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サントリーニ島で非常事態宣言 ギリシャの人気観光地 2週間で6000回の地震 観光への影響は?

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ギリシャ サントリーニ島
PhotoACより

エーゲ海の人気観光地サントリーニ島で地震が頻発し、ギリシャ政府が非常事態を宣言。
住民や観光客は続々と避難し、島はほぼ無人の状態となっている。

観光地ギリシャ・サントリーニ島に非常事態宣言

CNNによると、エーゲ海に浮かぶギリシャの人気観光地、サントリーニ島で地震活動が活発化し、ギリシャ政府が非常事態を宣言したことがわかった。先月末から小規模な揺れが続き、2週間で6000回以上の地震が発生。島の住民や観光客は相次いで避難し、現在、島はほぼ無人の状態となっている。

相次ぐ地震、2週間で6000回超の揺れ

ギリシャ国営放送(ERT)によると、サントリーニ島では1月下旬から地震が頻発。欧州地中海地震学センターのデータによると、2週間の間に6000回を超える地震が記録された。2月5日夜には、マグニチュード(M)5.2の地震が発生。M5.0を超える揺れが観測されたのは今回が初めてだった。

地震はサントリーニ島周辺のイオス島やアモルゴス島にも影響を与えており、ギリシャ地震防災機関(OASP)は「これほど長期間にわたり地震が続くのは極めて異例」とコメントしている。

住民・観光客の大規模避難

この異常な地震活動を受け、ギリシャ政府は迅速な対応を決定。避難のための特別便を運航し、フェリーや飛行機で島外への移動を支援している。ERTによると、すでに1万1000人以上が島を離れた。

地元メディアは、現地住民の声として「地震の揺れが止まらず、建物の崩壊が心配で夜も眠れない」との証言を伝えている。観光客の間にも混乱が広がっており、あるメキシコ人旅行者は「地面がずっと揺れ続けているのにどうやって落ち着けるのか分からない」と語った。

サントリーニ島の地震リスクと歴史

サントリーニ島は、アフリカプレートとユーラシアプレートの境界に位置し、地震が頻発する地域である。島は紀元前1600年ごろの大規模噴火によって現在の形となり、火山活動との関係も指摘されている。

また、サントリーニ島では過去にも大規模な火山噴火が発生しており、3600年前の「ミノア噴火」は歴史上最大級の火山災害の一つとされている。この噴火がクレタ島のミノア文明の衰退を引き起こしたとも考えられており、今回の異常な地震活動との関連を指摘する専門家もいる。

【「ミノア噴火」について】
3600年前の超巨大「ミノア噴火」、津波の犠牲者をついに発見National Geographicより)
エーゲ海の火山島、最悪の想定を更新する大爆発がありうると判明National Geographicより)

今後の見通しと観光業への影響

ギリシャ当局は、M6以上の大規模地震の可能性は低いとしながらも、警戒を強めている。サントリーニ島を含む周辺4島では、学校の休校や建設工事の中止などの対策が取られており、政府は3月1日までの非常事態宣言を発令した。

英国やフランス政府も旅行警報を発令しており、観光客は慎重な対応が求められる。
ギリシャ最大の航空会社であるエーゲ航空は追加便を運航し、島からの移動を支援している。

サントリーニ島は世界的な観光地であり、年間340万人以上が訪れる。しかし、今回の異常な地震活動により、観光業への影響は避けられない状況となっている。

今後も地震活動が続く可能性があるため、旅行を予定している人は最新の情報を確認し、慎重に判断する必要がある。

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ライター:

新聞社・雑誌の記者および編集者を経て現在は現在はフリーライターとして、多方面で活動を展開。 新聞社で培った経験をもとに、時事的な記事執筆を得意とし、多様なテーマを深く掘り下げることを得意とする。

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