チョコレート通じて環境とエシカル消費学ぶ

4月19日(土)・20日(日)に代々木公園で開催される「アースデイ東京2025」において、小中学生が主体となるエコ・エシカル学習ボランティアプログラム「Eco Explorers Camp 2025」が実施される。
このプログラムは、小中学生環境保護活動チーム「Dream Builders」、東京大学未来ビジョン研究センターグローバル・コモンズ・センターの関口友則研究員(通称・トミー先生)、アースデイ東京(EDT)事務局が共同で企画したもので、参加者が環境問題やエシカル消費について主体的に学び、体験し、発信することを目的としている。
チョコレートから考える児童労働とサステナビリティ
今年のテーマは「チョコレートを通じてサステナビリティを考える」。カカオの生産地で発生している児童労働や森林破壊、取引価格の高騰など、チョコレートの背景にある問題を学ぶ。プログラムでは、体験型のミニレクチャーやワークショップ、試食、ディスカッション、プレゼンテーションなどを通じて、知識を深め、自らの考えをまとめ、発信する力を育むことができる。
修了証で学びと社会貢献の実績を支援
参加者には、プログラム修了後に学校等に提出可能な修了証が授与される。これは、環境問題への理解を深めるだけでなく、ボランティア活動の実績として活用できるもので、入試や学校内評価でもプラスとなることが期待されている。また、進行役を務めるのは、環境問題に取り組む小中学生チーム「Dream Builders」のメンバーであり、同世代の参加者をサポートしながら学びをリードすることで、主体性や協働性を育む場を提供する。
専門家によるレクチャーや企業の支援も充実
プログラムには、特定非営利活動法人APLA事務局の福島智子氏、お茶の水女子大学附属高校の葭内ありさ教諭、NHKエンタープライズの堅達京子氏らがゲスト講師として登壇し、環境教育やサステナビリティの専門的な視点を交えた講義が予定されている。また、アースデイ東京2025は、アスクル、イオン環境財団、オクトパスエナジー、BS朝日など多数の企業が協賛し、行政や教育機関も後援に名を連ねている。
関口友則研究員のコメント

東京大学未来ビジョン研究センターグローバル・コモンズ・センターの関口友則研究員は、「カカオの生産地で起きている児童労働や森林破壊の問題は、私たちの消費行動と密接に関係しています。このプログラムを通じて、子どもたちが自らの選択が地球や人々に与える影響を理解し、持続可能な未来を考えるきっかけになればと願っています」と述べている。