
WAGYUMAFIA THE BUTCHER’S KITCHENとは 堀江貴文氏が関わる会員制和牛専門店
WAGYUMAFIA THE BUTCHER’S KITCHENは、2017年7月に東京都港区西麻布にオープンした完全会員制のレストランである。場所は乃木坂駅から徒歩約8分、六本木駅から徒歩約10分のベルジュール1階に位置する。同店は、世界初となる和牛専門のブッチャー(精肉店)とレストランが融合した店舗としてスタートした。創業者であるシェフの濵田久人氏と実業家の堀江貴文氏が共同で立ち上げたWAGYUMAFIAブランドの旗艦店の一つで、農家と直接連携し、神戸牛や尾崎牛の上位1パーセントのみを使用する希少な熟成和牛を提供する。
コンセプトは「high-end ingredients meet street food」。高級和牛をストリートフード風の没入型ダイニングで楽しむ体験を売りにしており、キッチンが広く開放された空間で、ゲストは目の前で繰り広げられるライブパフォーマンスを体感できる。スタンディングやハイスツール中心のレイアウトで、インティメートでありながら高エネルギーの雰囲気が特徴だ。
メニューは季節ごとに進化し、サーロインやシャトーブリアンなどのプレミアムカットを中心に、和牛カツサンドやギョーザなどのアレンジ料理も登場する。価格帯は高額で、1人あたり数万円から数十万円になるケースもあり、会員限定の特別イベントや優先予約などの特典が付く。海外では香港やシンガポールにも展開しており、外国人観光客やセレブリティ層に人気を集めている。
パフォーマンスの詳細 食用菊を床に大量散らし 叫び声と派手な演出が特徴
問題となったパフォーマンスは、2026年4月22日に令和の虎出演者の田中絢望氏が投稿した動画で明らかになった。動画では、店内で大声で叫ぶスタッフの姿や、シャンパンファイトに似たノリが見られ、特に食用菊の花びらを大量にキッチンや床へばらまく様子が撮影されている。
リュウジ氏はこの演出に対し、「食用菊はおひたしなどにできる食材なのに、床に散らして粗末にしている」と指摘。食品廃棄や食への敬意の欠如を問題視した。味のクオリティがパフォーマンスに比べて低いと批判した。同店は「世界一叫ぶレストラン」と自称するほど大声での盛り上げを売りにしており、肉の調理をライブで見せる没入型スタイルが特徴だ。一方で、こうした派手な演出が「品位に欠ける」「観光客向けの見せびらかし」との声も以前から存在していた。
リュウジ氏の指摘と堀江貴文氏との過去のやり取り
リュウジ氏はX(旧Twitter)で直接的に店を名指しし、「普通に旨くない」「脂がもたれる」「パフォーマンスだけで高価格」と本音を明かした。投稿は数時間で数万いいねを獲得し、700万ビューを超える拡散となった。同氏は過去に堀江貴文氏に直接「WAGYUMAFIAは正直まずい」と伝えたところ、激怒されたエピソードも披露している。堀江氏はこれに対し「小物すぎる」と反論するなど、両者の関係は複雑だ。一方で堀江氏はリュウジ氏のバズレシピを自宅で再現していると絶賛する場面もあり、因縁とリスペクトが交錯する形となっている。
堀江氏は飲食ビジネス全体に対し、伝統的な長時間修行文化や非効率を繰り返し批判しており、「味だけでは勝てない時代。体験価値とエンターテイメントが重要」と主張する。WAGYUMAFIAはその実践例として、派手なパフォーマンスを「破壊的飲食モデル」と位置づけている。
ネット上の賛否の声 「もったいない」「食の品位を問うべき」と共感多数
ネットの反応はリュウジ氏の指摘に共感する声が圧倒的だ。特に「食用菊を床にばらまくのは食品を粗末にしている」「日本人らしいもったいない精神が失われている」との意見が相次いだ。料理人や食品業界関係者からは「食材を大切にしない人は本物の料理を作れない」「サステナビリティの観点からも問題」との指摘が目立つ。
一方で擁護意見として、「パフォーマンスとして楽しむ層もいる」「旨さは人それぞれ」「シャンパンファイトと同じエンタメ」との声もある。味やコスパについては「オーバープライス」「ミドルクラス」との評価が分かれる結果となった。全体として、炎上というより「食を大切にする文化への溜まった不満が爆発した」印象で、普遍的な「食材尊重」のメッセージに収束している。リュウジ氏の影響力(YouTube登録者540万人超)も、議論の拡大に寄与した。
令和の虎出演者と関連炎上の多さ 過去にもトラブル相次ぐ
今回の動画投稿者が令和の虎出演者である点も注目を集めた。同番組はビジネス志願者が投資家「虎」にプレゼンする人気YouTubeチャンネルだが、出演者や関連人物による炎上が頻発している。
過去には志願者の身内の不幸を疑うようなやり取りで大バッシングを受けたり、出演料をめぐる議論、無断での他番組出演による出禁処分などが起きた。林尚弘氏体制移行後にはチャンネルの私物化疑惑も浮上し、視聴者離れを懸念する声が出ている。
WAGYUMAFIA訪問動画も「令和の虎出演ってbioに入ってるだけある」「何をしてんだろうか」と冷ややかな反応を呼び、番組全体のイメージと結びつけて批判されるケースが増えている。派手なパフォーマンスと番組のノリが重なり、「品性の欠如」を象徴する出来事として語られるようになった。
食のエンターテイメントと品位のバランス 今後の議論を呼ぶ
今回の騒動は、高級レストランにおける「体験価値」と「食への敬意」のバランスを問うものとなった。WAGYUMAFIAは創業以来、公式にパフォーマンスの意図を「最高級の和牛を世界に伝える没入型のダイニング体験」と位置づけ、ライブキッチンでの演出をブランドの特徴としてきた。
堀江氏らが推進するエンターテイメント型モデルはインバウンド需要を取り込み成功を収めている一方、伝統的な日本食文化の価値観との摩擦を生んでいる。食文化の多様化が進む中、派手な演出がどこまで許容されるのか。今回の議論は、現代の飲食ビジネス全体に投げかけられた課題と言えるだろう。



