
環境負荷の低減と高い機能性をいかにして両立させるか。サンゲツが打ち出した100%再生木材の床材は、建設現場の施工負荷軽減から原状回復のコスト削減まで、住空間のあり方を根本から変える可能性を秘めている。
水まわりにも強い新発想のサステナブル床材
インテリア総合企業のサンゲツが、2026年9月17日に新機軸の床材「ハイブリッドフローリング」を発売する。ベルギーのユニリン社が誇る最新技術を導入し、接着剤や釘を一切使わない革新的な工法を実現した。
本製品は高い防水性と耐久性を持ち、これまで木質素材の導入が難しかったキッチンや洗面所などの水まわりにも対応する。住宅のLDKから商業施設、福祉施設まで、空間の一体感を損なうことなく美しい木目調デザインを展開できる点が大きな魅力だ。
はめ込むだけの施工性と圧倒的な耐久性

本製品の真価は、施工の手軽さと長期的なメンテナンスのしやすさにある。特殊なサネ構造「UNICLIC」と独自コーティングにより、接着剤なしで隙間なく噛み合い、下地への水漏れをしっかりブロックする。
釘や接着剤を使わないため作業時間を短縮できるだけでなく、張り替えや原状回復も極めてスムーズに行える。賃貸物件や店舗の修繕コストを抑えられる点は、事業者にとっても実利が大きい。表面の特殊加工によって傷やへこみ、熱にも強く、定期的なワックスがけを必要としない点も現代のニーズに即している。
廃木材を活かしきり環境認証をクリアする技術
こうした優れた機能の背景には、環境負荷をどこまで減らせるかという同社の強い意志がある。基材の木質部には、製材所で出た廃木材などを再利用した100%再生木材を採用した。
さらに、EUエコラベルや国際EPD認証といった厳格な世界基準の環境認証もクリアしている。デザインや機能性を犠牲にすることなく、循環型社会に資する資材をつくり上げる同社の開発姿勢がしっかりと形になっている。
持続可能性とビジネスの合理性を重ね合わせる
サステナビリティの推進には、環境への配慮だけでなく、現場での扱いやすさや経済的なメリットが不可欠だ。どれほど地球に優しくても、使い勝手が悪くコストが見合わなければ普及は進まない。
素材の選定から施工、日々のメンテナンス、そして撤去に至るまで、製品に関わるすべての工程で価値を生み出す。サンゲツが見せるこのアプローチは、環境対応と経済合理性を両立させたい多くの企業にとって、大きなヒントになるはずだ。



