
序盤の爆発で米国スターを圧倒、イタリアが3本塁打で8-0の大量リード
試合はダイキン・パークで開催され、イタリアが後攻。米国はジャッジ、シュワーバー、ヘンダーソン、クローアームストロングらを揃えた打線で圧倒的有利と予想されたが、先発マイケル・ローレンゼンが抜群の投球を披露。
米国打線を5回途中まで2安打無失点に抑え、ジャッジとシュワーバーをほとんど封じた。イタリアの攻撃は2回表に一気に爆発。6番カイル・ティールがレフトスタンドへ先制ソロ本塁打を放ち、続いて8番サム・アントナチが右中間へ2ラン。早々に3-0とリードを奪う。
さらに4回表には7番ジャック・カグリオンがライトへ2ランを追加し5-0。6回表には守備の乱れや犠飛、暴投が絡んで3点を加え、8-0の大量リードを築いた。ベンチでは本塁打ごとにエスプレッソを飲むおなじみのセレブレーションが炸裂。イタリアの下位打線が米国投手陣を翻弄し、ジャッジやシュワーバーら上位打線が機能不全に陥る中、試合の流れを完全に掌握した。
米国スター軍団の猛反撃も及ばず、ジャッジ空振り三振で試合終了
米国は序盤の無得点が響き苦しい展開だったが、6回裏にガナー・ヘンダーソンのソロ本塁打で反撃開始。7回裏にはピート・クローアームストロングが3ランを放ち8-4と4点差に迫る。
8回裏にはロマン・アンソニーのタイムリーで1点追加。さらに9回裏、クローアームストロングが2打席連続ソロ本塁打を叩き込み8-6まで追い上げた。終盤の猛追で会場は大歓声に包まれ、米国主将アーロン・ジャッジが最後の打席に立った。
しかし、空振り三振でゲームセット。カイル・シュワーバーも試合を通じてヒット1本ながら得点に絡むも、決定打が出ず。イタリアの抑えが9回を締め、米国は逆転を許さなかった。ジャッジとシュワーバーという”世界最強”の象徴を封じたイタリア投手陣の粘りが光った試合。米国は終盤に6点を返したが、序盤の8失点が致命傷となった。
世界ランキング格差を覆したイタリアの強さ、米国は崖っぷちの3勝1敗に
米国3位対イタリア14位という格差を考えれば、この結果はWBC史上最大の下克上の一つ。イタリアはこれでブラジル、イギリス、米国を破り3勝0敗(現在3-0)。
一方、米国は3勝1敗となり、プールB首位通過を逃す事態に。メキシコ(2勝1敗)との直接対決で勝っていたものの、イタリア戦の黒星が響き、他力本願の崖っぷち状態となった。イタリアの勝因は序盤の集中打線とローレンゼンの好投。米国打線を完封に近い形で抑え、ジャッジやシュワーバーの長打力を無力化し、この勝利は野球の多様性を象徴する。
格下と見なされた”エスプレッソ軍団”が、準備と勢いで世界最強を撃破した瞬間だった。
次戦イタリア対メキシコが決戦、米国進出はタイブレーク次第の最終局面
イタリアは次戦(日本時間3月12日早朝)でメキシコと対戦。この試合の結果がプールBの運命を決める。
- イタリアがメキシコに勝てば、イタリア4勝0敗で1位通過、米国3勝1敗で2位通過となり、米国は準々決勝進出確定。
- メキシコがイタリアに勝てば、イタリア3勝1敗、米国3勝1敗、メキシコ3勝1敗の三つ巴タイブレークに突入。WBCのタイブレークルール(1. 該当チーム間の対戦成績、2. 失点率/防御アウト数、3. 自責点率など)で決着がつく。特に、米国はイタリア戦で8失点を喫したのが不利材料。メキシコがイタリアに勝ち、かつメキシコの得点が4点以下なら米国は失点率で劣位となり、進出を逃す可能性が高い。一方、メキシコが5点以上取って勝てば米国が進出するケースもある。
米国は自力で運命を決められず、試合を待つしかない崖っぷち。スター選手揃いのチームがこんな苦境に陥るとは誰も予想していなかった。イタリアの勢いが止まらず、エスプレッソ軍団の快進撃が大会をさらに熱くする。プールB最終結果から目が離せない。



