橋下徹氏が断言「完全にミス」 中居正広の謝罪文に見るズレた感覚
元SMAPの中居正広氏が、女性トラブルに関する示談成立を受けて公式サイトで声明を発表したが、その内容が波紋を呼んでいる。
1月11日に放送されたカンテレの情報番組『ドっとコネクト』では、弁護士で元大阪府知事の橋下徹氏が出演し、中居氏の声明文の一部について「完全にミス」と指摘した。
弁護士が驚く高額示談金 「普通じゃありえない額」
番組内で橋下氏は、中居氏の声明文に記載された「なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられるようになりました」という一文に言及。この一文が芸能活動の継続宣言と解釈され、議論を呼んでいることを受け、橋下氏は「『今後』ではなく『その後』という表現が適切だったのではないか」と述べ、文章のチェックミスである可能性を指摘した。
さらに、元明石市長で弁護士の泉房穂氏もコメントを寄せた。泉氏は「示談金の金額が大きすぎる」と驚きを示し、「弁護士がもう少し丁寧にアドバイスすべきだったのでは」と、中居氏の代理人弁護士の対応に疑問を呈した。
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9000万円の裏にある思惑とは? 代理人弁護士が語る舞台裏
中居氏の代理人を務める犬塚浩弁護士は、フジテレビの情報番組『ワイドナショー』にも出演している著名な弁護士だ。中居氏はトラブル相手の女性と示談が成立したことを認め、「解決に至っては、相手さまのご提案に対して真摯に向き合い、対応してきたつもりです」と声明文で述べている。関係者によると、示談金は9000万円とされ、この金額の大きさが世間の関心を集めている。
“日本一稼ぐ弁護士”が警鐘 「中居叩きは行き過ぎだ」
一方、「日本一稼ぐ弁護士」として知られる福永活也弁護士は、自身のYouTubeチャンネルで今回の騒動について言及。行き過ぎたバッシングに対し、「一応は当事者同士で解決している案件をどこまで蒸し返すのか疑問」とし、高額な示談金についても「中居氏のビジネス判断の一環だった可能性がある」と擁護した。福永氏は、法的責任を果たしても社会的な制裁が過剰である場合、示談や謝罪が無意味になると懸念を示した。
謝罪文の一文が命取り? 視聴者の怒りを買った理由
福永氏はまた、「謝罪文で『今後も芸能活動を続けられる』とコメントするのは、視聴者やスポンサーが決めることであり、自分で宣言するべきではなかった」と中居氏の言葉選びに疑問を投げかけた。その上で、「このような表現は、芸能人がトラブルを乗り越えた後のキャリア再開に対する世間の理解を得る上で重要な要素となる。特に、スポンサーやファンの信頼を回復するためには、謙虚な姿勢を見せることが求められる」と補足した。
さらに、福永氏は「謝罪文はただの形式的な文章ではなく、その人物の今後の振る舞いを示すものである。特に公の場での謝罪においては、具体的な行動の約束や反省の言葉が重要になる」と強調。視聴者の心情に配慮しない表現は、結果的に逆効果を生む可能性があると警鐘を鳴らした。
SNS上では、「謝罪文の表現が中居氏の本音を反映していないのでは」という指摘も多く見られ、ファンの間でも賛否が分かれている。あるユーザーは「誠実さを感じなかった」とコメントし、別のユーザーは「過去の中居さんを信じたいが、今回の対応は残念」と失望感を示した。このような意見は、中居氏が今後の活動を続けるにあたって、より慎重な言動を求められることを示している。
フジテレビ内で揺れる対応 幹部の関与は本当か?
この騒動を受けて、フジテレビ内でも対応に揺れが見られる。『女性セブン』や『文春オンライン』の報道によれば、問題が生じた会食の場にフジテレビ幹部が関与していた可能性が指摘されている。フジテレビの港浩一社長は1月10日に局員向けのメールで「騒動によるご心配をおかけしています」と謝罪し、外部の弁護士を交えて事実確認の調査を進めていると説明した。
SNSで炎上する「9000万円の示談金」 冷めない世間の怒り
SNS上でも様々な意見が飛び交っている。高額な示談金に対し、「9000万円も払ったのに、世間に知れ渡ってしまう結果となり、逆に悪いイメージが広がった」という声や、「示談して金を払ったからといって、芸能活動ができると自分で決めるのは間違い」という厳しい意見が見受けられた。
今回の騒動は、芸能界におけるトラブル対応の在り方や、謝罪文の表現がどのように受け取られるかについて、改めて議論を呼び起こしている。