
こめお氏の「かにを」店舗概要と開店経緯
こめお氏はBreaking Down引退後、蟹ラーメン開発に2年近くを費やした。東京・浅草にオープンした「かにを」は、THE CLAAAAABなどの激辛蟹ラーメンを主力に据え、1杯約2000円。ソフトシェルクラブの唐揚げトッピングが特徴で、辛さは1辛から100辛まで対応可能。共同経営には溝口氏(WEIN/BACKSTAGE Group)が関与し、行列ができる人気店としてスタートした。オープン直後から調理動画に「PRODUCT OF CHINA」と書かれた冷凍蟹ダンボールが映り込み、疑惑が表面化した。
こめお氏は過去にクラウドファンディングで「日本のカニの良さも伝わるか」と支援を呼びかけ、能登復興支援のイメージを打ち出していただけに、批判の声は一気に拡大した。一方で実際に訪れた客からは「蟹の旨味が濃厚」「もちもちの太麺がスープに絡んで最高」と味を絶賛する声も複数上がっている。
クラウドファンディングでの国産アピールと実態の乖離
2025年3月のクラウドファンディングでは、「日本のカニの良さ」をリターン検討の軸に掲げ、「安くなった日本食を変える」「国内漁獲蟹の廃棄問題解決」などを強くアピール。石川県漁業協同組合への寄付意向も示し、能登で蟹が余っているというストーリーで支援を集めた。
実際の店舗運用では主力のソフトシェルクラブに中国産・タイ産・インドネシア産を使用。国産ソフトシェルクラブの流通量が極めて少ないのは事実だが、事前に国産イメージを前面に出していた点が問題視されている。出汁用蟹の箱も中国産だったことで、「優良誤認」「支援者の期待を裏切った」との非難が殺到した。最初から国外産蟹の使用を明確に宣伝していれば、ここまでの騒ぎにはならなかったとの指摘も多い。
Googleレビュー急落とレビュー荒らしの実態
オープンから数日でGoogleマップ評価は2.1から2.0前後まで急落。「味が薄い」「価格が高い」「オペレーションが悪い」などの口コミが相次いだ。中には実際に訪れたかどうかわからない低評価も目立ち、レビュー荒らしの様相を呈した。
こめお氏本人は「この評価を見て食べるか食べないかより」と反応し、運営の課題を認める投稿も見られたが、火消しにはつながらなかった。味を絶賛する声もある一方で、期待値とのギャップが低評価を加速させた形だ。浅草という立地で日本人客をターゲットに集客していただけに、信頼失墜のダメージは大きい。
こめお氏の説明と「ごまかし・騙された感」の広がり
中国産箱バレから沈黙を続けていたこめお氏は、炎上数日後にXで事実を公表。「中国産もインドネシア産もタイ産も使ってます。国産ソフトシェルクラブはありません」「供給量が1日200杯に追いつかない」と認めた。能登産使用の噂については「禁漁期の誤情報」「加能ガニは未使用」と否定し、オオズワイガニは出汁で使用していると説明した。
しかしこの回答は多くのユーザーに「後出し」「ごまかし」と映った。冷凍国産蟹が流通する中で国産選択肢をスルーした点、箱が映るまで説明を避けた点が特に批判を呼んでいる。過去のおせち事件でも「漁師と一緒に取ってきた蟹」という演出と実態の乖離が指摘されており、今回も同様のパターンが「騙された感」を強めた。
とどめのムスリム向けシフトで炎上加速
さらに炎上に拍車をかけたのが「ラーメンはムスリム向けに作ったもので、ハラル認証も取得済み」という後出し説明だ。東南アジア馴染みのソフトシェルクラブを使い、ハラル対応で世界進出を目指すと主張したが、これまで「日本人向け」「日本の誇り」「能登支援」というトーンだっただけに違和感が爆発。
「日本人客はオマケか」「今さら言い訳」「浅草でムスリム向けの意味は」との声が殺到した。蟹を避けるムスリム学派もいる中での主張も疑問視され、信頼回復は厳しい状況となっている。こめお氏は「同じ日本人なら応援してほしい」「もっと美味しく改善する」と締めくくったが、マーケティングと実態のブレが最大の敗因となった。



