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LINE設定確認「年収や学歴がバレている?」SNSで話題の属性情報推測と広告設定オフの手順は?

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LINEの「属性情報」がSNSで話題に
LINE設定画面スクリーンショット

日常のインフラとして完全に定着しているコミュニケーションアプリ、LINE。これを巡り、現在XなどのSNS上で、ある設定が大きな波紋を呼んでいる。

ユーザーの年収や最終学歴、子供の有無といったパーソナルな属性情報がアプリ側によって推測され、初期設定の段階でターゲティング広告の表示に利用される状態(オン)になっているというのだ。この事実は多くの利用者に驚きをもって受け止められ、自衛のために設定を見直す動きが急拡大している。

 

SNSで拡散「LINEに学歴や年収がバレている?」その真相とは

騒動の発端となったのは、あるXユーザーの投稿である。同アカウントでの投稿によると、「アプリに個人情報抜かれないように設定とか割と気をつけてるタイプだけどLINEがっつりやられてたわ」と驚きを露わにし、自身のLINEアプリ上で「子供の有無」や「個人年収」「最終学歴」といった属性情報が詳細に推測され、広告利用のスイッチがオンになっている画面のスクリーンショットを公開した。

この投稿はまたたく間に拡散し、多くの一般ユーザーからも「本当だ、いつの間にこんな設定になっていたのか」「個人情報がバレるのは怖いからすべてオフにした」といった戸惑いや焦りの声が相次いだ。中には「家族や友人とのプライベートな会話内容まで、LINE側に盗み見られているのではないか」という疑心暗鬼に陥るユーザーも散見される事態となった。

 

LINEヤフーは会話を覗き見ているのか?推測のメカニズム

しかし、結論から言えば、LINEヤフー株式会社がユーザーのトーク(会話)内容を直接覗き見て、それを広告目的に流用しているわけではない。

話題のきっかけを作った投稿者自身も、反響を受けて後の投稿で、「噂によるとこの属性は登録情報とかスタンプ、広告のクリックとかから判断されるそうで、chat(チャット)の内容は見られてないらしいです」と冷静に補足している。事実、LINEヤフー側の機能説明やこれまでの公表内容をひもとけば、これらの属性情報は、ユーザーが購入したスタンプの傾向、登録している公式アカウントの種類、LINEニュース等の閲覧履歴、あるいは関連サービスでの行動履歴などを複合的に分析し、機械学習アルゴリズムによって推測されたものである。

例えば、「このユーザーは育児関連のニュースをよく読み、子ども向けのスタンプを購入しているから、子どもがいる可能性が高い」といった具合に、行動データの断片から人物像をプロファイリングし、機械的にラベリングを行っているに過ぎない。

 

推測精度の高さが招いた不気味の谷

それでもなお、これほどまでにユーザーの不安を煽ったのは、その推測の精度が思いのほか高く、あまりに生々しかったことに起因する。投稿者が「しかも割と当たってる」とこぼしたように、自らの行動履歴の蓄積から導き出された「年収」や「学歴」「業種」といったプロファイルが、現実の自分と酷似していることに、多くのユーザーが不気味の谷を覗き込んだような感覚を覚えたのだ。

現代のデジタル広告市場において、ユーザーの興味関心や属性に合わせて表示内容を最適化するターゲティング広告は、収益化の要として広く普及している。LINEヤフーに限らず、世界的巨大IT企業はこぞってこの手法を採用してきた。しかし、ユーザー側からすれば、無意識のうちに提供していた行動データが明確な「属性」として言語化され、可視化されたことで、プライバシーの境界線を深く侵犯されたような心理的抵抗感を抱くのは当然の反応と言えるだろう。

 

プライバシーを守るための「広告の設定」オフ手順

このような推測データに基づく広告配信に不快感を覚える場合、ユーザーは自らの手で設定を変更し、データ利用を拒否(オプトアウト)することが可能だ。SNS上では、有志のユーザーによってその手順が図解入りで共有されている。

具体的には、以下の手順で設定を確認・変更できる。

1.LINEアプリのホーム画面右上にある歯車マークの「設定」を開く。

2.「プライバシー管理」をタップする。

3.「広告の設定」へ進む。

4.「広告表示に利用するデータの設定」を選択する。

    すると、「属性情報」や「行動履歴」という項目が現れる。ここで「属性情報」を開くと、前述した「子供の有無」「最終学歴」「職業」「業種」などのカテゴリーが並んでおり、それぞれのトグルスイッチをオフ(緑色から灰色)にすることで、推測情報に基づく広告の最適化を停止させることができる。同様に「行動履歴」の項目からも、検索履歴や位置情報、決済・購買履歴の広告利用を一括してオフにすることが可能である。この操作を行うことで、アプリ内での過度なパーソナライズ広告の追跡を軽減させることができる。

     

    利便性とプライバシーの境界線、私たちが持つべき視点

    今回の騒動は、私たちが無料で便利なデジタルサービスを享受する代償として、いかに膨大な個人データを提供しているかを再認識させる契機となった。LINEヤフーは国内最大級の通信プラットフォームであり、統合されたデータ基盤は圧倒的な価値を持つ。企業側にとって、より精度高くユーザーをターゲティングし、広告主の期待に応えることは至上命題である。

    一方で、世界的に見れば個人のデータ主権を尊重し、プライバシー保護を強化する潮流が確固たるものとなっている。日本においても、利用者はもはや「初期設定」をプラットフォーム側に委ねたままにするのではなく、自らの意思で提供する情報の範囲をコントロールする高い情報リテラシーが求められている。

    同時に、企業側にも猛省が促されるべき側面がある。設定画面の深い階層にオプトアウトの選択肢を潜ませるような設計は、利用者の不信感を増幅させるだけである。「いつの間にか個人情報を利用されていた」という疑念は、プラットフォームの根幹を成す信頼を容易に切り崩す。どのようなデータが収集され、どのように推測され、どう利用されているのか。それをユーザーに対してより透明性高く、直感的に分かりやすく説明する努力が不可欠であろう。デジタル時代の「同意」のあり方について、プラットフォーマーとユーザーの双方が、改めて真剣に向き合うべき時期に来ている。

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    ライター:

    Sacco編集・ライター。企業に直接出向く取材が中心。扱う記事はサステナビリティ、エンタメ関係が多め。

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