高級ホテル、完璧なライフスタイル。
そうした投稿文化に対し、「疲れる」「比較して落ち込む」という声が増えたことで、“リアル共有”系サービスが支持を集めている。
Instantsも、その流れの延長線上にあると言える。
ただ、“リアル”には、“リアル”ならではの危険もある。
気軽に撮った一枚が、
・位置情報
・勤務先
・友人関係
・個人情報
を思わぬ形で晒してしまう可能性もあるからだ。
便利さと危険性は常に隣り合わせ
Instagramは今回、
・ティーンアカウント保護
・スリープモード
・ペアレンタルコントロール
など、安全面も強調している。
しかし最終的には、何を撮るか・何を映すかというユーザー側のリテラシーが重要になる。
“映え疲れ”の時代を経て、次は“リアル共有”時代へ向かうSNS。
Instantsは、その流れを象徴する新機能になりそうだ。
一方で、BeReal時代に起きた数々の炎上や情報漏洩が、再び繰り返されないか注目が集まっている。



