
10月30日から突如として始まった、東京・銀座の高級クラブ「Nanae」の60日間に及ぶ営業停止処分。11月1日現在、銀座8丁目の同店が静まり返る一方、夜の街やネット上ではオーナーの「ななえママ」こと唐沢菜々江氏を巡る議論が過熱している。
忘年会やクリスマスといった、銀座のクラブにとって年間最大の稼ぎ時を含む約2カ月間。かつてフジテレビ系『ザ・ノンフィクション』で月商1億円超と報じられ、YouTuberのてんちむも在籍した名門店は、なぜこのタイミングで狙い撃ちにされたのか。その裏には、警察当局による“ある思惑”が透けて見える。
発端は路上スカウト 異例の9カ月越し処分
唐沢氏は10月29日、自身のYouTubeチャンネルで深々と頭を下げ、営業停止に至る経緯を明かした。
発端となったのは今年1月、店と業務委託契約を結んでいたスタッフによる路上スカウト行為だった。女性への声かけが迷惑防止条例違反に問われて警察の捜査が入り、その後、当該スタッフだけでなく代表取締役らも事情聴取を受けた末、10月30日から12月28日までという処分が下された。
唐沢氏は「私自身の勉強もスタッフへの管理も、十分に行き届いておりませんでした」と管理体制の甘さを認めている。
しかし、銀座の同業者たちの間では、処分の“タイミング”と“重さ”に疑問の声が噴出している。
「事件そのものは1月の話です。それがなぜ、9カ月も経ったこの年末に処分されるのか。しかも60日間の営業停止といえば、風営法関連でも最長クラスの重罰。稼ぎ頭の12月を丸々潰されるわけで、数千万円から億単位の損害になる。単なる一スタッフの暴走に対する処分としては、あまりにも容赦がありません」(銀座の事情に詳しい関係者)
「ちょうどよく狙われた」同業者が明かす当局の思惑
なぜ警察当局は、ここまで徹底して「Nanae」を追い込んだのか。銀座8丁目で別のクラブを経営するママは、声を潜めてこう語る。
「正直に言って、ななえママは“ちょうどよく狙われた”のだと思います。『令和の虎』などメディア露出が多く、知名度は夜の街でも圧倒的ですから。そんな影響力のある人物を取り締まればニュースで大きく報じられ、『銀座全体への引き締め』として警察サイドの強力なメッセージになります」
いわば、繁華街全体に対する“見せしめ(一罰百戒)”だったという見立てだ。
「今の銀座も、深夜になれば客引きやスカウトと思しき怪しげな人間がまだチラホラ立っています。当局としても、年末の繁忙期を前に街の浄化作戦をアピールしたかったのでしょう。そこで白羽の矢が立ったのが、象徴的な存在だったNanaeだったのではないでしょうか」(前出のママ)
業務委託を理由にした責任逃れを許さず、代表者への聴取を経て即座に店舗全体を止める。当局が仕掛けた冷徹なシナリオに、有名店が飲み込まれた形だ。
処分直後もSNSを連投…見据える「転んだあとの逆襲」
大打撃を受けたNanaeだが、営業停止に入った直後から、ななえママは驚くべきタフさを見せている。
自身のXでは、YouTubeのお詫び動画について「私からのご説明とお詫びが皆様に届きますよう、動画の共有・拡散にご協力いただけましたら幸いです」「再開に向けて一つひとつ取り組んでまいります」とポスト。謝罪動画の拡散を自ら呼びかける異例の対応を見せた。
さらにその後も、こう言葉を続けている。
「この2ヶ月は少しでも多くのご指導をいただき自分を見つめ直す時間にいたします。それでも発信は続けます。転んだあとの立ち上がり方こそ見ていただきたいからです」
処分を受けながらも発信を止めず、早くも“転んだ後の復活劇”をアピールする姿には、ネット上でも激励と困惑の双方が入り乱れている。
知名度という武器が裏目に出て、警察の標的となった銀座のシンボル。最大の稼ぎ時を奪われたななえママは、この沈黙の60日間を経て、どのような“立ち上がり方”を見せるのだろうか。



