
ギトギトの廃油を次世代のエネルギーへ昇華させる企業がある。アールイーは親子向け体験プログラムを通じて環境への意識を塗り替える。不快な廃棄物を価値へ変えるストーリーはビジネスのヒントに溢れている。
アールイーが手がけるギトギト油の変身ワークショップ
アールイーは品川区の施設で小学生を対象とした体験型講座を実施する。キッチンから出る厄介者の使い終わった油がどう回収されて新たな価値を生むかを教えるプログラムだ。
参加者は廃油生まれの石けんを自分の手でこね上げて可愛い作品へと生まれ変わらせる。排水口に流せば悪臭や詰まりのもとになるギトギトの油を身近な宝物として見直させる企みである。
リアルな手触りと専門知を掛け合わせるアールイーの独自戦略

ただの環境啓発で終わらせず圧倒的なリアリティを提示する点が他社と異なる。全国の現場を知り尽くしたプロフェッショナルを講師に呼び込み本物の知見を直接届ける。
さらに作った石けんを自宅に持ち帰らせて実際の手洗いや掃除に使わせる仕掛けを施した。捨てられるはずだった物体が日常の役に立つプロセスを五感に刻み込むアプローチが実に鮮やかである。
アールイーが貫く再利用と価値創造への情熱
創業から一貫してアールイーは役目を終えたものに新生命を吹き込む挑戦を続けている。フード領域のプロデュースや先端テクノロジー活用で磨いた腕を武器にエネルギー分野へと踏み出した。
家庭の油をジェット機の燃料やバイオエネルギーに変える取り組みは循環型社会の核となる。社会課題という砂漠の中に宝の山を見出す反骨の事業魂がそこにはある。
アールイーの仕掛けから学ぶネガティブを資産に変える発想
嫌われ者の廃棄物に教育や体験という付加価値を乗せて価値を跳ね上げる手法は実に見事だ。親子の口コミを通じて地域全体へ循環の輪を広げていく設計も抜かりがない。
自社のコアスキルに外部の強力な知恵を結びつけて市場を切り拓く動きは新規事業を企むすべてのビジネスパーソンに刺さるはずだ。



