ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

都市農業で日本の新たな一次産業を創る|株式会社RooFarm

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
リンクをコピー
画像提供:RooFarm

株式会社RooFarmのサステナブルな取り組みを紹介します。

株式会社RooFarmについて

株式会社RooFarm(以下、RooFarm)は「たべる場所でつくる」をミッションに掲げ、都市農業の推進を目指す会社です。具体的には、屋上に苺農園を製作し、苺の収穫まで生産サポートを行うサービス「食べれる屋上緑化」事業を展開しています。その他にも、「家庭菜園キット」の販売や幼稚園・保育園に向けた食育事業にも取り組んでいます。

都市農業がなぜ必要なのか

日本の農業は、農業大国との価格競争に苦しんでいます。生産面積が狭い島国なのに関わらず、流通の過程で多くの食品ロスや輸送コストをかけています。この課題を解決するために立ち上がったのがRooFarmです。

RooFarmは、「食べれる屋上緑化」を通じて都市農業を展開し、日本のフードサプライチェーンの最適化を目指しています。都市部の建物屋上や農地での栽培により、生産から流通までの距離を限りなくゼロにし、中間コストや中間廃棄を削減します。これにより、都市部の消費量に応じた効率的な生産が可能となり、環境負荷の軽減と持続可能な農業の実現に貢献します。

「農業・林業・福祉」が連携した「食べれる屋上緑化」について

画像提供:RooFarm

都市部の温暖化は現代社会が直面する深刻な問題です。この課題に取り組むため、RooFarmは「食べれる屋上緑化」を推進しています。屋上緑化は、ビルや建物の屋上に植物を植えることで環境改善を図る取り組みで、都市部の温暖化緩和、大気汚染の改善、建物の気温低下など、多くの効果が期待できます。

RooFarmの「食べれる屋上緑化」事業では、屋上で苺を栽培をすることを主軸に、「屋上イチゴ農園提供」・「栽培した苺の卸売」「苺を活用したコラボ商品の販売」を提供しています。使用する苺は「東京おひさまベリー」で、屋上用木製プランターには「多摩産材」を活用。この多摩産材の活用により、日本の林業が抱える「木材の活用先がない」という課題にも貢献しています。日本の森林の大半は適切な管理が必要な人工林です。人工林は放置されると、地表への太陽光の到達を妨げ、土地を痩せさせ、土砂災害の原因にもなり得ます。さらに、樹齢が進むと二酸化炭素の吸収能力が減少し、二酸化炭素を多く排出する場合もあります。このような取り組みはCO2の減少や地球温暖化防止にも貢献します。

また、プランターは障害福祉サービス「就労継続支援B型」の木工作業所「Wood Factory」で製作されており、障がい者支援にもつながっています。RooFarmの取り組みは、都市農業の可能性を広げるだけでなく、環境保全や社会的支援にも寄与しています。

RooFarmの活動は、都市農業を通じて持続可能な未来を創造する取り組みです。環境改善と社会貢献を両立させることで、サステナブルな社会の実現を推進します。

画像提供:RooFarm
画像提供:RooFarm

※1 東京おひさまベリーについて
「東京おひさまベリー」は、2019年3月に品種登録された、東京都オリジナルの露地栽培用イチゴです。従来の露地栽培用品種と比べて果実が大きく、光沢があり、果皮や果肉がしまっているため、取り扱いも容易です。また、果実は甘く、内部は赤く、特有の芳香があります。近年のイチゴ新品種は施設栽培用のものが大半ですが、「東京おひさまベリー」は施設がなくても栽培できるため、家庭菜園にも最適です。露地栽培とは施設を使わず屋外で栽培することを指します。(出典:東京都産業労働局HPより抜粋)

※2多摩産材について 東京都内の多摩地域で生育し、その地区で生産・認証された木材を「多摩産材」と言います。(出典:とうきょうの恵みTOKYO GROWN HPより抜粋)

都市と農業の共生。屋上苺農園の活用事例

画像提供:RooFarm

恵比寿の保育園の屋上に苺農園を設置し、食育プログラムの一環として、園児が栽培に取り組みました。その後、園児が手触り感と好奇心をもとに育てた苺を使い、園児・保護者を招き収穫祭を実施しました。

また、収穫祭で余った苺を恵比寿のスイーツ店「bluecoco 恵比寿」に卸し、コラボ商品を販売しました。本事例は都市農業を実現し、農作物×人×資本を循環させた地産地消モデル「たべる場所でつくる」を形成することに成功しました。

画像提供:RooFarm

最後に

屋上を含む都市農業のもつ可能性は単にサステナブルなサプライチェーンの構築だけに留まりません。RooFarmでは、今後も農業の魅力を都市部で表現していきます。

Tags

関連記事

タグ