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ディップ株式会社

https://www.dip-net.co.jp/

〒106-6231東京都港区六本木3-2-1六本木グランドタワー31F

TEL:03-5114-1177

【気象予報士×バイトルKidsプログラム】「好き」が仕事になる自分の未来の見つけ方

ステークホルダーVOICE 取引先
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株式会社ウェザーマップ原田雅成さん
バイトルKidsプログラムでオンライン授業の講師を務めた株式会社ウェザーマップ原田雅成さん(画像提供:株式会社ウェザーマップ)

株式会社ウェザーマップは、お天気キャスター森田正光さんが1992年に創業した会社。全国のテレビ局・ラジオ局への気象キャスター派遣、民間企業・自治体などに気象情報を提供しています。

今回はディップ株式会社が提供する「バイトルKidsプログラム」に参加した同社予報センター原田雅成さんに、子どもたちとのやりとりで感じたことなどをお伺いしました。

バイトルKidsプログラムとは?
ディップが提供するキャリア教育の一環として、子どもたちがさまざまな職業の方たちに取材して職業体験につなげるプログラム。Day1(お仕事理解:企業の社員が自分の仕事についてオンライン授業)、Day2(仕事取材体験:小学生が企業に取材)、Day3(取材内容まとめ:将来どんな仕事・働き方をしたいか発表)の3回で実施される。

プロも唸らせる専門的な質問に驚いた

バイトルKidsプログラムの授業風景
バイトルKidsプログラムの授業風景(画像提供:株式会社ウェザーマップ)

バイトルKidsプログラムへ参加されたきっかけをお聞かせください。

原田

私は社内の約150人の気象予報士への技術指導や、気象予報士試験の合格を目指す一般向け講座の講師も行っています。今回は昨年に続き2回目の参加となりました。

普段は子どもと接することがありませんので、参加する生徒の知識レベルや、どのようなコミュニケーションの取り方をしているのか、分かりませんでした。

その辺りはディップさんの担当者がアドバイスをしてくださり、「元気いっぱいのクラスです」「やんちゃなクラス」といった受講する生徒の情報をいただいていたので、イメージをしながらプログラムに臨むことができました。

子どもたちの反応はいかがでしたか?

原田

私は、本年度は2校のプログラムに参加し、小学6年生のクラスと小学4年生をそれぞれ担当しました。4年生は大阪の小学校でしたが、とても礼儀正しくて、質問も段取りも含めて事前に準備したものに沿って進めることができました。

私が話し終わる頃を見計らって、「ありがとうございました」と言うリアクションを全員が取ってくれました。6年生のほうがやんちゃで活発でしたが、それも小学生らしさを感じられる楽しい時間でした。

驚いたことや、印象に残っている質問は?

原田

4年生のクラスは、事前にいただいた質問を見て、びっくりしました。

例えば、日の出や日没の一瞬だけ太陽の上縁が緑色に光って見える「グリーンフラッシュ」という、極めてまれに起きる光学現象の発生メカニズムについて質問があったのです。念のため同僚の気象予報士に確認しないと心配になるほどでしたよ。

一方で、「なぜ会社は家の形をしていないのですか」といった質問もあり、小学生らしいなと微笑ましく感じました。当日、実際にはその質問はされませんでしたけれども、答えはちゃんと準備しておきましたよ(笑)。

また、「仕事は楽しいですか?」と聞かれて、自信を持って「楽しいですよ!」と言える仕事をしていて良かったと思いましたね。その質問に、「いやー」と言いよどむ仕事でなくて良かった(笑)。

分かりにくいことを、分かりやすく伝えるスキルを高める

気象予報士の育成
株式会社ウェザーマップでは気象予報士の育成にも力を入れている(画像提供:株式会社ウェザーマップ)

プログラムに参加して、ご自身への影響はありましたか?

原田

私は社内の気象予報士に対しての講習会、お客さまへのプレゼンテーション、スクールの講師など、人前に立って話すことが時々あるのですが、人に分かりやすく伝えることはとても難しいと日頃から感じていました。

今回はさらに小学生に理解してもらえるように伝えなければならないので、普段人前に立つ時よりも、「これで本当に分かりやすいか」と何度も何度も頭の中でシミュレーションをしていました。

そういう点で、人に伝えるというスキルは、今回参加させていただいて少し上がったのではないかと感じています。

大人に伝えることと、子どもに伝えることには、共通点や相違点がありましたか?

原田

両方あります。共通点は、天気のことが分からない方々に天気のことを説明しなければならないということです。気象予報士同士だったら当然通じるような言葉が通じないわけですから、大人も子どもも関係ありません。

相違点は、どこまで勉強しているか分からないということです。例えば大人は「確率」ということを普通に理解していると思いますが、小学6年生に「確率」と言って分かるかどうかということです。

そこでカリキュラムを調べて、まだ習っていないということを知り、「降水確率」をどう説明しようかというところで頭をひねっていました。結局、「じゃんけんを10回やって3回勝ったら3割の確率です」という言い方にしました。

Day3の発表を受けての感想をお聞かせください。

原田

まず小学生がパワーポイントを使うことに驚きました。スライドは簡単にポイントだけまとめて、フリー素材のイラストを使用するといった工夫も見えてとても感心しました。

「仕事が楽しい」と言える幸せ、好きな仕事に出会うための秘訣

約150名の気象予報士
ウェザーマップには約150名の気象予報士が所属している(画像提供:株式会社ウェザーマップ)

では最後に子どもたちへのメッセージをお願いします。

原田

やはり仕事は楽しくすることが一番だと思います。そういう仕事にどうやったら就けるかというと、好きなことを好きなままでいることだと思います。

私は飛行機が好きで、飛行機と空は関係があるのでそれを仕事にしたい、ということで、気象予報士になりました。

実際に気象予報士として、飛行機に関連する仕事ができています。好きなことを起点にすれば、実はたくさんの仕事につながっていくので、まず好きなものを好きなままでいてほしいと思います。

例えば野球が好きな子どもがいたとして、野球に関わる仕事は選手だけではないですから、いろいろな関わり方ができます。

そういう意味では視野を広く持つということが大切です。その好きなことには、関わっている人たちがたくさんいるというところに気付いてくれるとうれしいですね。

オンラインの強みを生かせるバイトルKidsプログラム

分かりやすく伝える
専門的で分かりにくい気象情報を、分かりやすく伝えるお天気キャスターの仕事(画像提供:株式会社ウェザーマップ)

バイトルKidsプログラムへのメッセージをお願いします。

原田

メディアからたくさんの取材があり、驚いています。共同通信社さんにも取材していただき、英字新聞にも掲載されるなど、世間の関心が非常に高いように思います。

そういう意味でディップさんについては、コロナ禍だからこそオンラインを活用したキャリア教育プログラムを開発して展開しているという意味で、さすがだと思います。

本当は子どもたちと対面で対話できると温度感が分かっていいとも思いますが、例えば東京から大阪への移動経費や時間を考えると、仮にコロナ禍が過ぎ去ったとしても、今後オンラインでの取り組みが定着していくのではないかと思いました。

天気は非常に身近でありながら、あまり理解されていない部分が多くあります。

例えばちょっとした雲の見分け方で、雨が降る前兆が分かりますが、多くの人はご存じありません。企業においても天気予報を活用したリスクマネジメントが普及しているわけではありません。

弊社がバイトルKidsプログラムに参加することで、より多くの方に天気を身近に感じてもらえる契機になると思います。

また、こうして取材していただくことで、子どもたちよりもさらに広い年齢層に、われわれの仕事も知っていただけると思います。

ぜひ今後も、弊社ならびに個人的にも、このプログラムに参加させていただきたいと強く思っているところです。

森朗さん

◎企業情報
株式会社ウェザーマップ
https://www.weathermap.co.jp/
代表者:森朗
所在地:(本社)
〒107-0052東京都港区赤坂5-4-7 The HEXAGON 5F(アクセスマップ)
TEL:03-3224-1785 FAX:03-3224-1786
(気象予報士講座クリア教室)
〒107-0052東京都港区赤坂5-4-9 いちご赤坂五丁目ビル 2F(アクセスマップ)
TEL:03-5545-7782
設立:1992年9月1日
従業員等数:計177名(2022年4月現在)
従業員数71名(うち気象予報士47名)
所属気象予報士106名

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ライター:

1964年生まれ、群馬県出身。国立群馬高専卒。専攻は水理学と水文学。卒業後、日刊紙『東京タイムズ』をはじめ、各種新聞・雑誌の記者・編集者を務める。その後、映像クリエーターを経て、マルチメディア・コンテンツ制作会社の社長を6年務める。現在は独立し、執筆と映像制作に専念している。執筆は理系の読み物が多い。 研究論文に『景観設計の解析手法』、『遊水モデルによる流出解析手法』、著書に科学哲学啓蒙書『科学盲信警報発令中!』(日本橋出版)、SFコメディー法廷小説『科学の黒幕』(新風舎文庫、筆名・大森浩太郎)などがある。

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